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過疎地域の戦略 谷本 圭志(編) - 学芸出版社
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過疎地域の戦略 (カソチイキノセンリャク) 新たな地域社会づくりの仕組みと技術 (アラタナチイキシャカイヅクリノシクミトギジュツ)

工業・工学
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発行:学芸出版社
A5判
216ページ
定価 2,300 円+税   2,530 円(税込)
ISBN
978-4-7615-2540-8   COPY
ISBN 13
9784761525408   COPY
ISBN 10h
4-7615-2540-1   COPY
ISBN 10
4761525401   COPY
出版者記号
7615   COPY
Cコード
C0052  
0:一般 0:単行本 52:建築
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2012年11月
書店発売日
登録日
2016年6月28日
最終更新日
2016年6月28日
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紹介

鳥取大学と自治体による実践的連携から生まれた本書は、地域の現状と将来を診断し、社会実験も踏まえ社会運営の仕組みを提案、その仕組みを支える技術も一冊に取りまとめている。福祉、交通、経済、防災、観光、保健など分野に囚われない総合的なアプローチが特徴。自治体、NPO職員、地元リーダーなどに役立つ一冊。

目次

はじめに

序 過疎地域の今後と課題解決の戦略  谷本圭志
1 三つの課題──人口減少、高齢化、過疎化
2 今後の地域像と課題解決の戦略
3 本書の構成
コラム 「30年後の日本の姿」──鳥取県日南町  谷本圭志

1章  過疎地域の現状・将来診断から見た戦略の実現可能性
1・1 集落における相互扶助の現状と今後の展開の可能性  谷本圭志

1 見直しを迫られる相互扶助
2 助力に関する需給の実態
3 助力に関する需給の将来像
4 広域的な相互扶助の実現可能性
5 広域的な相互扶助が機能するためには
1・2 森林価値の変遷と荒廃する森林のゆくえ  片野洋平

1 過疎地域における森林の現状
2 森林への関心の喪失
3 森林の実態と所有の意識──日南町におけるフィールド調査から
4 不在村地主の問題
5 なぜ関心は失われたのか
6 森林が管理されるために
1・3 公共交通の必要性とその限界  谷本圭志

1 高齢社会における公共交通づくりの視点
2 公共交通の利用を阻害する要因
3 公共交通サービスの将来像
4 公共交通サービスの限界とそれを補う連携
5 分野横断的な連携へ
1・4 高齢者の生きがいと健康に寄与する農林業  黒沢洋一・岡本幹三

1 過疎地域における高齢者と健康
2 「若くなった」高齢者
3 農業と健康増進──地域産品づくりによる副産物
4 農林業の効用
5 高齢社会における農林業の意義の再発見
1・5 高齢社会における災害に対する自助・共助の現状と今後  松見吉晴

1 高齢化と自然災害の脅威
2 高齢者の運動能力──避難の観点から
3 災害への備えの実態
4 避難行動シミュレーションを用いた自助・共助の分析
5 さらなる高齢化に備えて
1・6 人口減少が進む小規模自治体における生活排水処理事業の方向性  細井由彦

1 生活排水処理事業の人口減少社会における課題
2 生活排水処理の方法──集合処理と個別処理
3 人口減少を考慮した処理方法の選択
4 既設の生活排水処理施設の持続的維持
5 持続的な生活排水処理事業の経営に向けて

2章   フィールド実践に基づいた新たな仕組みと技術の提案
2・1 住民参加でつくる持続可能な地域福祉システム  竹川俊夫

1 今日的な課題としての過疎地域の地域福祉システム
2 地域福祉を取り巻く社会状況──鳥取県を例に
3 持続可能な福祉システム構築の試み──鳥取県八頭町の取り組みを例に
4 過疎地域における持続可能な地域福祉システムづくりに向けて
2・2 「担い手」から見る森林利活用の地域経済システム  家中 茂

1 むらの空洞化と森林荒廃
2 鳥取県智頭町「木の宿場」事業の取り組み
3 生業の復権──山の生業複合へ向けて
2・3 新しい林業への脱皮に向けた「森林認証」  永松 大

1 手入れされない人工林
2 林業再生の手立てとしての「森林認証」
3 林業経営体による森林認証取得への取り組み
4 課題の克服と森林認証の活用
5 新しい林業への脱皮に向けて
2・4 地域資源を活かした中山間地域のエコツーリズム  日置佳之

