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出版者情報
社長、会社を誰に、どう継がせますか?
- 初版年月日
- 2021年3月1日
- 書店発売日
- 2021年3月3日
- 登録日
- 2021年1月19日
- 最終更新日
- 2021年2月26日
紹介
「自分がいつまでも社長をやり続けることはできない」と気づいた社長は、「会社を誰かに引き継がなければ……」ということを漠然と考えます。この本を詳しく調べているあなたが、まさにそういう状況に置かれていることでしょう。
きっかけは人それぞれ。知り合いの社長が突然亡くなって、その後、会社の承継問題が大変だと聞いたとか、たまたま息子に、会社を継ぐ気はあるかと冗談まじりに聞いてみたら、「そんな気はない!」と即答されてしまったとか。あるいは、ご自身の健康診断の結果が思わしくなく「いつまでも現役というわけにはいかない」と思ったのかもしれません。
きっかけはどうあれ、「思い立ったが吉日」です。とくに事業承継問題については、社長が思っている以上に時間もかかりますし、体力勝負の側面もあります。思い立った今が、取り組み時だといえます。
しかし「わかってはいるけど、何をどうすればいいのかわからない」という社長が大勢いらっしゃるようです。
そこで本書は、何からどう考えたらいいのか、どこから手をつけていけばいいのかわからないという社長に向けて、社長の気持ち、素朴な疑問に寄り添って、専門用語を極力使わず、わかりやすく丁寧に解説しました。
事業承継については、法律、財務、税務など、さまざまな専門家の力を借りる必要があります。どんなシーンで、どういった専門家に相談するのがよいのか、相談する際の注意点はどんなことがあるのかといったことについても触れています。
社長にしてみれば、事業や会社を誰かに継がせるということは、一生に一度あるかないか、人生において一大仕事です。経験値もないし、何が正解かを見極めることはとても難しいこと。場合によっては、相談した専門家のサポート内容が、社長の希望に適っているのかどうかということさえもわからないということもあり得ます。
本書は事業承継の専門書ではありません。ですから細かな説明まではしていませんが、専門家がやってくれるサポートの内容や、会社の価値算定の方法が妥当かどうかを見極めるポイントなどについてはしっかりと網羅しています。
「心血注いで育ててきた会社をどう譲ればいいかわからない……」と考えあぐねている社長、本書をそばに置いて、ご自分の考えを整理することから始めてみてください。やるべきこと、決めなければならないことが具体的になるはずです。
さぁ、次の後継者へのバトンタッチに向けて、動き出しましょう。
目次
プロローグ◎事業承継を考えはじめた社長からの14の質問
どの社長も同じようなことで悩んでいらっしゃいます
第1章 辞め時を逸しないために、まずはこのことを知っておいてください
社長、あなたにとって幸せな辞め方とは?/承継には思っている以上に時間がかかる/まずは顧問税理士・会計士に相談してみる/「誰に」継がせるか?
第2章◎社長、「株主対策」は大丈夫ですか?
株式は分散していませんか?/株式集約の5つの方法/ふだんから株主対策やっていますか?
第3章◎「彼・彼女なら」と思う社長候補はいますか?
子どもか社員か外から連れてくるか?/その人材で社員はついてくるか?
第4章◎親族内事業承継~子どもに継がせる際の注意点
「経営理念と使命感」を引き継ぐ/「株式」を引き継ぐ/事業承継のマイルストーンを共有する
第5章◎社員に継がせる
株式も経営も社員に承継する/経営権は役員・社員が承継、株式は現社長の親族が承継/個人保証ははずせる
第6章◎外部から経営人材を招へいする
外部人材に経営を委任する/創業家や社員たちと招へいした経営者の信頼関係をどう築くか
第7章◎M&Aで社員や取引先を守る
売却プロジェクトを前にすると、社長が迷うのも当然/M&A(会社売却)には3つのパターンがある/会社売却のスケジュールと進め方
第8章◎廃業という選択肢もある
廃業を決める前に/廃業までの流れを知る/廃業時に注意すべきポイント
上記内容は本書刊行時のものです。