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出版者情報
3.11以後の建築
社会と建築家の新しい関係
- 書店発売日
- 2014年11月15日
- 登録日
- 2015年8月13日
- 最終更新日
- 2015年8月13日
紹介
3.11以後、建築家の役割はどう変わったのか? 岐路に立ち、社会との接点を模索する建築家25人の実践を、旧来の作品・作家主義を脱する試みとして取り上げた。彼らはターニングポイントで何に挑んだのか。復興、エネルギー、使い手との協働、地域資源等をキーワードに写真と書き下ろしエッセイで新しい建築家像を照らす。
目次
Contents
《巻頭対談》 社会と建築家の新しい関係 3.11以後の建築|五十嵐太郎×山崎亮
「3.11 以後の建築」 展に寄せて
Chapter 1 みんなの家
伊東豊雄+乾久美子+藤本壮介+平田晃久+畠山直哉|陸前高田「みんなの
家」
伊東豊雄|転機となった「みんなの家」と、これからの建築観を語る。
災害後に活動する
坂茂|モニュメントとしての災害支援
東日本大震災における建築家による復興支援ネットワーク[アーキエイド]|建築
家の自律的分散型アプローチによる復興支援活動とネットワークの構築
はりゅうウッドスタジオ|被災地×縦ログ構法。その優位性と可能性を探る。
小野田泰明|復興作業の概要と建築人の役割
《PROJECT 1》 建築家ボランティアがまちの人たちと一緒につくった災害時のた
めの「逃げ地図」|日建設計ボランティア部×金沢市民
Chapter 3 エネルギーを考える
竹内昌義+馬場正尊+東北芸術工科大学|日本における真のエコ住宅の開発を
目指す。
三分一博志|エナジースケープ
山梨知彦+羽鳥達也+石原嘉人+川島範久(日建設計)|快適環境づくりと災害
避難に、同じシミュレーション技術で取り組む。
Chapter 4 使い手とつくる
新居千秋|まちの人や風土と対話しながら、居心地のいい建築をつくる。
工藤和美+藤村龍至+東洋大学ソーシャルデザインスタジオ|縮小を集団で設
計する。
青木淳建築計画事務所+エンデザイン|市民と徹底的に関わってつくる、十日町
の「まちなかステージ」。
乾久美子|様々なユーザーと一緒に、市民の活動拠点にもなる「駅」をつくる。
《PROJECT 2》 建築家が市民のアート展を面白く見せることに挑戦した「市民
ギャラリートライアル」
Trial 1 403architecture [dajiba]×モダンアート協会展
Trial 2 ドットアーキテクツ×小中学校合同展(中学校美術)
Trial 3 垣内光司×金沢発信アウトサイダーアートvol.7 展
Chapter 5 地域資源を見直す
バスアーキテクツ|「創造的過疎」を楽しむ町の人を資源に、活性化のためのインフ
ラをつくる。
403architecture [dajiba]|浜松という都市のネットワークが、プロジェクトの連鎖を
生み出す。
小津誠一+宮下智裕+松田達|金沢都市再編計画 2014 〈都市〉と〈まち〉を繋
ぐ。
《PROJECT 3》 金沢人が大阪のビルマニアと市内の1950~70 年代のビルを調
査した「金沢まちビル調査」|BMC(ビルマニアカフェ)×金沢まちビル調査隊
Chapter 6 住まいをひらく
光嶋裕介|地域や仲間のために、ひらかれた自宅をつくる。
成瀬・猪熊建築設計事務所|「シェア」を設計する。
ブルースタジオ|建築家のスタンスで、過去の物語に新たな物語を吹き込む。
Chapter 7 建築家の役割を広げる
西村浩+ワークヴィジョンズ|小さくても楽しいできごとの連鎖で街の新陳代謝を活
性化する。
東京R不動産|業界の境界線を踏み越えて、新しい建築家の枠組みをつくる。
トラフ建築設計事務所|「もの」から「空間」を発想する。
岡啓輔|東京の真ん中に、9年がかりでコンクリートビルをセルフビルドする。
上記内容は本書刊行時のものです。