1 エコツーリズムとは
2 エコツーリズムを成立させる五つの要素
3 産業として見た場合のエコツーリズムの問題点
4 エコツーリズムの展開過程
5 中山間地域におけるエコツーリズムの展開事例
6 エコツーリズムの経済的な成立可能性
7 中山間地域における生業としてのエコツーリズム
コラム 双方向型のツーリズムの可能性  古塚秀夫
2・5 多様な主体の重層的な参加に基づく公共交通システム  谷本圭志

1 高齢化の最前線での公共交通計画
2 社会実験の経緯──鳥取県日南町
3 多様な運行主体の重層的な参加に基づいた計画
4 本格運行の経過
5 公共交通サービスのイノベーションも視野に入れて
2・6 遠隔医療による在宅医療/医療連携システム  近藤博史

1 過疎地域における医療の現状
2 今必要とされている遠隔医療システム
3 衛星通信を利用した在宅医療システムの開発と実証実験とその後
4 名寄せサーバを中心にした地域医療連携システムの構築
2・7 情報技術を用いた公共交通の利用促進システム  伊藤昌毅・川村尚生・菅原一孔

1 公共交通の持続可能性を高める情報技術
2 公共交通の利用促進システム「バスネット」とは
3 バスネットが実現する公共交通の使いこなし方
4 バスネットへのアクセスから探る公共交通への需要
5 さらなる公共交通の利用促進のために
2・8 ソーシャルメディアを活用した地域マーケティング  石井 晃

1 地域マーケティングのターゲット
2 ソーシャルメディアを用いたマーケティングの可能性
3 「ヒット現象の数理モデル」の考え方
4 地域マーケティングにおける観光客の予測
5 これからの地域マーケティング
2・9 地理情報システムを用いた中山間地域における土地管理システム  長澤良太

1 広がる所有の不明確化
2 GISを用いた土地情報管理の基本的な考え方
3 筆地マップを活用した土地情報管理システム
4 中山間地域における土地情報管理システムの活用事例

3章  持続可能な地域を支える行政システムへ―鳥取の経験から
3・1 人口減少時代における自治体経営と政策サイクルのあり方  小野達也

1 人口減少と自治体経営
2 問われる人口増加政策の有効性
3 人口減少への政策対応
4 人口減少下の自治体経営に求められる条件
5 賢く縮む、成熟した街へ
3・2 持続的な行政運営のための体制づくり  谷本圭志

1 変革が求められる行政運営体制
2 大学との連携システム
3 住民組織への分権システム
コラム 自治体による努力の限界と国への期待  岡田 純


おわりに

索引

著者プロフィール

谷本 圭志  (タニモト ケイシ)  (

1971年北海道生まれ。京都大学工学部交通土木工学科卒業、同大学院修士課程修了。博士(工学)。三菱総合研究所、鳥取大学工学部助手、助教授、准教授を経て、2010年より鳥取大学大学院工学研究科教授、現在、地域安全工学センター副センター長を兼任。著書に『バスサービスハンドブック』(共著、土木学会)、『参加型社会の決め方』(共著、近代科学社)など。国土交通省や鳥取県、兵庫県の自治体を中心に委員を多数歴任。

細井 由彦  (ホソイ ヨシヒコ)  (

1951年大阪府生まれ。京都大学工学部衛生工学科卒業、同大学院博士課程修了。工学博士。京都大学工学部助手、徳島大学工業短期大学部講師、同助教授、鳥取大学工学部教授を経て、2008年より同大学院教授。著書に『生活水資源の循環技術』(共著、コロナ社)、『新しい浄水技術』(共著、技報堂出版)など。

鳥取大学過疎プロジェクト  (トットリダイガクカソプロジェクト)  (

鳥取大学過疎プロジェクト:正式な名称は「鳥取大学持続的過疎社会形成研究プロジェクト」。工学研究科の教員を中心に、全学部から教員が参加した学部横断的なプロジェクトとして2007年度に発足。文部科学省の特別経費の財政支援を得つつ、鳥取県や境港市、鳥取大学と協定を締結している日南町、琴浦町、南部町などとの密接な連携に基づき、フィールド実践的な社会づくりの学術研究と地域貢献を同時並行的に推進。初代代表は細井由彦教授、2012年度より代表は谷本圭志教授。

