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都市・まちづくり学入門 日本都市計画学会関西支部新しい都市計画教程研究会(編集) - 学芸出版社
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都市・まちづくり学入門 (トシマチヅクリガクニュウモン)

工業・工学
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発行:学芸出版社
A5判
224ページ
定価 2,500円+税
ISBN
978-4-7615-2520-0   COPY
ISBN 13
9784761525200   COPY
ISBN 10h
4-7615-2520-7   COPY
ISBN 10
4761525207   COPY
出版者記号
7615   COPY
Cコード
C0052  
0:一般 0:単行本 52:建築
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2011年11月
書店発売日
登録日
2016年8月6日
最終更新日
2016年8月6日
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紹介

パワーとマネーにより「大きくつくる」都市計画は終わった。これからは個々人が自分の周囲にある環境の特性や周りにいる他者との関係性を意識し、小さな自律的な変化を積み重ねながら「自ずと成らしめる」まちづくりの時代だ。そこで必要となる環境を読み取る知識や技法、協働・共生のしくみづくりに向けた基本知識を示した。

目次

序章 ポスト近代の都市・まちづくり(久 隆浩)
       ~「つくる」から「なる」へ
  0‐1 都市計画の変化を捉える
  0‐2 ネットワーク社会のまちづくり
  0‐3 多様な主体が未来を紡ぐ
  0‐4 都市・まちづくりのパラダイムシフト

1 都市の空間構成を読み解く
1章 農から学ぶ空間秩序(柴田 祐)
  1‐1 空間秩序を読み取ることの重要性
  1‐2 集落の空間秩序を読む
  1‐3 空間を総合し理解する
  1‐4 現代の我々が学ぶべき点
2章 都市空間の秩序とその諸相(嘉名 光市)
  2‐1 都市はどのようにつくられたのか
  2‐2 都市空間に根ざしたさまざまな秩序
  2‐3 都市空間の秩序を紡ぐ
3章 人びとの生活から都市空間を読み解く(林田 大作)
  3‐1 都市における人びとの生活
  3‐2 人びとの『居心地』から都市空間を読み解く
  3‐3 人びとは都市空間に『場所』をつくる
  3‐4 人びとの生活と『まちづくり』

2 協働・共生のしくみづくり
協働のまちづくりのしくみ
4章 協働のまちづくりのあり方(久 隆浩)
  4‐1 協働の必要性
  4‐2 協働の効用
  4‐3 新しい公共と行政の役割
  4‐4 協議型まちづくり
  4‐5 ネットワーク型まちづくり
5章 コミュニティと地域自治(坂井 信行)
  5‐1 生活・コミュニティ・まちづくり
  5‐2 生活の中のコミュニティ
  5‐3 コミュニティと生活空間
  5‐4 都市計画におけるコミュニティの考え方
  5‐5 まちづくりを支えるコミュニティと地域自治
6章 都市のマネジメント(篠原 祥)
  6‐1 「都市のマネジメント」を取り巻く状況
  6‐2 これからの都市のマネジメント
  6‐3 都市のマネジメントの実践
  6‐4 実践例から導き出される今後の方向

協働のまちづくりを担う人材
7章 まちづくりを支える専門家(坂井 信行)
  7‐1 まちづくりは誰が担っているのか
  7‐2 まちづくりにおける専門家の関わり方
  7‐3 まちづくりにおける専門家の役割
  7‐4 これからの専門家に求められるもの
8章 まちづくりを担う市民(松村 暢彦)
  8‐1 まちづくりに市民が期待されている理由
  8‐2 市民まちづくり活動とは
  8‐3 市民まちづくり活動の基盤づくり
  8‐4 よき市民をめざして
9章 自律的まちづくりのきっかけをつくる職能(永田 宏和)
  9‐1 住民参加型まちづくりの現状
  9‐2 住民参加型まちづくりにおける新たなアプローチ手法
  9‐3 「+arts」による現代版「祭り」プログラムの実施
  9‐4 不完全プランニングのすすめ

