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出版者情報
川で実践する 福祉・医療・教育
- 初版年月日
- 2004年10月
- 書店発売日
- 2004年10月10日
- 登録日
- 2019年9月25日
- 最終更新日
- 2019年9月25日
紹介
川との関係を取り戻し、遊び、学び、生き返ろう。あらゆる教材が揃っている川、癒しと再生の力を与えてくれる川での活動が盛り上がっている。これからは、子ども、高齢者、障害者等、すべての市民と行政・河川技術者が連携する時代だ。川での医療・福祉・教育活動の考え方と実践例、それらを総合した川づくりを全国から報告。
目次
はじめに 石川治江(ケア・センターやわらぎ)
Ⅰ 川と医療
1・1 川で医療を実践する 小松寛治・小松かずゆ(本荘第一病院)
1 医療の歴史
2 近代医学の流れ
3 なぜ「川」なのか
4 どのような病気を対象にするか
5 活動はどのように行なうか
6 本荘第一病院での取り組み
7 多摩川癒しの会の活動
8 展望
1・2 川での医療効果を計測する 小松寛治・小松かずゆ
1 川での癒し効果計測の試み
2 癒しの効果計測の問題点
1・3 子吉川・癒しの川づくり 川村公一(国土交通省秋田河川国道事務所)
1 子吉川での河川利用の特徴
2 癒しの川づくりに至る経緯
3 本荘第一病院での活動
4 市民と行政、福祉と医療、教育が連携した川づくりの今後の展望
【コラム】 インド・アーユルヴェーダの視点 《マイナル・ラーメッシュ教授講演要旨》
Ⅱ 川と福祉
2・1 川で福祉を実践する 石川治江
1 川原でバーベキューがしたい
2 「経験知」を「形式知」へ
3 一人一人の体験や経験を共有すること
2・2 車椅子がゴムボートで川を下った 大信田康統(リバー&ロードアクトin北上川実行委員会)
1 ホンモノの体験から生きる喜びを発見
2 リバー&ロード・アクトin北上川の開催趣旨
3 イベントを通じ知り得た連携と交流
4 障害者自らまちづくりのリーダーに
5 北上川は岩手人の息遣いの源
6 二回目からは「リバー&ロード・アクト」へ
7 障害をさらけ出して生きる
2・3 川と福祉の活動事例と今後の展望 吉川勝秀(リバーフロント整備センター、慶応義塾大学大学院)
1 「川と福祉」が普通のこととなる日
2 各地で進む先進的な活動事例
3 川の再生から都市の再生へ
2・4 川を活かした交通バリアフリー計画 荒関岩雄・寺内康夫(北海道恵庭市市街地整備室)
1 水と緑のやすらぎプラン
2 交通バリアフリー計画
3 まちづくりとしての交通バリアフリー
4 バリアフリー化と人間の回復
Ⅲ 川と教育
3・1 川で教育を実践する 大野重男(川に学ぶ体験活動協議会)
1 イベントからミニスクール(小中学校)へ
2 すぐれた人材に、活躍の場を
3 川に毎日やってこられる仕組みを
4 川にはあらゆる教材がある
3・2 子どもを川に連れて行く──川に学ぶ体験活動協議会の活動について
吉野英夫(河川環境管理財団)
1 川に学ぶ体験活動協議会とは
2 協議会設立の背景
3 協議会の活動
4 子どもの水辺サポートセンターとの連携
3・3 まちと川と子ども 小丸和恵(子どもと川とまちのフォーラム)
1 町なかの子どもと川の現状
2 フォーラムの活動について
3 世界を見つめて、足元への関心を
4 「それぞれの私の流域」シリーズ
3・4 四万十川の明日を夢見て 西内燦夫(四万十川流域住民ネットワーク)
1 四万十川の昔
2 ある逆転
3 四万十川を子どもに、四万十川に子どもを
4 水際探偵団
5 水中探偵団
6 四万十川と子どもとまちづくり
Ⅳ 総合的な視点から 環境・福祉・医療・教育・まちづくり
4・1 小貝川における福祉、教育の融合 塚本 昇(茨城県藤代町教育委員会)
1 ふじしろ・三次元プロジェクト
2 実践プログラム
3 イベントから常設へ
4 小貝川で遊ぶ、学ぶ、感動する
5 プロジェクト推進の課題
6 新たな役割を担う三次元プロジェクト
4・2 県境を越えた山国川での地域づくり 木ノ下勝矢(豊前の国建設倶楽部)
1 豊の国づくり塾夜なべ談義
2 山国川水上大綱引き合戦
3 県境を越えていた「川で遊ぶ掟」
4 再び県境を越える
5 山国川流域の連携と参加
6 エコ・リバー・ツーリズムと新しい運動スタイル
4・3 東海地域での川とグラウンドワーク 伊貝星治(グラウンドワーク東海)
1 NPO法人グラウンドワーク東海とは
2 英国に始まった地域づくり運動
3 さまざまな河川環境改善活動
4 福祉・医療・教育との今後の関わり
【コラム】 川と福祉、教育について考える 《京極高宣・平山健一学長対談要旨》
川での福祉・医療・教育の融合 吉川勝秀
資 料
第三回「川での福祉と教育の全国交流会」から 飯泉光一(小貝川プロジェクト21)
第四回「川での福祉と教育の全国本荘大会」から 川村公一・小松寛治
おわりに 吉川勝秀
上記内容は本書刊行時のものです。