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ワークショップ 木下 勇(著/文) - 学芸出版社
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ワークショップ (ワークショップ) 住民主体のまちづくりへの方法論

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発行:学芸出版社
A5判
縦220mm
240ページ
定価 2,400円+税
ISBN
978-4-7615-2399-2   COPY
ISBN 13
9784761523992   COPY
ISBN 10h
4-7615-2399-9   COPY
ISBN 10
4761523999   COPY
出版者記号
7615   COPY
Cコード
C0052  
0:一般 0:単行本 52:建築
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2007年1月
書店発売日
登録日
2016年4月11日
最終更新日
2016年4月11日
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紹介

ワークショップが日本に普及して四半世紀。だが、まちづくりの現場では、合意形成の方法と誤解され、住民参加の免罪符として悪用されるなど混乱や批判を招いている。世田谷など各地で名ファシリテーターとして活躍する著者が、個人や集団の創造力を引き出すワークショップの本質を理解し、正しく使う為の考え方、方法を説く。

目次

まえがき

第1章 ワークショップとは何か
1 ワークショップって作業着売り場?
2 ワークショップの特徴
3 ワークショップの意味
4 ワークショップは研究集会か?

第2章 なぜ今、ワークショップか
1 進みゆく「疎外」状況
2 人間一人で何でもできると思ったら大間違い?
3 会議や組織の創造性
4 住民参加のまちづくりの方法論として
5 新しい公共圏の形成のために

第3章 まちづくりにおけるワーショップの広がりと危機
1 まちづくりにおけるワークショップの広がり
2 ワークショップの広がりにおける危機
3 ワークショップの弊害を避けるには

第4章 ワークショップを考える重要なキーワード
1 螺旋上昇プログラム
2 資源
3 スコア
4 パフォーマンス
5 エヴァリュエーション(評価)
6 シェア(共有化)
7 広報
8 アクティブ・リスニング
9 ドゥラトゥラ
10 グループ・ダイナミックスと集団創造
11 意識化
12 ファシリテート、ファシリテーター
13 プロセスマネージャー(進行管理)
14 レコーダー(記録係)
15 後方業務(ロジスティックス)

第5章 まちづくりにおけるワークショップの事例
1 反対運動が起こった場合の活用─世田谷区烏山川緑道せせらぎ整備
2 中心市街地活性化の導入として─飯田市りんご並木再整備
3 国際協力事業での演劇を取り入れたビジョンづくり─フィリピン・ボホール島の村落開発
4 地域資源探しからまちづくりへ─松戸市「小金わくわく探検隊」
5 世田谷区太子堂・三宿地区のまちづくり
  ①三世代遊び場マップづくり
  ②広場づくり
  ③歩こう会とタウンオリエンテーリング
  ④ポケットパークづくり
  ⑤ガリバーマップづくり
  ⑥大道芸術展
  ⑦下の谷御用聞きカフェ
6 住民が一筆一筆作成した土地利用計画─山形県飯豊町「椿講」
7 都市部で初めてのまちづくりワークショップ─世田谷区「歩楽里講」
8 演劇ワークショップとのクロスオーバー─世田谷区まちづくり「ひろば」
9 バブル期の行政職員研修─港区「まちづくり考」
10 都市計画マスタープランづくりのワークショップ─葛飾区・「かつしかまちかどネットワーク」
11 中学校の建て替え計画案づくり─松戸市立小金中学校

ワークショップのQ&A

1 ワークショップの召集、参加者選定
2 ワークショップのプログラムづくり、事前準備
3 ワークショップの仕事、労働条件
4 ファシリテーターになるには
5 進行・ファシリテーションの仕方
6 ワークショップの成果
7 ワークショップの後は
8 番外

第6章 ワークショップの理論と方法
1 二つの心理学の流れ
2 クルト・レヴィンのアクション・リサーチ
3 ヤコブ・L・モレノの心理劇
4 心理学のワークショップ方法論のその後の展開
5 アメリカにおける住民参加のまちづくり運動の展開とワークショップ
6 ローレンス・ハルプリンのテイク・パート・ワークショップ
7 まちづくりワークショップのさまざまな方法
8 パウロ・フレイレ、アウグスト・ボアール、PETAの演劇ワークショップ
9 川喜田二郎のKJ法と移動大学

第7章 ワークショップの危機を乗り越えるために
1 ワークショップの意味の理解
2 ワークショップの成果をどう展開していくか、全体の戦略での位置づけ
3 ワークショップを開く以前の地域社会調査の必要性
4 地域との関係づくり、ステークホルダーへのコンタクト
5 参加者の選定と位置づけ
6 参加者以外への広報
7 ファシリテーターの養成
8 ファシリテーターの専門性に対価を
9 柔軟な進行(跛行的プロセス)
10 積み重ねの成果を評価する
11 ワークショップに嫌悪を感じる人もいるということの理解
12 ワークショップの後のフォロー
13 ワークショップ・住民参加を支援する中間組織の役割


 注釈
 図版出典
 あとがき

著者プロフィール

木下 勇  (キノシタ イサミ)  (著/文

千葉大学園芸学部緑地・環境学科教授。
1954年静岡県生まれ。東京工業大学工学部建築学科卒業。スイス連邦工科大学留学。東京工業大学大学院博士課程修了。工学博士。大学院時代から世田谷区太子堂地区で子どもの遊びと街研究会を主宰、全国各地で住民参加のまちづくりワークショップ、子供参画の環境点検・地域改善運動に取り組む。専門は、市民参加によるまちづくり、環境形成・管理の主体形成の理論と方法、環境教育・まち学習など次世代への持続可能な環境管理の理論と方法に関する研究。千葉大学園芸学部助手、助教授を経て、2005年より現職。
著書に『遊びと街のエコロジー』(丸善、1996)、『まちづくりの科学』(共著、鹿島出版会、1999)、『まちワーク』(共編著、風土社、2000)、『子ども・若者の参画』(共著、萌文社、2002)、『都市計画の理論』(共著、学芸出版社、2006)など。

上記内容は本書刊行時のものです。