書店員向け情報 HELP
出版者情報
日本で最も美しい村をつくる人たち
もう一つの働き方と暮らしの実践
- 初版年月日
- 2022年4月1日
- 書店発売日
- 2022年3月26日
- 登録日
- 2022年2月4日
- 最終更新日
- 2022年3月11日
紹介
失ったら二度と取り戻せない、日本の農山漁村にある美しい景観や文化。当初7つの村で始まった景観・文化を守る運動体「日本で最も美しい村連合」は、今では60以上の村が加盟する。本書では、ワイン生産者、養蜂家、パン屋、シェフ、陶芸家、村長、教員、民宿経営者など、美しい村をつくる多種多様な実践者たちを紹介する
目次
●不毛の大地で生きる人々とタンチョウ
北海道鶴居村
○空につながるような道を見た瞬間、「ここだ!」と思った
ゲストハウス「ハートンツリー」 服部佐知子
○自然の中には真実しかない ウィルダネスロッジ「ヒッコリーウィンド」
安藤 誠
○酪農景観の素晴らしさ。ここは「日本で最もしあわせな村」
大石正行 鶴居村長
●丘がもたらす厳しい試練と豊かな恵み
北海道美瑛町
○地元住民と観光客の美しい関係づくり
アトリエ nipek中西敏貴
●大雪の中であたたかな春を待つ
北海道赤井川村
○肥沃な大地で有機アスパラを作る第一人者
アスパラガス農家 滝本農場 滝本和彦
○ここには、直感的に「自分の欲求を満たすもの」があった
山岳ガイド 北海道バックカントリーガイズ主宰 塚原 聡
●雪に埋もれる村の、何もないから見られる風景
秋田県東成瀬村
○人は人のシャワーを浴びて成長する
東成瀬村教育委員会教育長 鶴飼 孝
●じんわりしみる、温泉郷と棚田の魅力
山形県大蔵村
○外に一歩、出てもらうための仕組みを作りたかった
「ひじおりの灯」プロジェクト発起人・つたや肘折ホテル代表 柿崎雄一
○「観る」だけでなく、「時間の使い方」を楽しんで
カネヤマ商店 須藤和彦
○ 「いらっしゃいませ」役場=サービス業ですから
加藤正美 大蔵村長
●厳しい冬を超えて守られる、昔ながらの風景
山形県飯豊町
○「限界集落」から「限界を感じさせない集落」へ
なかつがわ農家民宿
○「美しさ」は厳しい自然との共存にこそ宿る
後藤幸平 飯豊町長
●お金が全てという現代社会を問い直す
福島県飯舘村
○焼き続けること
米粉パン職人 鮎川ゆき
○煎り、コーヒーとともに暮らす
自家焙煎珈琲 椏久里 店主 市澤美由紀
○ずっと大学に行きたいと思っていた
元 「ほんの森いいたて」副店長 高橋みほり
○つながりの回復
飯舘村役場 健康福祉課 保健師 齋藤愛子
●茅葺き住宅、高山植物に囲まれる湖や湿地、色鮮やかな緑の公園
群馬県中之条町 伊参/六合
○ 「失ったら二度と取り戻せないもの」に囲まれて
六合尻焼温泉 星ヶ岡山荘 女将 大谷郁美
○花とアート、個性ある町づくりで次世代につなぐ
伊能正夫 中之条町長
●しだれ桜から、ぶどう栽培、パウダースノーなど、四季が豊かな村
長野県高山村
○高山村を世界に羽ばたくワイン産地に
(株)信州たかやまワイナリー 代表取締役 涌井一秋、醸造責任者 鷹野永一
○「にぎわいの場」創出で村の観光を盛り上げたい
内山信行 高山村長
●おやきが象徴する独立精神
長野県小川村
○ 「みんな気づいて!この村の良さ、普通じゃないよ!」
さんさん市場(取材当時) 川又路子
○人と同じ、村も日々地道な手入れを 染野隆嗣 小川村長
●地域の有名な財産と無名な財産、どちらもがここには必要
長野県木曽町
○在来馬に恋して、木曽馬のいる風景に魅せられて
地域おこし協力隊「木曽馬の里」勤務(取材当時)坂下由衣
○美しいと感じる感性の豊かさを持つ人が暮らすのが、本当の“美しい村”
おんたけ有機合同会社 松井淳一
●山奥にある村の、おもてなし精神
長野県大鹿村
○村人の思いが結集する歌舞伎という娯楽
大鹿歌舞伎
○切り絵作家として、村の魅力を全国へ
柳下修、敏子
○あるものをいかし、100年先を見つめる
旅舎 右馬允 前島正介、久美
●山の麓に暮らす日々にある持続可能な取り組み
長野県中川村
○長く続ければいいことあるね
古民家「ホンムネくん」米山永子
○人生をかけて、蜂と喜怒哀楽を分かち合う
養蜂家 富永朝和
○美しい村には生きている文化がある
