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出版者情報
生物多様性をめざすまちづくり
ニュージーランドの環境緑化
- 初版年月日
- 2010年7月
- 書店発売日
- 2010年7月30日
- 登録日
- 2016年10月16日
- 最終更新日
- 2016年10月16日
紹介
太平洋に浮かぶ島ニュージーランドは、地球の箱庭とよばれる大自然と貴重な原生生物の宝庫である。しかし入植者が持ち込んだ生物が島の生態系を破壊したため、活発な自然保護活動が展開されてきた。家庭のガーデニングから国立公園の管理まで、多様な生物と共生することで地域のアイデンティティを育む、環境づくりの最前線。
目次
PART 1 生きもののあふれる街
CHAPTER 1 40年かけた河川の再生
美しい自然と街並み/成熟社会への価値観の転換/クライストチャーチ市の40年計画/
河川修景プロジェクト/水環境の持つ価値/プロジェクトの進行/コミュニティの参加/
根気のいるデザインプロセス/プロジェクトの主役は/自生種にこだわって
CHAPTER 2 コミュニティのエコロジー
ビオトープとは/住民が参加する大学の有機農園/近隣住区も自生種の緑化で/
水鳥を保全する広大な公園/さまざまなスタイルのコミュニティガーデン/
コンサルタントのワークスタイル/バンダリズムに負けない/
有機農業を行うコミュニティガーデン/自生種緑化を推進するグループ/
コミュニティガーデンの活動グループ/湿地を保全するグループ
CHAPTER 3 ガーデンシティの美しい庭
クライストチャーチ美化協会/自生種を活用した個人の庭/オープンガーデンを巡る/
ガーデニングブームのその先へ
CHAPTER 4 自生植物を活用するトップデザイナー
自生種ガーデンの新潮流/ジェレミー・ヘッドのデザイン/
地理とアートに基づくデザイン哲学/メーガン・ライトのデザイン/
土地の潜在的ポテンシャルにこだわって
CHAPTER 5 生物多様性を育む戦略
保全省の役割/資源管理センターの活動/NPOや市民との連携による自生種の保全/
モデルガーデンでは/家庭の庭からできること/外来植物の脅威/
コミュニティで活動していくために
CHAPTER 6 自然と歴史を守るガイドライン
地域のアイデンティティを語れますか?/自生種緑化のガイドライン/
生態系による地図づくり/柔軟なガイドラインづくり/
土地の伝説を紐解くガイドライン/歴史や文化を継承するガイドライン/
景観を守るデザイン基準
PART 2 サステイナブルな公園
CHAPTER 7 公園緑地のマネジメントプラン
緑の持つ効果/公園の価値/NZの緑地政策/公園とは“リザーブ”された公共地/
日本の公園制度と比較して/公園行政に影響を及ぼした法律/リザーブ法と保全法/
パークマネジメントプランの位置づけ、目的/パークマネジメントプランの策定状況/
パークマネジメントプランの策定プロセス
CHAPTER 8 アオラキ・マウントクック国立公園のマネジメント
ミルフォードトラックを歩く/公園のマネジメントプランは市民との契約/
アオラキ・マウントクック国立公園/公園の背景/公園マネジメントにおける課題/
公園マネジメントの目的/公園マネジメントの方針/
レクリエーション活動に関するマネジメント/アオラキ・マウントクック村の管理運営/
村のマネジメントに関わる目標/厳しい建物のデザイン規制/インタープリテーション
CHAPTER 9 クライストチャーチ市立ハグレー公園のマネジメント
市民の公園ボランティア/市民の憩いの場/ハグレー公園の歴史/外来種による植栽/
ハグレー公園のPMP/公園の資源/公園の自然環境/盛んなレクリエーション活動/
構造物のメンテナンス/公園マネジメントの方針/自生種緑化
PART 3 環境立国をめざして
CHAPTER 10 環境裁判所
環境裁判の仕組み/訴訟事例1:住宅開発に関して/訴訟事例2:風力発電に関して/
調停/資源管理法
CHAPTER 11 環境立国の基盤
マオリとパケハの共生/行革の嵐を乗り越えて/生物多様性とは/
生物多様性保全に向けた国際的な取り組み/NZの生物多様性基本方針から/
コミュニティの参加について/日本での取り組みは/日本が学べること
上記内容は本書刊行時のものです。