書店員向け情報 HELP
出版者情報
自治体の財政診断入門
「損益計算書」を作れば稼ぐ力がわかる
- 初版年月日
- 2022年1月1日
- 書店発売日
- 2021年12月22日
- 登録日
- 2021年9月28日
- 最終更新日
- 2021年12月15日
紹介
黒字なのに破綻危機!? 市町村合併は成功だった? 小さな町の未来は?
企業と同じ「損益計算書」を作ってみれば、その答えが全部わ分かる!
自治体財務分析のプロが徹底解説。
人口減少時代の行財政改革に向けた本格的な手引き。
この本を読むと・・・
●財務状況を網羅した「決算統計」の見るべきツボ
●それを要約した「決算カード」の読み方と課題
●本邦初解説!「行政キャッシュフロー計算書」の活用法
●財政の実態を診断する検査値の種類とポイント
●診断結果を踏まえた収支改善の方策
・・・がわかります。
【読者特典】1741市区町村の行政キャッシュフロー計算書が簡単に抽出できる特製Excelファイルをプレゼント。詳しくは書籍をご覧ください。
目次
■第1章 地方財政の現状と既存指標の課題
1.将来に不安を抱える地方財政
(1)自治体の借入金をめぐる近年の動向
2.コロナ禍で様変わりした地方財政
(1)コロナ禍以前からの課題とコロナ禍による課題
■第2章 知っておきたい自治体財務の基本
1.事業部制でつかむ自治体財政の全体像
(1)財政視点で把握する自治体の組織体系
(2)地方公共団体における会計の種類
(3)地方公共団体の外側にある事業体
(4)普通会計と各事業体とのつながり
2.地方財政の状況がわかる決算カードの読み方
(1)自治体の財務状況が要約された「決算カード」
(2)歳入の読み方
(3)性質別歳出の読み方
(4)目的別歳出の読み方
(5)収支の読み方
(6)積立金に関する分析指標の読み方
(7)地方債に関する分析指標の読み方
3.決算カードによる分析の課題
■第3章 損益計算書による財政診断
1.“貸し手”目線で状況を把握する
(1)財政の持続可能性を診断する「行政キャッシュフロー計算書」
(2)自治体版・損益計算書の作り方
(3)財務省による地方自治体の財務診断
2.キャッシュフロー分析指標で問題を診断する
(1)健全性を診断する4つの「検査値」
(2)自治体が罹る3つの病気――借り過ぎ、赤字、金欠病
3. 財政悪化の原因を特定する
(1)一過性の異常かどうかを見極める「計数補正」
(2)借入過多の診断例
(3)収支悪化の診断例
(4)「子会社」への赤字補てんの識別
4. 悪化の兆候をみつける意義
(1)黒字倒産の危機はなぜ起こったか
(2)バッファが薄い団体ほど危機に直結する収支の悪化
■第4章 損益計算書でわかる地方財政の実態
1. 福祉費で圧迫される自治体財政
(1)ストック良好だがフローは悪化
(2)公共事業による90年代の財政悪化
(3)自治体の積立金は潤沢なのか
2. 都道府県の台所事情
(1)建設事業がもたらした過剰債務
(2)積立基金の増加以上に膨らむ借入金
3. 実は資金繰りが厳しい政令指定都市
(1)規模の割には大きくない「内部留保」
(2)財務状況クロス図からみた政令指定都市の財政
4. 補助金への依存度は高いが健全な小規模自治体
(1)自治体の規模と財政健全性の高さの関係
(2)割高になる住民1人当たりの行政コスト
(3)財政補填・担い手・サービスの持続可能性
5. 平成の大合併の効果はあったのか
(1)合併団体のほうが多い借入と支出
(2)旧構成団体が多いほど高い総務費の減少率
(3)合併団体の財務分析にあたっての留意点
■第5章 損益計算書を踏まえた財政改善の視点
1. 経営改善計画の考え方
(1)目標を立てる―財政改善目標の立て方
(2)収支見込み表を作る
(3)財政改善策を講じる
2. 将来ビジョンに基づく収入の見極めと支出の順位づけ
(1)順位づけの基準としての将来ビジョン
(2)人件費削減の落とし穴
(3)業務仕分けの方法
(4)公共施設の再検討
3. 地域経済活性化と財政改善
(1)地域所得と地方税
(2)経済の自立度と地方財政の自立度
上記内容は本書刊行時のものです。