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瀬戸内国際芸術祭と地域創生 狹間 惠三子(著/文) - 学芸出版社
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瀬戸内国際芸術祭と地域創生 (セトウチコクサイゲイジュツサイトチイキソウセイ) 現代アートと交流がひらく未来 (ゲンダイアートトコウリュウガヒラクミライ)

工業・工学
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発行:学芸出版社
46
256ページ
定価 2,400円+税
ISBN
978-4-7615-2874-4   COPY
ISBN 13
9784761528744   COPY
ISBN 10h
4-7615-2874-5   COPY
ISBN 10
4761528745   COPY
出版者記号
7615   COPY
Cコード
C0052  
0:一般 0:単行本 52:建築
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2023年11月15日
書店発売日
登録日
2023年9月18日
最終更新日
2023年12月26日
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紹介

毎回100万人前後が離島などの会場に来場し100億円規模の経済波及効果をあげる芸術祭。だが、それだけではない。地域資源の再発見、誇りの醸成を促し、交流と活動の連鎖から、小商いや移住・定住の増加など、地域の変化が起きている。その企画・運営、とりわけ行政と民間・住民の関わり方を読みとき成功の秘訣を示す。

目次

はじめに

1章 「地方消滅」の危機に対峙する――現代アートが地域資源を呼び覚ます
1 「海の復権」を掲げた瀬戸内国際芸術祭
2 地域型芸術祭のパイオニア「大地の芸術祭」
〈この人に聞く〉 北川フラム氏 芸術祭は21世紀の社会運動である――美術が地域を耕す

2章 瀬戸内国際芸術祭の展開――「近代の汚点」を超克し、21世紀を見据える
1 日本の玄関「瀬戸内海」――地政上の優位性、多様で豊かな歴史
2 第二次世界大戦を境に海が荒れ始める
3 近代化の負の遺産に向き合う――煙害の島/産廃の島/ハンセン病の島と芸術祭
〈この人に聞く〉福武總一郎氏--在るものを活かして、無いものを創る

3章 瀬戸内国際芸術祭のマネジメント――運営と仕組みづくり
1 瀬戸内国際芸術祭ができるまで
2 本気の官民協働――実行組織の在り方
3 経営資源をいかに集めるか
4 ノウハウの蓄積――批判、失敗を含め「プロセス」を引き継ぐ
5 まちづくり計画に伴走する
〈この人に聞く〉真鍋武紀氏--熱意ある人材と適切な役割分担。最後は人と人との信頼関係

4章 瀬戸内国際芸術祭の参加者たち --来場者/アーティスト/住民/サポーター
1 瀬戸内国際芸術祭来場者、その半数がリピーター
2 常連アーティストの心を惹きつける場所/人々――島に眠る物語を作品に再編集する
〈この人に聞く〉王文志氏(台湾)--作品がなくなってもつながりが続く芸術祭
3 住民の関わり方が変わる――受動から能動へ
4 ボランティアサポーター --観る側から支える側へ
〈この人に聞く〉浜田恵造氏--地方に何があるのだという問いへ一つの答えを示した

5章 交流から定住へ――島の暮らしに新風を吹き込む
1 島に変化をもたらす「関係人口」
2 交流から定住へ
3 芸術祭を契機に人材が集まる
〈この人に聞く〉大西秀人氏--新しい産業や文化を生み出しながら100年続く芸術祭を目指したい

6章 瀬戸内国際芸術祭の国際性
1 日本の芸術祭の特徴と国際化の課題
2 外国人来場者の上位は台湾、中国、香港
3 海外メディアで取り上げられる瀬戸内国際芸術祭
4 アジアに伝播する芸術祭

7章 公共政策からみた瀬戸内国際芸術祭
1 芸術祭への問題提起を考える
2 持続可能な地域をつくる――芸術祭とまちづくり

終章 地域型芸術祭とソーシャルイノベーション
1 瀬戸内国際芸術祭の楽しみ
2 瀬戸内国際芸術祭、成功の要点
3 ソーシャルイノベーションとしての瀬戸内国際芸術祭

おわりに
注・参考文献

著者プロフィール

狹間 惠三子  (ハザマ エミコ)  (著/文

大阪商業大学公共学部教授。
大阪府堺市生まれ。大阪市立大学大学院創造都市研究科博士(後期)課程修了。博士(創造都市)。
サントリー株式会社、堺市副市長を経て現職。専門は、都市政策、文化政策、地域経済。フィールドワークを通して、持続可能な地域づくりについて研究している。
立命館大学衣笠総合研究機構教授(招聘研究教員)、西日本旅客鉄道株式会社取締役 監査等委員、NPO法人こども環境活動支援協会代表理事を兼任。
主な著書は、『変わる盛り場―「私」がつくり遊ぶ街』(共著、学芸出版社)、『時代の気分・世代の気分―私がえりの時代に』(共著、NHK出版)ほかがある。

上記内容は本書刊行時のものです。