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都心周縁コミュニティの再生術 山村 崇(著/文) - 学芸出版社
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都心周縁コミュニティの再生術 (トシンシュウエンコミュニティノサイセイジュツ) 既成市街地への臨床学的アプローチ (キセイシガイチヘノリンショウガクテキアプローチ)

工業・工学
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発行:学芸出版社
A5判
220ページ
定価 2,500円+税
ISBN
978-4-7615-2801-0   COPY
ISBN 13
9784761528010   COPY
ISBN 10h
4-7615-2801-X   COPY
ISBN 10
476152801X   COPY
出版者記号
7615   COPY
Cコード
C0052  
0:一般 0:単行本 52:建築
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2021年12月10日
書店発売日
登録日
2021年10月16日
最終更新日
2021年10月25日
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紹介

マイナスと見られていたまちの多様な「空き・弱さ」を逆手にとることで、コミュニティと空間を一体的に再生していく臨床学的アプローチ。これにより、衰退・停滞から脱却し、再生への芽が出ているエリアがある。本書ではそうした事例を紹介し、かつ学び取ったエッセンスをもとに再生のためのまちづくりの計画・事業・制度のあり方を示す。

目次

はじめに

序章|インナーコミュニティの衰退と再生
1 都心周縁の停滞と空洞化、そして再生へ
2 再生の芽を見つける
―事例の捉え方

1章|建物の余裕を活用し、エリアの価値を転換させる
1 空きビルの社会的企業によるアフォーダブル空間化
―千葉県松戸市中心市街地 MAD City
2 空き室の暫定活用を介した共創プロセス
  ―東京都千代田区・中央区、神田・馬喰町地区
3 所有者に寄り添う地域主導の空き家活用
 ―京都市粟田学区 空き家対策実行委員会

2章|オープンスペースを再生し、まちづくりを加速させる
1 小規模事業による街路空間の魅力化を再開発事業とつなぐ
―名古屋市中区錦二丁目地区繊維問屋街
2 屋外公共空間の計画的再整備とプレイスメイキング
―東京都豊島区池袋、米国デトロイト
3 小さなオープンスペースへの介入から大きな変化を起こす
―東京都港区コートヤードHIROO、兵庫県神戸市東遊園地

3章|見えづらくなった地域の物語を編みなおす
1 低層倉庫・オフィス混在地区での小規模継続的整備
―東京都品川区天王洲地区
2 都市空間の活用イベントで住商工混在地区の魅力を示す
―東京都新宿区落合・中井地域「染の小道」 
3 小規模事業を連鎖し暴れ川の水辺空間化
―栃木県宇都宮市釜川地区
4 地域エネルギー事業によるまちづくり資金の創出
―東京都板橋区板橋宿

4章|災害脆弱性への取り組みを、新しい価値の創造につなげる
1 ミクロな防災整備事業で住環境を改善する
―東京都京島地区・太子堂地区等
2 修復型だけで脱却できない木密:劇薬としてのジェントリフィケーション
―東京都豊島区東池袋四・五丁目地区
3 防災を切り口とした多世代と専門性のネットワークの形成
―東京都豊島区長崎地区

5章|インナーコミュニティ再生へのアプローチ
1 インナーコミュニティをマクロに見る
2 建築ストックの転用から見た法制度と市場
3 再生の基本戦略
4 多様な仕掛け人による資源の新結合
5 新たな産業プラットフォームの形成
6 再生のマネジメントと事業手法の選択
7 持続性からみたインナーコミュニティ再生の効用
8 市街地再生への臨床学的アプローチの提案
9 インナーコミュニティ再生を支える構想・計画

著者プロフィール

山村 崇  (ヤマムラ シュウ)  (著/文

早稲田大学高等研究所准教授。博士(工学)。専門は都市計画。早稲田大学建築学科講師等を経て2021年より現職。主な著書に『東京大都市圏における社会経済構造の変化に伴う郊外産業圏域の変容』(早稲田大学出版部、2015年)など。

村山 顕人  (ムラヤマ アキト)  (著/文

東京大学大学院工学系研究科准教授。博士(工学)。専門は都市計画。共著に『都市・地域の持続可能性アセスメント』(学芸出版社、2015年)、『都市計画学』(学芸出版社、2018年)、『都市計画の構造転換』(鹿島出版会、2021年)など。

益尾 孝祐  (マスオ コウスケ)  (著/文

愛知工業大学工学部建築学科講師。アルセッド建築研究所。博士(工学)。一級建築士。専門は都市計画・まちづくり。共著に『まちづくり市民事業』(学芸出版社、2011年)、『まちづくり教書』(鹿島出版会、2017年)など。住総研博士論賞受賞(2018年)。

市古 太郎  (イチコ タロウ)  (著/文

東京都立大学都市政策科学科教授。博士(都市科学)。専門は災害研究・まちづくり。共著に『東日本大震災合同調査報告 建築計画』(日本建築学会、2016年)、『建築系のためのまちづくり入門』(学芸出版社、2021年)など。日本都市計画学会論文賞受賞(2021年)。

坂井 遼  (サカイ リョウ)  (著/文

株式会社マヌ都市建築研究所執行役員。修士(工学)。専門は都市計画・都市防災。

中島 弘貴  (ナカジマ ヒロキ)  (著/文

東京大学未来ビジョン研究センター特任助教。博士(工学)。一級建築士。専門は都市計画。日本都市計画学会論文奨励賞受賞(2021年)。

福岡 孝則  (フクオカ タカノリ)  (著/文

東京農業大学地域環境科学部准教授。博士(学術)。専門はランドスケープデザイン。編著に『海外で建築を仕事にする2 都市・ランドスケープ編』(学芸出版社、2015年)、『Livable Cityをつくる』(マルモ出版、2020年)、共著に『実践版!グリーンインフラ』(日経BP社、2020年)など

藤井 正男  (フジイ マサオ)  (著/文

独立行政法人都市再生機構、技術・コスト管理部長。修士(工学)。一級建築士、再開発プランナー。共著に『密集市街地の防災と住環境整備』(学芸出版社、2017年)、『造景2019』(建築資料研究社、2019年)など。

藤賀 雅人  (フジガ マサト)  (著/文

工学院大学建築学部准教授。博士(学術)。専門は都市計画・まちづくり。共著に『日本近代建築法制の100年』(日本建築センター、2019年)、『都市計画の構造転換』(鹿島出版会、2021年)、『建築学の広がり』(ユウブックス、2021年)など。

圓山 王国  (マルヤマ オウコク)  (著/文

東京大学大学院工学系研究科博士課程。修士(工学)。専門は都市計画。

森重 幸子  (モリシゲ サチコ)  (著/文

京都美術工芸大学建築学科准教授。博士(工学)。専門は建築計画。共著に『京都から考える都市文化政策とまちづくり』(ミネルヴァ書房、2019年)、『現代集合住宅のリ・デザイン』(彰国社、2010年)など。

上記内容は本書刊行時のものです。