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出版者情報
MaaS入門
まちづくりのためのスマートモビリティ戦略
- 初版年月日
- 2019年8月1日
- 書店発売日
- 2019年7月25日
- 登録日
- 2019年6月25日
- 最終更新日
- 2019年6月25日
紹介
日本にもやってきたMaaSブーム。だが日本では自動車業界の新規ビジネスのネタとして紹介されることが多い。本書は、世界と日本の動きをもとに、各種の公共交通の利便性向上で脱マイカー依存を実現し、都市と地方を持続可能にする強力な政策ツールとしてのMaaSの活かし方を徹底解説。交通・ICT・地方創生関係者、必読の1冊。
目次
はじめに
序章 MaaSは交通まちづくりの最強ツール
・日本にもやってきたMaaSブーム
・MaaSは単なる新規ビジネスのネタではない
・基本は「脱マイカー依存」のための政策ツール
・MaaSが都市と地方を持続可能にする
・主導するのは「民間」ではなく「公共」
・本書について
1 フィンランドから世界に広がるMaaS
・MaaSを生んだフィンランドという国
・ノキアが育んだ情報通信社会
・日本よりも10年先を行く欧州の都市交通
・1都市1組織で分かりやすい運賃体系
・まちづくりの一部としての交通整備
・米国でも進む公共交通回帰の動き
2 MaaSの源流になったスマートテクノロジー
・初めにスマートフォンありき
・マルチモーダルな経路検索の登場
・ウーバーが拓いた移動のスマート化
・音楽配信が決定づけた定額サービス
3 フィンランドとヘルシンキの政策
・国土整備に関係する組織と施策
・国の情報公開と規制緩和
・ヘルシンキ都市交通の概要
・HSLが管理しHKLが走らせる
4 MaaSが生まれた理由
・20世紀から存在していた改革のうねり
・ITSフィンランドの存在
・「MaaSの父」と呼ばれた男
・2050年のヘルシンキを考える国際コンペ
・再開発がもたらした公共交通移行への流れ
5 ヘルシンキでMaaSを体感する
・MaaSアプリのパイオニア「Whim」
・高評価の理由はオールインワン
・多数のデザイン賞を獲得した理由
・積極的な海外展開
6 世界で導入が進むMaaS
・MaaSアライアンスの発足
・MaaSレベル評価基準の誕生
・スウェーデンの取り組み
・スイスの取り組み
・米国の取り組み
・台湾の取り組み
7 自動車メーカーがMaaSに参入する理由
・自動車はMaaSに含まれるのか
・ビッグデータが移動を支配する?
・トヨタが仕掛けた2つの先進事例
・トヨタと西鉄のマルチモーダルアプリ
・トヨタとソフトバンクの新会社
・ダイムラーの超小型車スマートの展開
・ダイムラーとBMWのサービス連携
8 ルーラル地域とMaaS
・アーバンとルーラルの違い
・フィンランドが主導する地方型MaaS
・ニュータウンの足をどうするか
・東急とソフトバンクの地域移動対策
・貨客混載活用への期待
・無人運転+MaaSが最終到達点
9 日本でのMaaSの取り組み
・国土交通省の対応
・経済産業省の対応と両省合同プロジェクト
・八戸市のバス改革
・京丹後市の複合交通政策
・JR東日本と東急の取り組み
・電動車いすWHILLの取り組み
10 日本でMaaSを根付かせるために
・MaaSの拡大解釈を危惧する
・BRTの二の舞にならないために
・ビジネス重視のまちづくりの弊害
・MaaSに留まらない交通改革を
・地方こそMaaSに向いている
おわりに
上記内容は本書刊行時のものです。