片野 洋平  (カタノ ヨウヘイ)  (

1974年東京都生まれ。上智大学法学部法律学科卒業、 同大学院博士後期課程単位取得満期退学。博士(法学)。2008年より鳥取大学農学部助教。その他ワシントン大学、ハワイ大学客員研究員など。専門は、環境問題を対象とした法社会学。著書に「拡大する廃棄物市場と法制度―PETボトルと容器包装リサイクル法をめぐる議論を題材に」(共著、『法社会学68号』、有斐閣)、「社会関係資本の向環境行動への効果について―文京区を事例とした廃棄物・資源政策」(共著、『環境情報科学論文集23』、環境情報科学センター)など。

黒沢 洋一  (クロサワ ヨウイチ)  (

1957年香川県生まれ。鳥取大学医学部卒業、同年鳥取大学医学部助手、国立労働衛生研究所(スウェーデン)留学。鳥取大学医学部助教授を経て、2006年より鳥取大学医学部教授(健康政策医学分野)。専門は公衆衛生、産業保健、生活習慣病の予防、疫学。日本疫学会理事、日本公衆衛生学会評議員などを務める。著書に『公衆衛生学マニュアル2012』(共著、南山堂)、『社会環境と健康  公衆衛生学』(共著、医歯薬出版)など。

岡本 幹三  (オカモト ミキゾウ)  (

1947年島根県生まれ。島根大学文理学部卒業。医学博士。鳥取大学医学部衛生学教室助手を経て、1981年より同上講師。現在、がんの疫学をはじめ、学校保健、環境保健、食品保健に関する研究・教育担当。鳥取県がん登録対策専門委員会、鳥取県がん対策推進評価専門部会、東出雲町小児生活習慣病対策協議会、米子市環境審議会などの委員を務める。

松見 吉晴  (マツミ ヨシハル)  (

1952年兵庫県生まれ。鳥取大学工学部土木工学科卒業、同大学院修士課程修了。工学博士。大阪大学工学部助手、鳥取大学工学部助教授を経て、2006年より同大学工学部教授。著書に『波と漂砂と構造物』(共著、技法堂出版)、『Coastal Engineering Waves, Beaches, Wave Structure Interactions』(共著、Elsevier)、『図説日本の海岸』(共著、朝倉書店)など。

竹川 俊夫  (タケガワ トシオ)  (

1967年京都府生まれ。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業、第一生命保険相互会社(現株式会社)勤務を経て、同志社大学大学院博士後期課程修了。博士(社会福祉学)。鳥取大学地域学部講師を経て、2010年より同准教授。著書に『住民主体の地域福祉論』(共著、法律文化社)、『現代社会と福祉』『福祉行財政と福祉計画』(以上、共著、久美出版)、『地域学入門』(共著、ミネルヴァ書房)など。

家中 茂  (ヤナカ シゲル)  (

1954年東京都生まれ。関西学院大学大学院社会学研究科博士課程後期課程単位取得満期退学。社会学修士。沖縄大学地域研究所を経て、2005年より鳥取大学地域学部准教授。著書に『地域学入門』(共編著、ミネルヴァ書房)、『地域政策入門』(共編著、ミネルヴァ書房)、『地域の自立 シマの力』(共編著、コモンズ)、『景観形成と地域コミュニティ』(共著、農山漁村文化協会)など。

永松 大  (ナガマツ ダイ)  (

1969年山口県生まれ。東北大学農学部農学科卒業、同大学院理学研究科生物学専攻博士課程後期修了。博士(理学)。農林水産省森林総合研究所研究員、鳥取大学教育地域科学部講師を経て、2007年より鳥取大学地域学部准教授、同乾燥地研究センター兼務教員。著書に『屋久島の森のすがた』(共著、文一総合出版)、『森の芽生えの生態学』(共著、文一総合出版)など。

日置 佳之  (ヒオキ ヨシユキ)  (

1957年東京都生まれ。東京農工大学農学部環境保護学科卒業、東京都職員(造園技術職)、建設省土木研究所(国土交通省国土政策技術総合研究所)主任研究員、鳥取大学農学部助教授を経て、2007年より鳥取大学農学部教授。博士(農学)。著書に『環境緑化の事典』『最新環境緑化工学』『環境デザイン学』『森林・林業実務必携』(共著、朝倉書店)、『環境アセスメントはHEPで生きる』(以上、共著、ぎょうせい)、『広葉樹資源の管理と活用』(共著、海青社)など。

古塚 秀夫  (フルツカ ヒデオ)  (

1953年兵庫県生まれ。鳥取大学農学部農業経営学科卒業、京都大学大学院農学研究科修了。農学博士。鳥取大学講師、同助教授を経て、2003年より同教授。著書に『農業会計の新展開』(共著、農林統計協会)、『これからのグリーン・ツーリズム―ヨーロッパ型から東アジア型へ』(共著、家の光協会)、『改訂 現代農業簿記会計』(共著、農林統計出版)など。

