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プロが教えるキッチン設計のコツ 井上 まるみ(著/文) - 学芸出版社
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プロが教えるキッチン設計のコツ (プロガオシエルキッチンセッケイノコツ)

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発行:学芸出版社
A5判
縦210mm
224ページ
定価 2,300円+税
ISBN
978-4-7615-2334-3   COPY
ISBN 13
9784761523343   COPY
ISBN 10h
4-7615-2334-4   COPY
ISBN 10
4761523344   COPY
出版者記号
7615   COPY
Cコード
C0052  
0:一般 0:単行本 52:建築
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2004年2月
書店発売日
登録日
2018年11月15日
最終更新日
2018年11月15日
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紹介

栄養士でもある女性建築家が提案する、暮らしを見つめた、なるほど納得!のキッチン論。食事づくりを重視し、動線・収納・デザイン・価格・設計思想に至るまで、数多くの実例をもとに考え抜かれた目からウロコの知識満載。施主の「憧れ」だけに流されず、生活に根ざした設計で、住まいの心臓部「キッチン」をもっと豊かに!

目次

第1章 これでいいのか,日本のキッチン

Ⅰ キッチンの原点を考えていますか
■キッチンを取り巻く困った現状
■欧米のキッチンをそのまま真似ても
■夢の中に100%入ってしまわないで
■キッチンは生活すべての心臓のような場
Ⅱ システムキッチンの功罪を考える
■システムキッチンってどんなもの?
■疑問を感じる商品提案.メーカーの意識にも消費者の意識にも問題が……
■キッチン改造の写真にはマジックがある
Ⅲ 住宅設計にも問題が山積み
■ワンルームマンションのキッチンで料理できるか?
■家族が住むことが前提の住宅なのに……

第2章 キッチンの意味はこんなに大きい
Ⅰ キッチンは食事づくりの場・健康づくりの場
■身体は食べ物に支配されている
■日本的食事のすばらしさを知ろう
■変わってしまった日本の食事
■個人の健康は国の健康にもつながる
Ⅱ キッチンは人生を豊かにする場
■料理はとても楽しいレジャー
■「男子厨房に入りたくなる」ためには……
Ⅲ キッチンは女性を応援する場
■家事労働時間をスリムに
■家族の誰もが食事づくりをすると……
■料理づくりの嫌いな女性(主婦)もいます.しかし……
第3章 キッチンの設計はいつがスタート?
Ⅰ キッチンと住まいの設計は同時進行が理想
■キッチン設計は遅すぎても早すぎても問題あり
■キッチン設計,私の場合
Ⅱ 住宅図面がほぼ決まってからキッチン設計に取りかかると
■早い段階であればキッチンとその周辺も含め考えることができる
■ 「図面を一度決めたのだから変更されては困る」と言われる時も……
Ⅲ 工事が進行している中でキッチンの設計をすると
■できるだけ早い段階の方がキズは少なくてすむ
■取付けを前に「やっぱり納得がいかないキッチンはイヤ!!」と工事変更

第4章 キッチンのプランが暮らし方を決める
Ⅰ プランを考える前に知っておきたいこと
■家族のこと,特に将来的な変化も考慮して
■使い手の性格や家族のことを知る
■住まいの諸条件を知る
■雑談も大切な情報源
Ⅱ キッチンのスタイル別・押さえておくべきポイント
■独立型キッチン
■オープン型キッチン
■アイランド型キッチン
■セミオープン型キッチン

第5章 作業しやすいキッチンづくりの基本
Ⅰ キッチンの動線
■スペース割りが大前提
■キッチンのタイプ(I型・Ⅱ型・L型・U型)別のスペース割りと注意点
■右利きのキッチン,左利きのキッチン
■キッチン作業台の高さ
■キッチンワークトップの奥行き
■ワークトライアングルは意味があるか
■実際のキッチン作業と人間工学という学問のズレ
Ⅱ キッチンの収納
■使うものと使わないものの区別から
■キッチンに必要な道具や材料
■使う場所に見やすく,取り出しやすく収めやすくが基本
■見える収納・見せない収納
■空気を入れずにモノを入れよう
■引き出しにすれば便利なのか?

