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出版者情報
ガストロノミーツーリズム
食文化と観光地域づくり
- 初版年月日
- 2023年7月5日
- 書店発売日
- 2023年6月29日
- 登録日
- 2023年4月29日
- 最終更新日
- 2024年10月1日
書評掲載情報
2023-08-19 |
朝日新聞
朝刊 評者: 藤田結子(東京大学准教授・社会学) |
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紹介
【2024年度 観光学術学会「観光企画・作品賞」受賞】
ガストロノミーは贅沢な美食のことではない。
欧米では「美味しい」を基準にしながらも、自然、文化、遺産、伝統など共同体の個性を反映するものとして捉えられている。
そして地域社会を活性化させ、健康にし、幸福にする原動力として実践されている。
地域の食文化を味わっていただくことこそ、これからの観光振興のカギだ。
目次
はじめに
第1章 フードツーリズムの誕生
1.観光の成長と食文化
2.食と観光の関係
3.フードツーリズムとは
4.フードツーリズム開発の利点
5.誰がフードツーリストか
5.フードツーリズムの発展と体系
第2章 日本におけるフードツーリズムの発展
1.旅行会社と鉄道会社によるグルメツアー
2.ご当地グルメと食のまちおこし
3.生産者と消費者の顔の見える関係
4.まちなかのにぎわい創出と地方の食の街道
5.食による観光まちづくり
第3章 欧米に見るガストロノミーツーリズムの台頭
1.フードツーリズムのイノベーション
2.地域開発のエンジンとしてのガストロノミー
第4章 欧米はなぜガストロノミーを重視しているのか
1.ガストロノミーの誕生
2.ガストロノミーの元祖―詩人アルケストラトス
3.近代に再登場する「ガストロノミー」
4.パリのレストランの黄金時代
5.ブリア・サヴァランの『味覚の生理学』(邦題:美味礼讃)
6.ガストロノミーと現代
7.観光の成長とガストロノミー
8.ガストロノミーツーリズムとテロワール
第5章 地域におけるガストロノミーのマネジメント
1.消費者が期待するガストロノミー体験
2.多様なステークホルダーのネットワーキング
3.庄内地域のガストロノミー・マネジメント
第6章 日本のガストロノミーとインバウンド
1.日本のガストロノミー
2.日本のインバウンドの取り組み
3.和食の歴史とインバウンド
4.日本の外食産業と和食のグローバル化
5.ガストロノミーツーリズムによる地方誘客と消費額改善
第7章 ガストロノミー体験づくりのヒント
1.生産者とガストロノミー資源を掘り起こす
2.料理人が地域を案内する
3.蔵元の知識を活かしたペアリングメニューの開発
4.伝統工芸と美味しい料理の組み合せ
5.ローカルフードを発見する地元食品スーパー
6.食材集積の景観と鮮度を体感できる卸売市場
第8章 ガストロノミーツーリズムとまちづくりのツボ
1.水産の町のフードフェスティバル
2.食の遺産を伝えるフードミュージアム
3.地方料亭のニューカルチャー
4.金沢市に学ぶガストロノミー開発
5.生産者の「物語」が主役:かみかわフードツーリズム
6.発酵ツーリズムと微生物テロワール
上記内容は本書刊行時のものです。