近藤 博史  (コンドウ ヒロシ)  (

1956年兵庫県生まれ。大阪大学医学部卒業、同大学第3内科、放射線科研修後放射線科助手、大阪労災病院画像診断部副部長、徳島大学病院医療情報部副部長を経て、2001年より鳥取大学病院医療情報部教授、部長。現在、同大メディアセンター米子サブセンター長を併任。医療情報学会標準化担当幹事、IHE-J理事。遠隔医療学会運営委員、EuroPACSボードメンバー。研究分野は医用画像システム、電子カルテ等各種医療情報システムの開発、管理、評価、標準化など。

伊藤 昌毅  (イトウ マサキ)  (

1979年静岡県生まれ。慶應義塾大学環境情報学部卒業、同大学院政策・メディア研究科修士課程修了、同後期博士課程単位取得退学。博士(政策・メディア)。2010年より鳥取大学大学院工学研究科助教。専門はユビキタスコンピューティング、地理情報システム。空間情報技術を軸にして、新しい空間体験を生み出す情報システムの研究に取り組んでいる。

川村 尚生  (カワムラ タカオ)  (

1965年兵庫県生まれ。神戸大学工学部システム工学科卒業、同大学大学院自然科学研究科博士課程中退。博士(工学)。鳥取大学工学部知能情報工学科助手、同助教授、同准教授を経て、2009年より同大学大学院工学研究科情報エレクトロニクス専攻教授。現在、エージェントシステム、社会情報システム等の研究に従事。バスネットの開発に対して、第4回中国地域産学官連携功労者表彰等を受賞。

菅原 一孔  (スガハラ カズノリ)  (

1956年兵庫県生まれ。山梨大学工学部電気工学科卒業、東京工業大学大学院理工学研究科電子物理工学専攻修士課程修了。工学博士。鳥取大学工学部電気電子工学科助教授、同学工学部知能情報工学科教授を経て、2007年より工学研究科情報エレクトロニクス専攻教授、現在、産学・地域連携推進機構機構長を併任。日本トリップ有限責任事業組合を大学発ベンチャー企業として設立、同専務理事を務める。

石井 晃  (イシイ アキラ)  (

1957年東京都生まれ。早稲田大学理工学部応用物理学科卒業、同大学院博士後期課程修了。理学博士。筑波大学研究員、ロンドン大学研究員、鳥取大学教養部講師、同助教授、鳥取大学工学部応用数理工学科助教授、同教授を経て、2008年より鳥取大学工学研究科機械宇宙工学専攻教授。CREST研究担当者。専門は表面科学理論と社会物理学。著書に『物性論入門』(共立出版)、『大ヒットの方程式』(共著、ディスカバー・トゥエンティワン)など。

長澤 良太  (ナガサワ リョウタ)  (

1956年埼玉県生まれ。立命館大学大学院地理学専攻博士後期課程中退。博士(地理学)。株式会社パスコ海外事業部、国際協力事業団(JICA)専門家(在インドネシア)を経て、1999年より鳥取大学農学部教授。著書に『リモートセンシングによる土地資源評価―東南アジアの土地利用』(古今書院)、『自然環境解析のためのリモートセンシング・GISハンドブック』(共著、古今書院)など。

小野 達也  (オノ タツヤ)  (

1959年静岡県生まれ。東京大学教養学部卒業、オックスフォード大学大学院修士課程修了。MSc in Applied Statistics 。富士通研究所、総務庁、国際連合アジア太平洋経済社会委員会、三菱総合研究所、富士通総研を経て、2004年より鳥取大学地域学部教授。著書に『行政評価ハンドブック』(共著、東洋経済新報社)、『行政評価と統計』(共著、日本統計協会)、『評価論を学ぶ人のために』(共著、世界思想社)など。

岡田 純  (オカダ スミオ)  (

1967年広島県生まれ。放送大学教養学部卒業、鳥取大学大学院連合農学研究科後期博士課程修了。博士(農学)。持続的過疎社会形成研究プロジェクト研究員。研究分野は自然資源の保全と活用。専門は爬虫両棲類学、動物生態学、保全生態学。著書に『広島県の両生・爬虫類』(共著、中国新聞社)など。

上記内容は本書刊行時のものです。