イエルカ・ワイン、関 悦子
○美しい村を美しいままに引き継いでいく
曽我逸郎 前 中川村長
○森も人も活かすキャンプ場で、地球の課題に地域から取り組む
四徳温泉キャンプ場(Waqua 合同会社) 久保田雄大、米山達也、宮下史恵
○夢は大きく、活動は地道に。30年かけて「理想の農園」をつくる
大島農園 大島太郎、歩
○ここにしかない、この土地の味わいを映すワインを
南方醸造合同会社 曽我暢有、晴菜
○小さな村の行政は、一人ひとりが輝くための伴走者
宮下健彦 中川村長
●コンパクトな町に、ぎっしり詰まった自然資源
静岡県松崎町
○町、シニアを元気に奮闘する松崎の母
企業組合 であい村「蔵ら」代表理事 青森千枝美
○1200年前の古道を蘇らせた現代の「山伏」
山伏トレイルツアー・西伊豆古道再生プロジェクト代表 松本潤一郎
○海、山、豊かな自然を生かした松崎らしい町づくりを
齋藤文彦 元 松崎町長
●歴史、神話、山脈、一面ススキの高原が生みだす、地域の奥深さ
奈良県曽爾村
○じっくり焦らず作られた曽爾の「隠れ家」
カフェねころん 前川郁子
○「箱庭」のように、どこを取っても美しい風景がある村
芝田秀数 曽爾村長
●杉と桜がつくる、いやしの場
奈良県吉野町
○伝統の技は続けて、伝えて、つなげなあきまへん
福西和紙本舗六代目 福西正行
○引き算の戦略で大切なお客さんとつながる
TSUJIMURA & Cafe kiton 辻村佳則
○この法被とともに、町のあちこち走り回る
東 利明 吉野山観光協会 会長
○木のまち、吉野だからこそできる木育を目指して
北岡 篤 前 吉野町長
●村ぐるみで自主自立の精神が培われてきた場所
奈良県十津川村
○「むこ(婿)だまし」が村でずっと続いてほしいのう
生産グループ「山天じゃあよ」中南百合子、泉谷和子、松葉俊子、鈴木大介
○だから「山との対話」という原点に戻ろう
更谷慈禧 前 十津川村長
●脈々と受け継がれるお世話好きの遺伝子
愛媛県上島町
○島から島へ
「ゆめしまサイクル 2015 in かみじま」体験記 渡部みのり
○それが上島町をイメージさせるものであるか
上村俊之 上島町長
●用の美棚田が生みだす、人々のつながり
福岡県星野村
○注ぐ雫が金となってゆらめく夕日色の星野焼
源太窯 山本源太
○子どもと親と地域が未来に種撒く山村留学
星野村山村留学センター「星の自然の家」
●住民主体で守られてきた、雄大な農村景観
大分県湯布院町 塚原地区
○道なき道を切り拓く、父親ゆずりの開拓精神
コテージ&カフェ「恵里菜」 熊谷美保子
○「安心して暮らせる塚原」を目指して
オーベルジュ「フォレスト イン ボン」オーナー 渡辺 理
●住民の主体性が尊重される土壌
熊本県南小国町
○地域ぐるみで温泉街の風景を作りあげる
旅館山河 後藤健吾
○地元野菜や自分たちでつくった食事を囲む豊かさ
野風ムラ 河津耕冶
○美味しい野菜料理が自慢の、農家民宿の草分け的存在
さこんうえの蛙 河津正純、慶子
●阿蘇山がもたらす湧水、地質、気候の豊かさ
熊本県高森町
〇地域の農地は地域で守る 農事組合法人
奥阿蘇くさかべ
〇宝の森・高森を盛り上げる地域の「愛されびと」
一般社団法人TAKAraMORI 大野 希、加藤誠佑(取材当時)
〇スピードと情報発信力で、「企業経営」から「町の経営」へ
草村大成 高森町長
●必要以上は望まない。自然との共生で知り抜く大切なこと
宮崎県椎葉村
〇何だって買わずにつくる「究極の山暮らし」を実践中
地域おこし協力隊「食の継承者」(取材当時) 江崎紋佳
〇この村なら何か新しいことができる
尾前設計合同会社 代表社員 尾前一日出
●人々の静かな祈りが息づく場所
長崎県小値賀町
〇活版印刷ならではの文化を発信
OJIKAPPAN 横山桃子
〇世界中からゲストが集まる島に
島宿御縁 岩永太陽
●支配に揺れた歴史のなかで、たくましく生きた人々
鹿児島県喜界町
〇オーガニックに挑むのは、島の地下水を大切にしたいから
朝日酒造 喜禎浩之
〇島唄は口伝の世界、島の心を歌い続けたい
川畑さおり
「日本で最も美しい村」連合加盟町村
季刊 日本で最も美しい村 INDEX/ 制作チームクレジット
上記内容は本書刊行時のものです。