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神山進化論 神田 誠司(著/文) - 学芸出版社
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神山進化論 (カミヤマシンカロン) 人口減少を可能性に変えるまちづくり (ジンコウゲンショウヲカノウセイニカエルマチヅクリ)

工業・工学
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発行:学芸出版社
四六判
256ページ
定価 2,000円+税
ISBN
978-4-7615-2692-4   COPY
ISBN 13
9784761526924   COPY
ISBN 10h
4-7615-2692-0   COPY
ISBN 10
4761526920   COPY
出版者記号
7615   COPY
Cコード
C0052  
0:一般 0:単行本 52:建築
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2018年10月30日
書店発売日
登録日
2018年9月13日
最終更新日
2018年9月28日
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紹介

徳島県神山町。地方再生の先進地は、
課題解決のしくみもクリエイティブだった。
まちの未来をつくる新しい事業が次々進む、
神山の今を伝えるドキュメント。

徳島県神山町。人口5300人、志の高い移住者が集まる地方再生の先進地。町は今、基幹産業の活性化、移住者と地元住民の融合、行政と民間企業の連携、担い手の世代交代などの課題解決のため、農業、林業、建設業、教育の未来をつくるプロジェクトに取り組む。100人以上のプレイヤーたちに取材した現在進行形のドキュメント。

目次

はじめに─なぜ、神山は進化し続けるのか?

1章 不思議な田舎ができるまで

ヨソ者にオープンな不思議な町
風変わりなNPO、グリーンバレー
日本離れした神山の原点はシリコンバレー
青い目の人形との出会いが始まりだった
小さな成功体験を積み重ねる重要さ
とびきりのヨソ者に慣る
世界の芸術家村をつくろう
アーティスト・イン・レジデンスを始める
求める価値は、結果でなくプロセス
「ない」ことを前提に考える
アーティストという異物を呑み込む
アーティスト支援から、移住者支援へ
移住者を「逆指名」する逆転の発想
ハードルを上げて移住者は来るのか
民間だからできた移住者の「逆指名」
神山の空気が人を呼ぶサイト「イン神山」
「創造的過疎」―人口が減っても豊かな未来をつくる
四半世紀、続けてこられた理由

2章 IT企業が実験する創造的な働き方

働き方の革新をミッションに掲げるIT企業
シリコンバレーで見た働き方に衝撃
地域貢献なんて考えなくていい
より創造的に生産的に仕事をする
偶然を引き込む力
IT企業が地方に進出する理由
神山町を全国に知らしめた「奇跡のショット」
出入り自由、緩さにほれた
サテライトオフィスが地元雇用を生んだ
新しい働き方を体験する宿をつくろう
住民出資の会社をつくる
スタートアップのインキュベーター
いろんなプロフェッショナルが集まる町
ものづくりの楽しさを体験できるメイカースペース
山と川を守る、手づくりの器
神山が育てた建築家たち
設計料なし、でも若手に自由にやらせてくれる
人の誘致でコトを起こす「ヒトノミクス」

3章 なぜ移住者は神山をめざすのか

「生きる」と「働く」がつながった暮らし求めて
食材とホスピタリティへのこだわり
週休3日、やりたいことを追求する働き方
サラリーマン生活にサヨナラしたカフェ店主
若者を呼び込む神山塾という装置
「やったらええんちゃう!」に背中を押されて
もっといたいと思わせるお試し移住
起業する塾生たち
塾生を迎える神山のお父さん、お母さん
塾生の4割が地域に残る理由
親切が循環する町
海外からも移住する人間交差点

4章 町の未来を自分事にする─地方創生戦略づくり

「世界の神山」に近づいたけれど
ステージを変えた、地方創生戦略づくり
絵に描いた餅はいらない
官民連携にうってつけの人
神山の抱える三つの課題
「異議なし」みたいな会議にしない
常識を破る「るつぼ」で議論
「ジ・エンド」の危機感を共有
議論できる頭をつくる
突きつけた「なりゆきの未来」
学校存続に必要な人口の適正規模
自分で考えなくなってしまっていた役場職員
「公社」という実働部隊
役場を辞めてみませんか?
自分事にする、町が変わる
可能性があるところに人は集まる
最大の成果は人々を本気にさせるプロセス

5章 官民連携の実動部隊─神山つなぐ公社

戦略を実現させるチーム編成
神山の建築士に届いた一通のメール
住民だけど町のことを知らない
いろんな人が何かを始めようとしている町
地方から日本が変わる現実を見たい
熱量の高い海士町で学んだ、これからの教育
留学してやりたかったことが目の前に現れた
神山に流れる可能性を感じさせる空気

6章 農業の未来をつくる─フードハブ・プロジェクト

「地産地食」を進める会社
自分を幸せにするものさしを持つ
食の未来を共有する2人の出会い
農業の未来が見えない
この町に骨を埋める人じゃないと必要ない
少量生産と少量消費をつなぐフードハブ
集まってきたプロたち
フードハブならではの「産食率」
人と人をつなぐ食育
農業の将来が見えてきた

7章 林業・建設業の未来をつくる─大埜地集合住宅プロジェクト

最優先課題は住まいづくり
子どもを育てるコミュニティの再生
鮎喰川コモンというサードプレイス
一緒につくる丁寧なプロセス
地元の木で、地元の人がつくる
町の木の認証制度をつくる
手刻みの技術、継承したい
林業─製材─大工のつながりを結び直す
100年もつ環境性能の高い家づくり
ふるさとの風景をつくる、どんぐりプロジェクト

8章 教育の未来をつくる─地域のリーダーを育てる農業高校

地域から隔絶した農業高校
評価されることで生徒は変わる
農業高校だからできる、地域と直結した授業
高校生が地域で学ぶ、神山創造学
高校と地域をつなぐ、孫の手プロジェクト
人生の大先輩から教わること
今の農業高校に魅力はあるか?
中山間地の農業をリードする高校に
地域への誇りを育む国際交流プロジェクト
「重要なのは人」という信念

9章 なぜ神山は前進するのか

町の血行をよくするバスツアー
移住者と住民が交わるきっかけ
神山のプロジェクトが前進する理由
130人が詰めかけた「つなプロ」発表会
めざしているのは本物の「協働」
ワクワクする未来をつくる

おわりに─仮説をひっくり返される快感

著者プロフィール

神田 誠司  (カンダ セイジ)  (著/文

1959年生まれ。愛媛県で育つ。1983年朝日新聞入社。1990年から大阪本社社会部で地方行政を担当。1998年から東京本社政治部で首相官邸や自治省(当時)を担当。2005年から2018年3月まで大阪本社で地方分権・地方自治担当の編集委員を務めた後、地域報道部記者。関心分野は、まちづくり、地方再生、地方議会、地方移住、貧困と格差など。

上記内容は本書刊行時のものです。