共生のための都市・まちづくり
10章 自然の摂理を活かしたまちづくり(宮崎 ひろ志)
  10‐1 ひとと自然
  10‐2 風土と計画
11章 都市と自然の共生(下村 泰彦)
  11‐1 「都市の自然」と「都市と自然」
  11‐2 都市の自然
  11‐3 都市と自然
  11‐4 マネジメントの仕組みづくりに向けて
12章 人と人との共生のまちづくり(室﨑 千重)
  12‐1 すべての人びとのためのまちづくり
  12‐2 目指すのはカタチではなくアクティビティ
  12‐3 人と人との共生のまちづくりの方法
  12‐4 福祉課題に地域で取り組む


索 引

著者プロフィール

日本都市計画学会関西支部新しい都市計画教程研究会  (ニホントシケイカクガッカイカンサイシブアタラシイトシケイカクキョウテイケンキュウカイ)  (編集

平成16年度~19年度、(社)日本都市計画学会関西支部「都市計画教育と都市計画に関わる人材育成に関する研究特別委員会(委員長:鳴海邦碩大阪大学名誉教授)」が前身。
 前特別委員会での検討を踏まえ、平成20年度に、(社)日本都市計画学会関西支部特別委員会「新しい都市計画教程研究会」を立ち上げ、これからの都市計画のあり方にふさわしい都市計画教程のあり方について検討開始。初代委員長は榊原和彦大阪産業大学教授。平成22年度より委員長は久隆浩近畿大学総合社会学部教授。

久 隆浩  (ヒサ タカヒロ)  (著/文

1958年高知県生まれ、大阪育ち。
 大阪大学工学部環境工学科卒業、同大学院博士後期課程修了。
 工学博士。
 (財)21世紀ひようご創造協会主任研究員、大阪大学工学部助手、近畿大学理工学部助教授、同教授を経て、2010年より近畿大学総合社会学部教授、国際人文科学研究所教授(兼任)。
 著書に『21世紀の都市像』(共著、古今書院)、『自治都市・大阪の創造』(共著、敬文堂)、『地方分権時代のまちづくり条例』(共著、学芸出版社)など。

柴田 祐  (シバタ ユウ)  (著/文

1971年愛知県生まれ。
 大阪大学大学院工学研究科博士後期課程環境工学専攻修了。
 博士(工学)。
 ㈱スペースビジョン研究所研究主査を経て、2006年より大阪大学大学院工学研究科助教。
 (社)日本都市計画学会関西支部特別委員会「新しい都市計画教程研究会」副委員長。
 著書に『柔らかいコモンズによる持続型社会の構築』(共著、農林統計協会)、『はじめての環境デザイン学』(共著、理工図書)など。

嘉名 光市  (カナ コウイチ)  (著/文

1968年生大阪府まれ。
 東京工業大学大学院社会理工学研究科博士後期課程修了。
 博士(工学)。技術士(都市及び地方計画)。
 一級建築士。
 UFJ総合研究所主任研究員、大阪市立大学講師を経て、2006年より大阪市立大学大学院工学研究科准教授。
 著書に『生活景―身近な景観価値の発見とまちづくり』(共著、学芸出版社)など。

林田 大作  (ハヤシ ダイサク)  (著/文

1967年大阪市生まれ。
 東北大学工学部建築学科卒業、同大学院博士前期課程修了。大阪大学大学院博士後期課程修了。
 博士(工学)。
 ㈱大林組東京本社設計本部勤務、和歌山大学システム工学部環境システム学科講師、准教授を経て、2010年より大阪工業大学工学部建築学科准教授。
 作品に『TCセンター』『キヤノン販売品川本社ビル』(共同設計、㈱大林組にて担当)など。著書に『名作住宅で学ぶ建築製図』『建築設計学Ⅰ』(共著、学芸出版社)、『まちの居場所 まちの居場所をみつける/つくる』(共著、東洋書店)など。

坂井 信行  (サカイ ノブユキ)  (著/文

1965年滋賀県生まれ。
 山口大学工学部建設工学科卒業、神戸大学大学院工学研究科修士課程土木工学専攻修了。
 技術士(建設部門/都市及び地方計画)、一級建築士。
 ㈱地域計画建築研究所計画部長代理、大阪商業大学大学院地域政策学研究科非常勤講師。主に都市計画、都市デザイン、市民まちづくり支援等の業務に携わる。
 著書に『地域のチカラ』(共著、自治体研究社)など。

