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色彩学の実践 渡辺 安人(著/文) - 学芸出版社
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色彩学の実践 (シキサイガクノジッセン)

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発行:学芸出版社
B5変型判
縦260mm
176ページ
定価 2,800円+税
ISBN
978-4-7615-2358-9   COPY
ISBN 13
9784761523589   COPY
ISBN 10h
4-7615-2358-1   COPY
ISBN 10
4761523581   COPY
出版者記号
7615   COPY
Cコード
C0052  
0:一般 0:単行本 52:建築
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2005年3月
書店発売日
登録日
2019年5月4日
最終更新日
2019年5月4日
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紹介

インテリアコーディネート、建築設計、景観計画など、環境色彩の分野を志す人のための1冊。仕事に活かすことを前提とした色彩理論の解説、選色・配色のコツ、具体的な作業手順など、実践手法や心構えもふくめて、環境色彩のプロを目指す人のために解説した。色彩は感覚の世界だけでなく、「色彩学」という学問として成り立っている。理屈で考え、センスアップに励めば本当のプロになれる。

目次

Ⅰ部 色の基礎と応用
1章 色を伝える方法
① 色名
  1 慣用色名
  2 色名の発展
  3 系統色名
  4 表色系による色表現
② 表色系
  1 色の三属性
  2 マンセル表色系
  3 PCCS(日本色研配色体系)
  4 オストワルト表色系 
  5 NCS

2章 色彩調和
① 混色・色彩調和に関する歴史
② ゲーテの色彩調和論
③ シュブルールの色彩調和論
④ オストワルトの色彩調和論
⑤ ムーン・スペンサーの色彩調和論
⑥ ジャッドの色彩調和論
⑦ ヨハネス・イッテンの色彩調和論
⑧ PCCSの色彩調和論
⑨ 実践配色調和の考え方
  1 美しさの条件
  2 配色調和の2分類
  3 色選びの考え方

3章 美的造形手法
① 西洋の美的形式
② 配色デザイン用語
③ 色彩センスアップ方法

4章 色と心理
① 色の生理・心理効果
② 色彩連想・象徴
③ 色彩嗜好
④ 嗜好色調査
⑤ 流行色
⑥ 色と癒し

5章 目の構造と視覚
① 色と波長
  1 色知覚
  2 光とは
  3 屈折、散乱、回折、干渉
  4 赤外線と紫外線
② 目の構造
  1 各部の名称と働き
  2 視細胞
  3 情報の伝達経路
  4 近視・遠視・老人性遠視・弱視
③ 色覚特性
  1 三色型色覚異常
  2 二色型色覚異常
④ 目の老化
  1 老化による見え方の変化
  2 見えの変化への対応方法
⑤ 色の知覚
  1 同時対比現象
  2 継時対比現象
  3 同化現象
  4 視認性
  5 誘目性
  6 順応
  7 恒常性
  8 主観色
  9 ベゾルト‐ブリュッケ現象
  10 アブニー効果
  11 スタイルズ-クロフォード効果
  12 記憶色

6章 混色と測色
① 色と波長
  1 加法混色
  2 減法混色
  3 中間混色
② 色の測定
  1 測色条件と測色値表示方法
  2 測色器による測色方法
  3 色差
  4 自然光で色を観察する条件

7章 人工光源と色
① 光の色みの表示方法
  1 色温度
② 演色
  1 演色性
  2 演色評価数
  3 条件等色
③ 照明ランプの種類
  1 人工光源の分類
  2 ランプの光色による分類
  3 ランプの演色性による分類
④ 和風照明の魅力

