書店員向け情報 HELP
出版者情報
地域の自立は本当に可能か
- 書店発売日
- 2014年3月20日
- 登録日
- 2015年8月13日
- 最終更新日
- 2015年8月13日
紹介
社会的課題に向き合う「政策」はいかにあるべきか。また、その立案・実行を担う人材をどう育てるか。関係する研究領域が学際的に協力し、問題発見と問題解決に取り組む「政策学」の考え方を、身近な問題をできるだけわかりやすく論じることで示すシリーズ。3巻では、地域の自立には何が必要なのか可能なのかを多角的に検討する。
目次
はじめに
第1章 ソーシャル・イノベーションの理論と実践………今里 滋
1「人類的課題」としてのソーシャル・イノベーション
2 ソーシャル・イノベーションの潮流
3 同志社大学のソーシャル・イノベーション教育・研究
第2章 地域にイノベーションを起こすネットワークの力………風間規男
1 地域の課題の複雑さ
2 改善とイノベーション
3 ソーシャル・キャピタルの蓄積から地域のネットワークの形成へ
4 ネットワーク内のダイバーシティの確保
第3章 特筆すべき資源がなくても地域活性化は可能か
―価値主導型マーケティングの可能性………多田 実
1 地域活性化のためのマーケティング
2 価値主導型マーケティングと地域活性化
第4章 地域から考える文化政策の哲学
―地域・観光振興を事例に………井口 貢
1 文化政策とは何だろう
2「十人十色」の文化政策
3 いまだに消えない先進事例礼賛と舶来上等の呪縛
4 地域から考える哲学とは
5 地域と観光-それは、目的なのか手段なのか
6 自律的な観光振興-地域の幸福のために
第5章 協働型まちづくりの政策展開
―地域と大学による開かれたガバナンスのデザイン………新川達郎
1 地域自立と協働の可能性
2 地域力を育む地域と大学の協働型まちづくり
3 連携を後押しする国の施策
4 同志社の先駆的実践
5 地域と大学の協働の意義と課題
6 協働型まちづくりを可能にする条件-開かれたローカル・ガバナンス
第6章 個人から地域を改革する意味
―苦情が私たちを主人公にする………今川 晃
1 地方自治と民主主義の課題
2 地方自治における民主主義の日常的手段の不足
3 ネットワーク化による参加と協働の推進による問題点
4 参加や協働に関われない人はどうすれば良いのか
―イギリスにおける苦情対応を例に
5 個別の声を全体で議論すべき声にする仕組みへ
6 参加と協働を「もやい直し」の原点から考える
上記内容は本書刊行時のものです。