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発達障害者の当事者活動・自助グループの「いま」と「これから」 高森明(著/文 | 編集) - 金子書房
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発達障害者の当事者活動・自助グループの「いま」と「これから」 (ハッタツショウガイシャノトウジシャカツドウジジョグループノイマトコレカラ)

哲学・宗教
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発行:金子書房
A5判
160ページ
定価 2,100円+税
ISBN
978-4-7608-3280-4   COPY
ISBN 13
9784760832804   COPY
ISBN 10h
4-7608-3280-7   COPY
ISBN 10
4760832807   COPY
出版者記号
7608   COPY
Cコード
C3011  
3:専門 0:単行本 11:心理(学)
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2020年4月24日
書店発売日
登録日
2020年2月7日
最終更新日
2020年3月7日
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紹介

発達障害者にとっての当事者活動・自助グループの実際と考え方について、当事者と専門家、双方向からの意見・考察を集約した1冊。

目次

第1章 ◆ 発達障害者の当事者活動・自助グループとは     高森 明
   1.はじめに
   2.発達障害における当事者活動・自助グループとは何か
   3.発達障害者当事者活動・自助グループの今まで
   4.本書の構成

第2章 ◆ 自助グループの取り組みと課題
 [1]NPO法人発達障害をもつ大人の会(DDAC)について  上野真哉
   1.グループ設立からこれまでの経緯
   2.会として取り組んでいること
   3.関連団体との連携
   4.活動の中で苦労していること
   5.今後の自助グループ活動を続けていく中で感じている課題
   6.おわりに
   7.追補
 [2]DX会:成人ディスレクシアの会       藤堂栄子・柴田章弘
   1.グループとしてのこれまでの経緯
   2.DX会として取り組んでいること
   3.これまでの活動について――設立当初から現在まで
   4.DX会を続けていく中で感じている課題
 [3]東京都自閉症協会ASN(アダルト・スペクトラム・ネットワーク)
    ――「自閉症(ASD)らしく」生きるために      尾崎ミオ
   1.グループ設立からこれまでの経緯
   2.グループとして取り組んでいること
   3.関連団体との連携
     ――くっついたり、離れたり、いがみあったり……それも自由?
   4.自助グループ活動を続けていく中で感じている今後の課題
   5.未来のピアサポートを考える
     ――ASDらしく生きるために~「みつけばルーム」の実践から
第3章 ◆〈座談会〉自助グループに参加する側の声を聞く

第4章 ◆ 発達障害者自助グループとのかかわりから考えること  
       ――専門職の立場から・当事者の立場から
[1] 自助グループ活動とかかわりのあった専門職が考えること 井上メグ
   1.当事者会を始めたきっかけ
   2.オフ会をやってみて
   3.「専門家」が主催したがために起きた失敗
   4.当事者会にかかわる「専門家」に必要な“心構え”
   5.さいごに
 [2]当事者団体の自主運営における課題について       高森 明
   1.はじめに
   2.運営スタッフが知っておきたいこと
   3.まとめ

第5章 ◆ 支援者の立場から
       ――発達障害者のグループをどう支えるか
 [1]自助グループ活動に寄せる期待             木谷秀勝
   1.自助グループと共にしてきたあゆみ
   2.「自分らしく生きる」ことへの転換
   3.「期待されない」活動になることへの期待
 [2]支援者がコーディネートする自助グループの実践     柏木理江
   1.はじめに
     ――「アスベの会・東京」ができるまで
   2.アスペの会・東京の活動内容
   3.当事者による自助グループが増えている中で思うこと
   4.会をここまで続けて来られたのはなぜか?
   5.これまでの自分たちの活動を振り返って思うこと
   6.おわりに
     ――「自助グループ界のおばあちゃんち」のような存在として
 [3]学齢期の計画的グループから青年期以降の主体的な余暇グループへ
                               日戸由刈
   1.はじめに
   2.学齢期の計画的グループにおける、仲間・友人づくりの難しさ
   3.学齢期の計画的グループが青年期以降の友人づくりに影響する可能性
   4.計画的グループが仲間・友人づくりの基盤として機能するための方法
   5.計画的な余暇グループから、より主体的なサークル活動へ
 [4]親の会の活動から始まった青年期・成人期グループの実践  奥住秀之
   1.はじめに
   2.青年期と発達障害
   3.高校生グループの活動
   4.大学生・社会人グループの活動
   5.まとめにかえて
 [5]「生きづらさ」の背景に気づかずに育った若年者たちのピアグループ
                               三森睦子
   1.はじめに
   2.発達障害に気づかれないで育った若年者たちの「生きづらさ」とは
   3.「生きづらさ」へのサポート――グループでの取り組みから
   4.当事者グループの役割と今後の展望

第6章 ◆ 発達障害者にとっての「グループ」とは
 [1]文化人類学の面から発達障害の自助グループを考える   照山絢子
   1.あるエピソード
   2.自助グループが生み出したさまざまな語り
   3.自助グループに内在する問題
   4.むすびにかえて
 [2]自閉症のある人にとっての「集団」とは         竹中 均
   1.ジンメルのユニークな社会学
   2.カントから受け継いだもの
   3.「かたまり」と相互作用
   4.否定的なものへの眼差し
   5.過程としての社会化
   6.現代にジンメルを活かす

著者プロフィール

高森明  (コウモリアキラ)  (著/文 | 編集

【編著者紹介】
高森 明(こうもり・あきら)ASD当事者。26歳の時にアスペルガー症候群と診断された前後から、様々な発達障害当事者活動・自助グループの活動に関わる。現在は活動の重心を社会学、歴史学研究に移し、発達障害当事者たちの行く末を見守っている。主著は『アスペルガー当事者が語る特別支援教育:スロー・ランナーのすすめ』(金子書房、2007年)。
【監修者紹介】
東條吉邦(とうじょう・よしくに)茨城大学名誉教授。茨城大学教育学部特任教授。
藤野 博(ふじの・ひろし)東京学芸大学大学院教育学研究科(教職大学院)教授。

上記内容は本書刊行時のものです。