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出版者情報
ゼロカーボンシティ
脱炭素を地域発展につなげる
- 初版年月日
- 2023年8月1日
- 書店発売日
- 2023年7月27日
- 登録日
- 2023年5月26日
- 最終更新日
- 2024年1月24日
紹介
2050年カーボンニュートラル宣言を受け、自治体によるゼロカーボン政策が加速している。本書では、脱炭素先行地域における産業、交通、家庭、建築物など多分野にわたる具体的施策、自治体の役割を先進的な事例とともに紹介。シナリオのつくり方や、脱炭素を地域発展につなげるポイントを、政策と現場の両面から解説する。
目次
はじめに
第1章 日本の地域脱炭素政策
1・1 脱炭素における地域の取組の重要性
1 国の脱炭素目標と地域脱炭素ロードマップ
2 脱炭素社会に向けた地域の取組の重要性
1・2 脱炭素が引き起こす地方創生
1 経済活性化・経済循環
2 防災・減災
3 住民の暮らしの質の向上
4 その他の地域課題解決
1・3 環境省の地域脱炭素施策
1 地域脱炭素に取り組む自治体の状況
2 脱炭素の計画づくり ─まずは地域を見つめ直し、チームづくりを行う
3 脱炭素先行地域 ─先進的な脱炭素型の地域をつくる
4 重点対策─地域全体で脱炭素を進め、地方創生を実現する
5 脱炭素の人材支援 ─脱炭素を進める体制をつくる
6 公共部門の脱炭素化 ─まず公共施設の脱炭素化から始める
7 金融支援 ─地域金融機関との連携、脱炭素化支援機構
8 地域の中小企業支援
1・4 地域脱炭素の今後
第2章 なぜゼロカーボンシティか、どう進めるか
2・1 いま置かれている状況
1 私たちのまちは、さながら穴のあいたバケツ
2 気候正義とバケツ
2・2 ゼロカーボンに関する3つのポイント
1 気候変動(Climate Change)の影響
2 ゼロカーボンで地域経済活性化
3 低い断熱性能を高くして、快適に命も守る
2・3 ゼロカーボンシティに向けて
1 まずは現状を把握しよう!
2 地域のお金の流れを知る
3 具体的な対策を考える
4 脱炭素先行地域を検討してみよう
5 温暖化対策実行計画をつくろう!
2・4 ゼロカーボンシティの先進的取組と報徳仕法
第3章 脱炭素先行地域を徹底解剖
3・1 脱炭素先行地域の取組・実施体制の傾向
1 再エネ種別
2 エネルギーマネジメント手法など
pick up 広がりつつある「オンサイトPPA」
pick up 高くなる電気代
3 地域課題解決や住民の暮らしの質向上
4 実施体制
5 自治体人口規模別の脱炭素事業内容の傾向 82
pick up 地域新電力の検討が相次ぐが、市場環境は厳しい
3・2 脱炭素先行地域に選定された自治体の特徴
1 脱炭素は部署横断
2 応募の目的は再エネ推進交付金や地域ブランディング
3 どのような自治体が採択されているか
4 どのような経緯で応募されたか、誰が担ったか
5 採択を獲得できる職員の在籍年数は「長い」
6 事業実施に向けた課題
第4章 地域の発展につなげるゼロカーボンシティ戦略─脱炭素先行地域から
4・1 川崎市:産業都市における脱炭素アクション
1 川崎市の地球温暖化対策
2 脱炭素の取組を見える化する
3 脱炭素モデル地区「脱炭素アクションみぞのくち」
4 脱炭素先行地域の取組と地域エネルギー会社の連携
5 プロジェクトの活性化に向けて
4・2 さいたま市:公民学共創による地域エネルギーマネジメント
1 公民学によるグリーン共創モデル
2 最先端の住宅街区:美園地区
3 次世代自動車とスマートエネルギー特区
4 スマートホーム・コミュニティの特徴
5 ローカルグリッドの構築
6 今後の課題
4・3 米子市・境港市:非FIT再エネの地産地消と自治体連携CO2排出管理
1 山陰の交通の要衝である2つのまち
2 地域新電力「ローカルエナジー」の取組
3 脱炭素先行地域でのエネルギーの取組
4 ゼロカーボンから地域課題の解決に向けて
5 地元企業の参画と自治体の連携
4・4 真庭市:森とくらしの循環で自立する地域づくり
1 中国地方山間部の木材の産地
2 バイオマスの取組
3 脱炭素を起爆剤に
4 バイオマス発電所増設と生ごみ等資源化施設の整備
5 関係者との連携
6 地域の力で推進
4・5 梼原町:雲の上の町の地域エネルギーを活かした挑戦
1 風・光・水・森─恵まれた自然の力
3 再エネ課題を克服する動き
4 地域マイクログリッドの構築
5 逆境を逆手に
4・6 佐渡市:EMSを活用した自立分散型の再エネ導入
1 自然豊かな国内最大の離島
2 島のエネルギー事情
3 温室効果ガス排出の実態
4 自立分散型の電源確保と電力の見える化
5 これまでの取組と次のステップ
6 3つの課題と事業展開の特徴
7 脱炭素先行地域における取組
8 生物多様性が育む離島の今後
第5章 地域におけるゼロカーボンシナリオのつくり方
5・1 ゼロカーボンシナリオの果たす役割
5・2 ゼロカーボンシナリオ策定の実践
1 CO2排出量の推計の基本的な考え方
2 温室効果ガスの排出構造を把握する(現況推計)
3 地域の再生可能エネルギー資源の確認
4 将来シナリオを作成する
5・3 ゼロカーボンシナリオ策定のための補助ツール
第6章 脱炭素に向けた自治体の役割と実務
1 家庭部門─住民の理解と参加を促す
2 運輸部門─公用車の電動化が初めの一歩
3 業務部門─まずは省エネ診断
4 産業部門─水素実証やRE100エリアの認定
5 伝え方の工夫も重要
6 地域にとって良いコンサル・要注意コンサル
7 地域主体での事業組成と自治体の役割
8 重要になる自治体公務員の役割
第7章 脱炭素を地域発展につなげる
1 脱炭素化は地域の競争力強化につながる
2 電力システムは「集中型」から「分散型」へ
3 分散型電力システムへの移行を地域にとってのチャンスに
4 「地域経済循環」と「エネルギー自治」
5 人口減少時代の地域課題と「日本版シュタットベルケ」
6 地域発展戦略の中核としての日本版シュタットベルケ
7 「ゼロカーボンシティ」へのブリッジとしての脱炭素先行地域
座談会 ゼロカーボンシティの実現に向けて
上記内容は本書刊行時のものです。