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社会性発達支援のユニバーサルデザイン 長崎 勤(編集) - 金子書房
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社会性発達支援のユニバーサルデザイン (シャカイセイハッタツシエンノユニバーサルデザイン)

哲学・宗教
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発行:金子書房
A5判
300ページ
定価 3,500円+税
ISBN
978-4-7608-9241-9   COPY
ISBN 13
9784760892419   COPY
ISBN 10h
4-7608-9241-9   COPY
ISBN 10
4760892419   COPY
出版者記号
7608   COPY
Cコード
C3311  
3:専門 3:全集・双書 11:心理(学)
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2015年8月13日
最終更新日
2015年8月13日
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紹介

おもに家庭・保育・地域・学校教育の視点から、乳幼児期から青年期の社会性発達の課題や支援について、理論と実践をまじえて考察し、困難な状況にある子どもたちを理解し、支援する手がかりを示す。

目次

序 章 社会性・人間関係の発達と支援とは何か ?
 1.社会性とは何か ? ─適応スキル論を超えて 
 2.社会性の生涯発達─時間と生活の広がりの中で共に在ることの志向 
 3.未来の子どもたちの社会性 
 4.これからの新たな社会性の支援とは? 

第Ⅰ部
乳幼児期 共に在ることを楽しむ
Introduction
第1章 共同行為の始まり─初期社会的認知発達と課題
 1.共に在ることの始まり─協同活動の発達
 2.生活の中での協同活動
   ─自立への過程としての協同活動と,協同活動自体の高次化
 3.初期社会性の障害 
 4.初期社会性の発達支援
   ─自閉症児に対する「ボール運びゲーム」による協同活動・情動の共有の発達支援
 5.おわりに

第2章 家庭での人間関係・社会性発達の課題と支援⑴
    ─ペアレンティングの理論と実際
 1.日本の子育て支援の状況
 2.養育者のコペアレンティング
 3.ペアレンティングはどのように子どもの人間関係・社会性に影響を及ぼすのか
 4.集団場面における子どもの人間関係と社会性の検討 

第3章 家庭での人間関係・社会性発達の課題と支援⑵
    ─虐待予防の観点から
 1.はじめに 
 2.日本における虐待の現状 
 3.虐待が起こる要因と背景
 4.現代日本の家庭における子育ての日常と育児不安・虐待不安 
 5.虐待予防とは 
 6.虐待予防を目指す子育て支援の基本的考え方と実際 
 7.家庭や社会における人間関係を育てる子育て支援・虐待予防 

第4章 家庭での人間関係・社会性発達の課題と支援⑶
    ─自閉症児に対する家庭基盤の支援
 1.自閉症児に対する家庭基盤の支援における基本的な考え方
 2.自閉症児に対する家庭基盤の支援の実際
 3.まとめと今後の課題 

第5章 保育の中での人間関係・社会性発達の課題と支援⑴
    ─協同活動,目的の共有,イメージの共有,集団の適応
 1.保育という環境における人間関係 
 2.社会性の発達─集団活動の共有 
 3.保育所や幼稚園における子どもの理解と支援
    ─集団活動を活かした支援と小学校への接続 
 4.保育の中における社会性の発達とはなにか 

第6章 保育の中での人間関係・社会性発達の課題と支援⑵
    ─保・幼・小学校連携・移行支援
 1.なぜ移行支援が必要か 
 2.特別な配慮を必要とする児童の移行支援
 3.移行支援のユニバーサル化

第7章 子どもの生きるフィールドから見えてくること
    ─外部リソース活用 out-reach 職種間の協働(学校・保育)
 1.“本格的”な研究者がフィールドやコミュニティに「在る」ことの難しさ 
 2.チームの一員になるための活動 
 3.組織としてはたらくための活動 
 4.ネットワークを築くための活動 
 5.研究者の関与のスタンスと役割・機能 


第Ⅱ部
学童期 子どもたちのコスモス
Introduction
第8章 自由と規律:学校文化の中での社会性発達の課題と支援⑴
    ─小学生の社会性の発達支援の課題
 はじめに 
 1.幼児期から児童期への「社会性発達」 
 2.児童期における「社会性発達」の課題 
 3.学童保育と「社会性発達」 
 4.社会技能の習得と社会認識・権利意識の発達 

第9章 自由と規律:学校文化の中での社会性発達の課題と支援⑵
    ─ SST による社会性支援
 1.いま学校で何が起こっているか? 
 2.学校での社会性発達支援の今日的ニーズ 
 3.学校生活に必要な社会性とは 
 4.学校で行われる社会性発達支援の例 
 5.発達障害のある児童生徒の学校社会における課題 
 6.〈潜在的カリキュラム=暗黙のルール〉は教えられるか?
 7.学校での社会性発達支援の課題

