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出版者情報
ワークショップ
住民主体のまちづくりへの方法論
- 初版年月日
- 2007年1月
- 書店発売日
- 2007年1月30日
- 登録日
- 2016年4月11日
- 最終更新日
- 2016年4月11日
紹介
ワークショップが日本に普及して四半世紀。だが、まちづくりの現場では、合意形成の方法と誤解され、住民参加の免罪符として悪用されるなど混乱や批判を招いている。世田谷など各地で名ファシリテーターとして活躍する著者が、個人や集団の創造力を引き出すワークショップの本質を理解し、正しく使う為の考え方、方法を説く。
目次
まえがき
第1章 ワークショップとは何か
1 ワークショップって作業着売り場?
2 ワークショップの特徴
3 ワークショップの意味
4 ワークショップは研究集会か?
第2章 なぜ今、ワークショップか
1 進みゆく「疎外」状況
2 人間一人で何でもできると思ったら大間違い?
3 会議や組織の創造性
4 住民参加のまちづくりの方法論として
5 新しい公共圏の形成のために
第3章 まちづくりにおけるワーショップの広がりと危機
1 まちづくりにおけるワークショップの広がり
2 ワークショップの広がりにおける危機
3 ワークショップの弊害を避けるには
第4章 ワークショップを考える重要なキーワード
1 螺旋上昇プログラム
2 資源
3 スコア
4 パフォーマンス
5 エヴァリュエーション(評価)
6 シェア(共有化)
7 広報
8 アクティブ・リスニング
9 ドゥラトゥラ
10 グループ・ダイナミックスと集団創造
11 意識化
12 ファシリテート、ファシリテーター
13 プロセスマネージャー(進行管理)
14 レコーダー(記録係)
15 後方業務(ロジスティックス)
第5章 まちづくりにおけるワークショップの事例
1 反対運動が起こった場合の活用─世田谷区烏山川緑道せせらぎ整備
2 中心市街地活性化の導入として─飯田市りんご並木再整備
3 国際協力事業での演劇を取り入れたビジョンづくり─フィリピン・ボホール島の村落開発
4 地域資源探しからまちづくりへ─松戸市「小金わくわく探検隊」
5 世田谷区太子堂・三宿地区のまちづくり
①三世代遊び場マップづくり
②広場づくり
③歩こう会とタウンオリエンテーリング
④ポケットパークづくり
⑤ガリバーマップづくり
⑥大道芸術展
⑦下の谷御用聞きカフェ
6 住民が一筆一筆作成した土地利用計画─山形県飯豊町「椿講」
7 都市部で初めてのまちづくりワークショップ─世田谷区「歩楽里講」
8 演劇ワークショップとのクロスオーバー─世田谷区まちづくり「ひろば」
9 バブル期の行政職員研修─港区「まちづくり考」
10 都市計画マスタープランづくりのワークショップ─葛飾区・「かつしかまちかどネットワーク」
11 中学校の建て替え計画案づくり─松戸市立小金中学校
ワークショップのQ&A
1 ワークショップの召集、参加者選定
2 ワークショップのプログラムづくり、事前準備
3 ワークショップの仕事、労働条件
4 ファシリテーターになるには
5 進行・ファシリテーションの仕方
6 ワークショップの成果
7 ワークショップの後は
8 番外
第6章 ワークショップの理論と方法
1 二つの心理学の流れ
2 クルト・レヴィンのアクション・リサーチ
3 ヤコブ・L・モレノの心理劇
4 心理学のワークショップ方法論のその後の展開
5 アメリカにおける住民参加のまちづくり運動の展開とワークショップ
6 ローレンス・ハルプリンのテイク・パート・ワークショップ
7 まちづくりワークショップのさまざまな方法
8 パウロ・フレイレ、アウグスト・ボアール、PETAの演劇ワークショップ
9 川喜田二郎のKJ法と移動大学
第7章 ワークショップの危機を乗り越えるために
1 ワークショップの意味の理解
2 ワークショップの成果をどう展開していくか、全体の戦略での位置づけ
3 ワークショップを開く以前の地域社会調査の必要性
4 地域との関係づくり、ステークホルダーへのコンタクト
5 参加者の選定と位置づけ
6 参加者以外への広報
7 ファシリテーターの養成
8 ファシリテーターの専門性に対価を
9 柔軟な進行(跛行的プロセス)
10 積み重ねの成果を評価する
11 ワークショップに嫌悪を感じる人もいるということの理解
12 ワークショップの後のフォロー
13 ワークショップ・住民参加を支援する中間組織の役割
注釈
図版出典
あとがき
上記内容は本書刊行時のものです。