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出版者情報
都市の〈隙間〉からまちをつくろう
ドイツ・ライプツィヒに学ぶ空き家と空き地のつかいかた
- 初版年月日
- 2020年11月1日
- 書店発売日
- 2020年10月29日
- 登録日
- 2020年6月20日
- 最終更新日
- 2020年10月27日
紹介
日本に先駆けて急激な人口減少を経験した都市、ライプツィヒ。空き家と空き地の大量出現に大混乱する行政と市場をしり目に、〈隙間〉で生き生きと活動を始めたのは、資金もスキルもない「素人」たちだった!自分たちの手でまちをつくりつづける6事例の試行錯誤から、不安定な時でもシステムに頼らず生き抜くヒントを探る。
目次
巻頭写真[日本の家]
序章|都市の〈隙間〉とはなにか
都市の〈隙間〉からまちをつくるということ
空き家・空き地を「問題の解決」で語る限界
アリになって都市の〈隙間〉に潜り込んでみよう
1章|都市の〈隙間〉を巡るライプツィヒの30年史
ライプツィヒにようこそ!
30年間外れ続けた人口予測
前史:革命世代と英雄都市ライプツィヒ
1990年代:縮小都市、ライプツィヒはまだ救えるか?
2000年代前半:都市に穴をあける「穿穴都市」政策
2000年代後半:空き家・空き地で盛り上がる住民の活動
2010年代:「ドイツで一番住みたいまち」のあらたな課題
4度変化したライプツィヒにおける〈隙間〉の意味
[コラム]都市の〈隙間〉に芽生えた4つの仕組み
2章|都市の〈隙間〉におこった5つの実践
都市の〈隙間〉は住民の活動に大きな役割を果たした
No.1 本の子ども ― 空き家と失業者がつくるクリエイティブな絵本工房
No.2 ロースマルクト通りの中庭 ― プライベート空間を地域に開く
No.3 みんなの庭 ― ゴミだらけの空き地に生まれた都市農園
No.4 ギーサー16 ― 廃工場を占拠したスクォッターによる文化施設
No.5 クンツシュトッフェとハウスプロジェクトLSW33 ―不動産市場から引っこ抜かれたものづくりのコロニー
〈隙間〉に生まれた「素人」たちの活動
3章 |日本の家:まちを「つくりつづける」素人の暇人たち
言葉や文化の壁をこえて集えるまちのリビング
I. 黎明期:暇だから始めた「家」づくり
II. 転換期:ごはんの会の始まり
III. 発展期:さまざまな人びとがあつまる地域のリビングへ
IV. 再転換期:メンバーの交代とあたらしい体制
「いいとこ取り」できない体験から得られる気づき
「スカスカ」と「ギチギチ」を繰り返す空間
終章|〈隙間〉から見えてくる都市の未来
〈隙間〉を読み解く3つのポイント
(1)制御できないからこそ住民と行政が顔つき合わせる契機となる
(2)「素人」がまちをつくることを後押しする
(3)多様性と偶然性に満ちた生々しいかかわり合いの舞台
都市の〈隙間〉でモヤモヤした未来を引き受ける訓練をしよう
あとがき
上記内容は本書刊行時のものです。