第 10 章 自由と規律:学校文化の中での社会性発達の課題と支援⑶
    ─発達障害児への教室での適応行動の支援
 1.発達障害児と社会的行動 
 2.得意な回路を用いる行動支援バイパスモデル 
 3.社会的行動と行動支援バイパスモデルの活用

第 11 章 自由と規律:学校文化の中での社会性発達の課題と支援⑷
    ─小学校のインクルーシブな人間関係がもたらす包括的支援
 1.通常学級と社会性
 2.学級内で行われる社会性発達の支援の実際 
 3.学級だからこそできる社会性への包括的支援の可能性 

第 12 章 特別支援学校での初期社会的認知発達の支援
    ─「構造化」を超えて
 1.自閉症児の社会性を育むために 
 2.自閉症児の社会性発達を支援するには 
 3.自閉症児への体制化支援 

第 13 章 特別支援学級での社会性の支援
    ─支援の豊かさと多様性
 1.特別支援学級と社会性 
 2.たくさんの子どもたちとの生活の中から 
 3.関係の「広さ」と社会性の伸長 

第 14 章 「グローバル」と「地域」のはざまの子どもたち
 1.「子どもの放課後等」の議論の変遷 
 2.現場の状況とその課題
 3.望ましい方向性。そのために今必要なこと 

第 15 章 学童期の放課後の人間関係とその支援
 1.学童保育とは何か
 2.発達支援の場としての学童保育の役割 
 3.巡回相談事例から見る障害のある子どもに対する発達支援

第 16 章 社会性を支える教師集団の社会化
    ─学校コンサルテーションを通じた協働性の開発
 1.学校コンサルテーションと教育現場の協働性の開発 
 2.教師集団の協働性の開発を重視したカンファレンス 
 3.学校文化への協働の定着と般化 

第Ⅲ部
思春期・青年期・成人期 繋がりの世界へ
Introduction
第 17 章 思春期の人間関係と学業
    ─「授業」に着目した学校コンサルテーションの実践
 1.はじめに―社会性発達の観点から見た 「授業」 の意味 
 2.授業を巡る社会性と対人関係の困難の様相 
 3.教育現場での社会性発達支援の実践─毎日の授業場面に着目して
 4.求められる社会性発達支援の視座
    ─授業に着目した学校コンサルテーションの展開 
 5.学校コンサルテーションにおける社会性発達支援の「観点と枠組」 
 6.おわりに 「授業」という窓から見た社会性発達支援の展望 

第 18 章 思春期の問題行動への発達的アプローチ
 1.荒れる学校・学級の問題行動をしない生徒がもつ問題 
 2.学校・学級の荒れと指導のダブルスタンダード化 
 3.学校・学級が荒れつづける仕組み
 4.思春期の問題の理解と対応
 5.関係の中の個人を捉える 

第 19 章 青年期の「居場所」支援
 1.「居場所」支援の社会的背景─人間形成にかかわる時空間の変容 
 2.子ども・若者にとっての「居場所」の意味と居場所支援の課題 
 3.居場所型青少年施設の登場と今後の展望─参加と共生の場の創出へ 

第 20 章 特別支援学校における就労支援
 1.特別支援学校の就労支援 
 2.就労支援の実際
 3.青年期の発達課題と支援

第 21 章 青年期・成人期の人間関係・社会性の発達の課題と支援
 1.青年期・成人期とは 
 2.青年期・成人期における自己との新たな出会い 
 3.人間関係の再構築に向けて 

第 22 章 青年期の就労問題
    ─ニート支援機関の実践から
 1.本章の目的 
 2.地域若者サポートステーションの支援内容と利用者の特徴 
 3.よこはま若者サポートステーションの支援内容と利用者の特徴 
 4.発達障害者の就労支援 

第 23 章 働くこと,暮らすこと
    ─労働と地域の中での社会性支援
 1.成人発達障害者にかかわる問題と生活支援
 2.発達障害者の就労支援─就労プロセスの困難さ
終 章 社会性発達支援のユニバーサルデザインのあるべき姿とその課題

 1.生涯発達としての社会性発達支援
 2.障害を超えた社会性発達支援のユニバーサルデザイン
 3.社会性発達支援のユニバーサルデザインを目指して 
索 引
資料1
 日本発達心理学会「発達障害」分科会発足にあたって 
資料2
 日本発達心理学会「発達障害」分科会・サマーワークショップ・テーマ一覧
 (1994 年─ 2012 年)と発達支援に関連する動き 
執筆者一覧 
編者紹介

著者プロフィール

長崎 勤  (ナガサキ ツトム)  (編集

筑波大学教授

森 正樹  (モリ マサキ)  (編集

埼玉県立大学准教授

高橋 千枝  (タカハシ チエ)  (編集

鳥取大学准教授

上記内容は本書刊行時のものです。