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出版者情報
マンション管理評価読本
価値を上げる管理の常識
- 初版年月日
- 2012年2月
- 書店発売日
- 2012年2月15日
- 登録日
- 2017年3月25日
- 最終更新日
- 2017年3月25日
紹介
マンションは管理を買えと言われているが、流通ではいまだに管理の情報がほとんど示されていない。そこで著者らは既存のマンションの管理の善し悪しを「見える化」し、公表する仕組みをつくり、評価の公開を進めている。その仕組みを解説するとともに、そこから見えてきた管理運営のポイント、流通上の課題と解決策を示す。
目次
はじめに
1部 マンションは管理を買え!
1章 管理状態を知らずに買って良いか、売って良いか 西村孝平
1 管理を知らずに買って訴えられた
2 管理実態を公開したがらない管理組合
3 管理を知らずに買って良いか、売って良いか
2章 意外に低い中古の価格リスク…ただし管理次第 天野 博
1 築年数が古いマンションの価格は安定している
2 管理費が安くて買いやすいというリスク
3 管理は変えることができる
3章 管理を見ないとわからない、2つの大リスク 赤木進美
1 マンション管理の現状
2 あなたのマンションにもある2つのリスク
4章 マンショントラブルの実態 浅井 亮
1 マンション管理の現状
2 トラブルを未然に防ぐ
5章 建替えか、延命か、更地売却は可能か? 高木伸人
1 住宅を所有するリスク
2 分譲マンションは楽じゃない
3 備えあれば憂いなし
6章 マンションは管理を売れ! 西村孝平
1 世の中が変化している
2 変化していないもの
3 これからのマンションに求められるもの
2部 マンション管理の見える化
1章 ストック活用時代に必要なマンション管理の見える化 大島祥子
1 ストック政策への流れ
2 中古住宅流通に向けて
3 進みつつある、様々な政策
4 分譲マンションとストック政策
5 ストック社会に向けて、マンションが抱える課題
2章 マンション管理を取り巻く課題の処方箋 谷口浩司・大島祥子
1 市民的流通市場の醸成
2 選ばれるマンションとなるために
3 管理情報が発信されることで得られるメリット
4 マンション管理の評価情報の発信
3章 NPO京都マンション管理評価機構の挑戦 大島祥子
1 マンションに関わるネットワークの発足
2 マンションデータバンクの課題から生じた「わかりやすい情報」の必要性
3 NPO法人としてのスタート
4 マンション管理評価の内容と方法
4章 建物を長持ちさせるための「基礎評価」 和田輝章
1 基礎評価を実施する方針と内容
2 基礎評価項目と指標
3 指標等の具体的調査要領
5章 マンションのマネジメントを評価する「優良管理評価」 大島祥子・赤木進美
1 自治による管理・運営
2 管理組合員の豊かな交流
3 災害に備えた管理
4 多様な世帯が暮らせる工夫
5 地域との共存・共栄(地域組織との関係)
6章 管理評価はどこまで信用・期待できるか 大島祥子
1 管理評価方法の妥当性について
2 情報発信の方法について
3 取り組みの効果について
7章 管理情報の市場価格への影響 嶋嵜 敦・辻本尚子・岩崎 陽
1 マンションの価格を形成する要因
2 マンションの鑑定評価
3 マンション管理と中古価格との調査分析
4 今後期待されること
3部 アイデアと工夫で素晴らしいマンションに
―マンション管理の事例に学ぶ
1章 マンション管理の事例に学ぶ 安枝英俊
2章 衣笠グリーンハイツ 沼田弘子
3章 西京極大門ハイツ 中濱良二
4章 マンハイム五条 瀬川保
5章 ルピエ四条 安枝英俊・天野 博・田原陽子
6章 グランシティ京都I番館 和田輝章
7章 ローレルコート室町 安枝英俊・田原陽子
8章 事例から見えてくるもの 安枝英俊
1 管理組合の初動期に発生した課題への対応
2 管理活動の発展プロセス
3 管理組合から学ぶこと
4 マンション管理評価機構の役割について
4部 マンション管理の新しい地平に向けて
1章 開かれたマンションに向けて 折田泰宏
1 個人情報保護法がマンション管理をダメにする
2 マンションに関する情報とプライバシー
3 消費者保護の観点からの情報公開
4 情報公開は管理の質を高める
2章 管理評価と市場の機能―マンションの自治的管理能力が地域を変える 谷口浩司
1 「マンションは管理を買え」の本当の意味
―管理会社ではなく、管理組合を買う
2 時代の変化が求める長期優良住宅としてのマンション
―市民が主役のマンションへ
3 マンション管理を評価する仕組みの必要性
―持続可能な社会の実現に向けて
4 マンション管理からよみがえる都市の自治
―京都の事例を通して
補論 京都市のマンションストックと現状の課題
付録 京都マンション管理評価機構 アセッサー研修について
おわりに
上記内容は本書刊行時のものです。