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MaaS入門 森口 将之(著/文) - 学芸出版社
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MaaS入門 (マースニュウモン) まちづくりのためのスマートモビリティ戦略 (マチヅクリノタメノスマートモビリティセンリャク)

工業・工学
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発行:学芸出版社
A5判
200ページ
定価 2,300円+税
ISBN
978-4-7615-2711-2   COPY
ISBN 13
9784761527112   COPY
ISBN 10h
4-7615-2711-0   COPY
ISBN 10
4761527110   COPY
出版者記号
7615   COPY
Cコード
C0065  
0:一般 0:単行本 65:交通・通信
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2019年8月1日
書店発売日
登録日
2019年6月25日
最終更新日
2019年6月25日
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紹介

日本にもやってきたMaaSブーム。だが日本では自動車業界の新規ビジネスのネタとして紹介されることが多い。本書は、世界と日本の動きをもとに、各種の公共交通の利便性向上で脱マイカー依存を実現し、都市と地方を持続可能にする強力な政策ツールとしてのMaaSの活かし方を徹底解説。交通・ICT・地方創生関係者、必読の1冊。

目次

はじめに

序章 MaaSは交通まちづくりの最強ツール
・日本にもやってきたMaaSブーム
・MaaSは単なる新規ビジネスのネタではない
・基本は「脱マイカー依存」のための政策ツール
・MaaSが都市と地方を持続可能にする
・主導するのは「民間」ではなく「公共」
・本書について

1 フィンランドから世界に広がるMaaS
・MaaSを生んだフィンランドという国
・ノキアが育んだ情報通信社会
・日本よりも10年先を行く欧州の都市交通
・1都市1組織で分かりやすい運賃体系
・まちづくりの一部としての交通整備
・米国でも進む公共交通回帰の動き

2 MaaSの源流になったスマートテクノロジー
・初めにスマートフォンありき
・マルチモーダルな経路検索の登場
・ウーバーが拓いた移動のスマート化
・音楽配信が決定づけた定額サービス

3 フィンランドとヘルシンキの政策
・国土整備に関係する組織と施策
・国の情報公開と規制緩和
・ヘルシンキ都市交通の概要
・HSLが管理しHKLが走らせる

4 MaaSが生まれた理由
・20世紀から存在していた改革のうねり
・ITSフィンランドの存在
・「MaaSの父」と呼ばれた男
・2050年のヘルシンキを考える国際コンペ
・再開発がもたらした公共交通移行への流れ

5 ヘルシンキでMaaSを体感する
・MaaSアプリのパイオニア「Whim」
・高評価の理由はオールインワン
・多数のデザイン賞を獲得した理由
・積極的な海外展開

6 世界で導入が進むMaaS
・MaaSアライアンスの発足
・MaaSレベル評価基準の誕生
・スウェーデンの取り組み
・スイスの取り組み
・米国の取り組み
・台湾の取り組み

7 自動車メーカーがMaaSに参入する理由
・自動車はMaaSに含まれるのか
・ビッグデータが移動を支配する?
・トヨタが仕掛けた2つの先進事例
・トヨタと西鉄のマルチモーダルアプリ
・トヨタとソフトバンクの新会社
・ダイムラーの超小型車スマートの展開
・ダイムラーとBMWのサービス連携

8 ルーラル地域とMaaS
・アーバンとルーラルの違い
・フィンランドが主導する地方型MaaS
・ニュータウンの足をどうするか
・東急とソフトバンクの地域移動対策
・貨客混載活用への期待
・無人運転+MaaSが最終到達点

9 日本でのMaaSの取り組み
・国土交通省の対応
・経済産業省の対応と両省合同プロジェクト
・八戸市のバス改革
・京丹後市の複合交通政策
・JR東日本と東急の取り組み
・電動車いすWHILLの取り組み

10 日本でMaaSを根付かせるために
・MaaSの拡大解釈を危惧する
・BRTの二の舞にならないために
・ビジネス重視のまちづくりの弊害
・MaaSに留まらない交通改革を
・地方こそMaaSに向いている

おわりに

著者プロフィール

森口 将之  (モリグチ マサユキ)  (著/文

1962年東京生まれ。早稲田大学卒業。出版社勤務を経て1993年にフリーランスジャーナリストとして独立。移動や都市という視点から自動車や公共交通を取材し、雑誌・インターネット・テレビ・ラジオ・講演などで発表。2011年には株式会社モビリシティを設立し、モビリティ問題解決のリサーチやコンサルティングも担当する。グッドデザイン賞審査委員、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。日本自動車ジャーナリスト協会、日本福祉のまちづくり学会会員。

上記内容は本書刊行時のものです。