篠原 祥  (シノハラ ヤスシ)  (著/文

1958年生まれ。大阪南部の羽衣出身。
 京都大学工学部建築学科卒業、同大学院修了。
 技術士(都市及び地方計画)、一級建築士。
 1984年大阪ガス㈱入社。1989年より都市開発、社有地開発関連の業務に従事。2000年より大阪都心部をフィールドとしたまちづくり活動に関わる。2010年7月より姫路地区支配人。この間、大阪大学大学院ビジネスエンジニアリング専攻客員教員、大阪市都市再生本部を兼務。
 著書に『都市の魅力アップ』(共著、学芸出版社)、『大阪のひきだし-都市再生フィールドノート-』(共著、鹿島出版会)など。

松村 暢彦  (マツムラ ノブヒコ)  (著/文

1968年兵庫県生まれ。
 大阪大学工学部土木工学科卒業、同大学院修了。
 博士(工学)。
 大阪大学助手を経て、2004年より大阪大学准教授。
 著書に『モビリティ・マネジメント教育』(共著、東洋館出版社)、『地球温暖化防止に向けた都市交通』(共著、交通工学研究会)、『モビリティ・マネジメントの手引』(共著、土木学会)など。

永田 宏和  (ナガタ ヒロカズ)  (著/文

1968年西宮市生まれ。
 大阪市立大学工学部建築学科卒業、大阪大学環境工学科大学院修了。
 工学博士。
 ㈱iop都市文化創造研究所代表取締役、NPO法人プラス・アーツ理事長。
 武庫川女子短期大学非常勤講師、大阪大学非常勤講師等を歴任。
 「第6回21世紀のまちづくり賞・社会活動賞」「第6回パートナーシップ大賞グランプリ」「第14回防災まちづくり大賞・消防科学総合センター理事長賞」受賞。
 著書に、『都市デザインの仕事』(共編著、学芸出版社)、『地震イツモノート』(企画・木楽舎、ポプラ社)『親子のための地震イツモノート』(ポプラ社)など。

宮崎 ひろ志  (ミヤザキ ヒロシ)  (著/文

1959年神戸市生まれ。
 神戸大学工学部環境計画学科卒業。
 博士(工学)、一級建築士。
 兵庫県庁、姫路工業大学(現・兵庫県立大学)自然・環境科学研究所を経て、2007年より関西大学環境都市工学部建築学科専任講師。
 著書に『建築と都市の緑化計画』(共著、彰国社)、『はじめての環境デザイン学』(共著、理工図書)など。

下村 泰彦  (シモムラ ヤスヒコ)  (著/文

1958年大阪市生まれ。
 大阪府立大学農学部農業工学科卒業、同大学院修了。
 博士(学術)。
 大阪府立大学助手、同大学講師を経て、1997年より同大学准教授。
 (社)日本造園学会理事、(社)日本都市計画学会関西支部幹事、近畿大学理工学部、大阪工業大学工学部、大阪市立大学工学部非常勤講師等を歴任。
 著書に『これからの安全都市づくり 阪神・淡路大震災の教訓を踏まえて』(共著、学芸出版社)、『環境問題とは何か -12の扉から-』(共著、晃洋書房)、『農学から地域環境を考える』(共著、大阪公立大学出版会)など。

室﨑 千重  (ムロサキ チエ)  (著/文

1975年京都市生まれ。
 神戸大学工学部建設学科(建築系コース)卒業、同大学院博士課程修了。
 博士(工学)、一級建築士。
 ㈱現代計画研究所勤務を経て、2005年より兵庫県立福祉のまちづくり研究所特別研究員。近畿大学非常勤講師、大手前大学非常勤講師、兵庫県まちづくり審議会委員等を歴任。
 著書に『団地再生-公団住宅に住み続ける-』(共著、クリエイツかもがわ)。

上記内容は本書刊行時のものです。