Ⅱ部 色彩設計の実践
8章 インテリアのカラーコーディネート
① カラーコーディネートの必要性と効用
② インテリアイメージと配色
③ インテリアカラーコーディネートの手順
  1 施主の要望を把握する
  2 色彩仕上表をつくる
  3 空間イメージの想定
  4 色彩イメージの設定
  5 ベースカラーを選ぶ
  6 サブカラーやアクセントカラーを選ぶ
  7 色彩仕上表を仕上げる
  8 コーディネート案をビジュアル化
  9 プレゼンテーション
④ カラーコーディネートのコツ
  1 類似調和でまとめる
  2 面積(ボリューム)バランスを考える
  3 質感を大切にする
  4 面積対比を念頭に色選定する
  5 色の確認方法に注意する
  6 明度差を意識する
  7 ナチュラルカラーハーモニーを意識する
  8 ウォームトーン、クールトーンのどちらかにそろえる
  9 無彩色の効用
  10 高齢者、弱視者、色覚特性へ配慮する
  11 演色性に配慮する
  12 季節感を大切にする

9章 外観の色彩設計
① 外観色彩設計の考え方と効用
  1 色彩設計の考え方
  2 色彩設計の効用
② 建物の用途と色彩
③ 外観色彩設計の手順
  1 前提条件の整理
  2 立地条件の調査・分析
  3 色彩コンセプトの決定
  4 具体色の選定デザイン
  5 プレゼンテーション
④ 外観色彩設計のコツ
  1 外壁に適応しやすい色を選ぶ
  2 塗装しない部分との調和を考える
  3 ナチュラルカラーハーモニーを意識する
  4 外構との関係を考える
  5 植栽との関係を考える
  6 方角を考える
  7 素材を考えた色使いを行なう
  8 塗料の色指定の注意点
  9 退色を考慮する

10章 景観調和と色彩
① 街並景観の課題点
② 街並景観の良好点
③ 都市の色彩景観計画
  1 行政の色彩景観計画
  2 風土色
  3 シンボルカラー
  4 行政との色彩コミュニケーション
④ 景観を重視した外観色彩設計
  1 シンボル的建築物について
  2 景観不調和にならないために
⑤ 屋外広告物
  1 屋外広告物の考え方
  2 行政の屋外広告物の誘導

11章 気候風土と色彩文化
① 自然素材の色
  1 木材、土の色
  2 自然色再現のポイント
② 気候風土と色彩感覚
  1 時間経過を含めた色認識
  2 質感の重視
  3 グラデーション好み
  4 縁取りのデザイン
  5 多色配色美とこだわりの色

実習台紙
  実習台紙1 《色相環》
  実習台紙2 《季節の色彩イメージ1》
  実習台紙3 《季節の色彩イメージ2》
  実習台紙4 《季節の色彩イメージ3》
  実習台紙5 《季節の色彩イメージ4》
  実習台紙6 《色の三属性の理解》
  実習台紙7 《色彩心理》
  実習台紙8 《対比現象》
  実習台紙9 《イメージ表現1》
  実習台紙10 《イメージ表現2》
  実習台紙11 《イメージ表現3》
  実習台紙12 《トーン一覧表》
  実習台紙13 《明度構成》
  明度スケール

著者プロフィール

渡辺 安人  (ワタナベ ヤスト)  (著/文

アーキタイプ工房代表
1953年生まれ、大阪芸術大学環境計画学科卒業、グラフィックデザイン、建築などの職歴を経て、1986年㈱日本カラーテクノロジー研究所設立、同社専務取締役を経て、現在フリーランス。
色彩を切り口にした企業コンサルティング、建築・土木構造物・大規模プラントなどの色彩設計、「大阪市色彩景観計画」など都市景観の色彩計画、プロダクツの色彩計画。企業社員研修、近畿大学建築学科非常勤講師、カラリストスクール・ワムI.C.I、大阪ガスインテリアデザインスクール、スペースデザインカレッジ、京都伝統工芸専門学校ほかで色彩教育にも携わっている。㈱コラムデザインセンター代表取締役・宮後浩氏との共著『建築と色彩』(学芸出版社)

上記内容は本書刊行時のものです。