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出版者情報
これからの建築士
職能を拡げる17の取り組み
- 書店発売日
- 2016年3月1日
- 登録日
- 2016年1月19日
- 最終更新日
- 2016年1月19日
紹介
建築への信頼が問われる今、必要なのは100万人の「建築士」のバージョンアップだ。専門性を活かしながら、新たな領域と関係性をつくり出して活動する17者の取り組みを、本人たちが書き下ろした方法論と、核心を引き出すインタビューによって紹介。日本全国の建築士が今できる取り組みを見つけ、仕事の幅を拡げられる1冊。
目次
はじめに/東京建築士会
1 新たな関係をつくり、社会を動かす
・設計も施工も住み手と一緒に行えば、失敗も思い出に変わる/HandiHouse project
──対話:コミュニケーションをとりながらつくる、新しい分業の世界
・地域に働きかける〈小さな経済〉をデザインするアパート
/仲俊治・宇野悠里(食堂付きアパート)
──対話:小さな地域の仕事から始める静かな革命
・多様なチームで「建築に何が可能か」を考える/SPEAC
──対話:ゆるやかな仕組みで、クライアントと並走する
・ヒト、モノ、コトのネットワークを再構築する/ツバメアーキテクツ
──対話:空間の使い方のダイアグラムが生む新しい建築のつくり方
・川上から川下までのネットワークを構築し、都市木造を実現する
/チーム・ティンバライズ
──対話:木造から都市のシステムを変えようとする、多分野の集まり
○論考1 「2050年」から建築士を考える/中村勉
2 デザインの意味を広げ、状況を変える
・命を守る施設を地域住民自らが建築できる力を育む
/遠藤幹子(ザンビアのマタニティハウス)
──対話:母親として、建築を育てる土壌になる
・材の輸入から施工まで責任を持つ、独自構法の家づくり/葛西潔(木箱212構法)
──対話:住宅づくりのシステムから変え、職能を拡げるプロトタイプ
・豊かな建築は、豊かな人間関係があって初めて成立する/岩崎駿介
──対話:落日荘までの40年
・リスクを可視化し、合意形成のプラットフォームをつくる
/日建設計ボランティア部(逃げ地図)
──対話:住民が主体的に考え続けられる仕組みをデザインする
・エコ改修を通じて、地域の人と技術を育む/善養寺幸子(学校エコ改修事業)
──対話:身近な感性を出発点に、建築士が社会に働きかける場をつくる
・領域を超えて建築の発意から運営までを総合的にプロデュース/斉藤博
──対話:事業の初期からジャッジし、デザインする職能
○論考2 「これまで」の前提から「これから」の前提へ/吉良森子
3 地域に入り、環境を守る
・地域の魅力を可視化し、発信のチャンネルを変える/文京建築会ユース
──対話:「文京区」のスケールを活かし、生態系をつなぐ
・防災教育を通じて、地域と建築士を育てる「まち建築士」
/防災教育ワーキンググループ
──対話:建築士として防災に貢献しながら、地域に入り込む
・調査と提言を通して、歴史的建造物の価値を地域と共有する/復興小学校研究会
──対話:建築的価値を明らかにし、市民や所有者との共感を広げていく
・震災、戦災で焼失したまちにアイデンティティを取り戻す/北斎通りまちづくりの会
──対話:景観と防災を軸に、住民側にまちづくりの主体をつくる
・まち並みを継承し、建物や樹木を思いやる一連のプロジェクト
/稲垣道子(深沢住宅地計画)
──対話:土地の尊厳を守る一体的なコーディネートで景観を受け継ぐ
・名作住宅を、多様な分野の連携で継承する/住宅遺産トラスト
──対話:住宅遺産を継承する仕組みをつくる
○論考3 「これからの建築士」試論/倉方俊輔
おわりに ──「これからの建築士賞」立ち上げの現場から/東京建築士会
上記内容は本書刊行時のものです。