第6章 キッチンの機器の選択
Ⅰ 機器を読み取る
■キッチンの意味に大きく関係する機器
■カタログ等の情報から読みとるもの
■ビルトインするかしないか
Ⅱ キッチンの新・三種の神器
■IH(電磁誘導加熱―Induction Heating)クッキングヒーター
■下引き式の換気装置
■食器洗い機(食器洗い乾燥機)
Ⅲ その他の機器
■冷蔵庫
■オーブンと電子レンジ
■食器乾燥機
■炊飯器・トースター・フードカッター・ジューサーミキサー・ポット・ホットプレート・コーヒーメーカーなどなど……

第7章 キッチンのデザインと素材
Ⅰ 建築のデザインとキッチンのデザイン
■「トータルインテリア」という言葉が語られて久しくはなるが……
■システムキッチンのデザインには落とし穴が……
Ⅱ 生活する前のデザイン,生活してからのデザイン
■キッチンはモニュメントではない
■図面がいくらきれいでも……
■きれいなキッチンデザインにするポイント①
■きれいなキッチンデザインにするポイント②
Ⅲ 扉材,ワークトップ材の選択
■扉は主張しない色がいい
■掃除のしやすい素材・デザインに
■ワークトップの素材はいろいろあるが……
■ステンレスはおしゃれじゃないか?

第8章 明るいキッチン
Ⅰ 光の取り入れ方
■朝日の入るキッチンは気持ちいい
■縦長の窓が効果的
Ⅱ 素材や照明で明るく
■反射する色,吸収する色
■照明の工夫で明るく
Ⅲ 心が明るくなるキッチン

第9章 決め手はキッチン設計者の腕にある
■メーカーを選ぶのではなく,設計者を選ぶ時代
■使いやすさは設計者の腕である
■予算を有効に使うのも設計者の腕である(空間のつくり方編)
■予算を有効に使うのも設計者の腕である(キッチンの組み合わせ方編)
■建築設計者がすすめるキッチンの種類と予算組み

第10章 設計事例から考える
Ⅰ キッチンは食事づくりの場,健康づくりの場
■食べることってなんとすばらしい! Nさん
■どんどん料理をつくってしまうのよ Fさん
■キッチン改造で,体脂肪率が減った!? Kさん
■モニュメントキッチンから食事づくりキッチンへ Iさん
■もう食事づくりを他人まかせにしない Sさん
Ⅱ キッチンは人生を楽しくする場,自立訓練の場
■子供が手伝う「自立訓練」キッチン Tさん
■定年退職後の楽しみに料理づくりが加わった Iさん
■料理の楽しさに開眼した建築家 Kさん
■学校帰りに立ち寄って「体験学習」 Hさん
■老後も人を招いて楽しく過ごしたい Oさん
Ⅲ キッチンからこんな声が,こんな生活が
■「僕が片付けておくよ」と変身した夫 Sさん
■娘の社交場が自室からダイニングキッチンへ Uさん
■仲良し家族をつくる二世帯住宅のキッチン Mさん
■結婚15年目にして知った料理の趣味 Yさん
■私って料理つくるの,好きだったみたい Mさん
■ダイニングキッチンの改造が私を建築の道へ導いた Sさん
Ⅳ 狭くてもあきらめないで
■25㎡に生活スペースを凝縮 Nさん
■収納と作業スペースはしっかり確保して Hさん
■「広い不幸」から「狭い幸せ」へ Aさん

第11章 キッチンをめぐるいろいろなドラマ
■井上モジュールにびっくり,「こんなことをしたら大変だ」
■思い込みの常識はキケン,実際を知ってほしい
■常識をたくさん教えてくれる方々,しかしその常識ってほんと?
■ヘソクリで思い通りのキッチンを手に入れた主婦たち
■理解してもらえない嫁の立場
■夫が熱心にキッチンづくりに参加して
■家族の無理解に阻まれつつも,夢を捨てずに

第12章 設計者へ,そして施主へのメッセージ
■キッチンに「正解」はないけれど……
■やりかえは大変,後悔のないプランを
■図面のきれいさ,実際のきれいさ
■完成時のきれいさ,生活してのきれいさ
■やはり食事づくりは大切

著者プロフィール

井上 まるみ  (イノウエ マルミ)  (著/文

1972年 相模女子大学学芸学部食物学科卒業
同年 三重県立の高等学校教諭として,食物・被服・保育・家庭経営・住居を教える.
退職後,公立学校の講師・養護教諭・栄養士を経て建築・インテリアを学び,建築関連企業に籍を置く.
1980年 キッチンのコンサルタント事務所開設
1987年 住まいの研究室主宰

上記内容は本書刊行時のものです。