書店員向け情報 HELP
出版者情報
CSV観光ビジネス
地域とともに価値をつくる
- 書店発売日
- 2014年10月15日
- 登録日
- 2015年8月13日
- 最終更新日
- 2015年8月13日
紹介
社会的課題やニーズに対応し、社会を豊かにしながら企業利益を得るCSV(Creating Shared Value)というポーターの考え方が注目されている。地域を豊かにすることもあれば荒廃させることもある観光において、いかに地域とともに共通価値をつくり出すか。13の実践例を軸に研究者と現場からの報告でまとめた初めての入門書。
目次
序章 観光が生み出す価値とCSV(共通価値の創造)
近畿大学経営学部教授 高橋一夫
株式会社JTB総合研究所取締役コンサルティング事業部長 小里貴宏
○1部 観光ビジネスと地域の共通価値創出
1章 スイス・サースフェー村の環境保全・共存型観光~持続を可能にする地域と観光客の「社交ネットワーク」
流通科学大学サービス産業学部教授 柏木千春
2章 会津「麗の食スタイル」による震災復興~旅館・ホテルによるバリューチェーンの再構築
常葉大学経営学部教授 大久保あかね
3章 東日本大震災での「ボランティアツーリズム~被災地と参加者を結ぶ旅行会社のビジネスモデル
神戸港埠頭㈱経営管理部長、元神戸市産業振興局観光コンベンション部観光コンベンション課長 中西理香子
4章 熊野古道に外国人個人旅行者を呼び込む着地型旅行会社~地域観光クラスターの中核となる中間支援組織へ
(一社)田辺市熊野ツーリズムビューロー会長 多田稔子
5章 持続的な市民主体のまち歩き観光「長崎さるく」~地域人材を活かした隠れた物語と人に感動する仕組みづくり
長崎市経済局文化観光部次長兼観光政策課長 股張一男
○2部 地域振興ビジネスと地域の共通価値の創出
6章 なぜ「富士宮やきそば」は集客力が続くのか?~生産者+消費者=プロシューマー型ビジネスモデル
(一社)愛Bリーグ本部代表理事(富士宮やきそば学会会長) 渡邉英彦
7章 掛川市体育協会によるスポーツを通じた地域振興~日本型のスポーツコミッションモデル
近畿大学経営学部教授 高橋一夫
8章 瀬戸内国際芸術祭・大地の芸術祭を通じた地域振興~アートによるツーリズムが生み出した価値
近畿大学経営学部教授 高橋一夫
9章 成熟社会とシンクロした東京マラソン~高齢化と孤立化解決のヒントを提示
東京都労働委員会事務局長(第1回東京マラソン事務局事務次長) 遠藤雅彦
○3部
10章 地方銀行が構想するせとうち観光プラットフォーム~観光を持続可能な産業にする仕組みを構築する
広島銀行法人営業部金融サービス室観光関連担当 井坂 晋
11章 観光の力を支えるJR東日本~東日本の観光業界の力を結集し文化主導型の観光へ
公益社団法人日本観光振興協会理事長 見並陽一
12章 来訪促進を支える関西空港の整備~ローコストキャリアの誘致による空港経営と顧客、地域のWin-Win
(一社)環境優良車普及機構会長、新関西国際空港株式会社相談役(元関西空港株式会社取締役会長) 岩村 敬
13章 共通価値の創出と観光政策~シンガポールのカジノを含む統合型リゾート誘致と観光立国推進基本計画
流通経済大学経済学部教授 藤野公孝
神戸夙川学院大学観光文化学部講師 田中祥司
上記内容は本書刊行時のものです。