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知っていますか?聴覚障害者とともに一問一答
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2007年12月
- 書店発売日
- 2007年12月20日
- 登録日
- 2010年2月18日
- 最終更新日
- 2015年8月22日
紹介
耳が聞こえない人とともに生きるには、社会や一人ひとりにどのようなことが望まれるか。就労、教育、福祉サービス、生活、遊び・スポーツ、手話、暮らしに便利な機器、歴史などさまざまな視点から、共生の社会をわかりやすく探る。
目次
問1 耳が聞こえないって、どんな障害なの?
問2 耳が聞こえない人が、日常生活で困ることは?
問3 耳が聞こえない人が、外へ出て困ることは?
問4 耳が聞こえない人は、どんな仕事についているの?
問5 耳が聞こえない人は、どんな仕事につけないの?
問6 耳が聞こえない人は、どんな遊びやスポーツをするの?
問7 耳が聞こえない子どもは、どんな学校へ通っているの?
問8 ろう学校って、どんな学校なの?
問9 耳が聞こえない子どもが普通学校で学ぶってどういうこと?
問10 耳が聞こえない人のための機器って、どんなものがあるの?
問11 耳が聞こえない人のためにどんな制度があるの?
問12 耳が聞こえない人のコミュニケーションにはどんなものがあるの?
問13 手話ってなんですか? どこで学ぶのですか?
問14 手話と日本語はどう違うの?
問15 手話にはどんなものがあるの?
問16 手話通訳ってなんですか?
問17 手話通訳に資格は必要なの?
問18 耳が聞こえない人は、どんな手話通訳者を求めているの?
問19 要約筆記って何ですか?
問20 耳が聞こえない人の文化って、どんなものですか?
問21 耳が聞こえない人の団体には、どんなものがあるの?
問22 ほかの障害をあわせもつ耳が聞こえない人は、どんな暮らしをしているの?
問23 耳が聞こえない人は、歴史上どのように扱われてきたの?
問24 耳が聞こえない人にとってのバリアフリーってなんですか?
問25 耳が聞こえない人とどのように歩んでいったらいいの?
さらにくわしく知りたい方のために
前書きなど
「デフサポートおおさか」の前身である「草の根ろうあ者こんだん会」が、『知っていますか? 聴覚障害者の暮らし 一問一答』を編集したのは一九九七年でした。それから十年たち、聴覚障害者をとりまく情勢はいろんな面で大きく変わり、内容を全面的に見直した新刊本として本書を発行することになりました。
地域生活にかかわることとしては、介護保険や支援費制度を経て、二〇〇六年に、多くの障害者の反対の声にもかかわらず障害者自立支援法が施行されました。障害児教育では、二〇〇七年から特別支援教育が始まりました。このように、最近は「支援」という言葉をいろんな場面でみかけます。しかしいま、その「支援」の中身が大きく問われています。
この十年で聴覚障害者の生活はよくなったとはとてもいえません。むしろ、以前より厳しくなっているのではないでしょうか。この本を編集しているときにあらためてそういう思いを強くしました。こういう時だからこそ、聴覚障害者と健聴者が「福祉」とか「支援」という枠組みをこえて、豊かな関係をつくって歩んでいきたいものだと思います。時間はかかっても、地道な日常の取り組みの積み重ねのなかから何かがきっと変わってくると思います。そのために、本書が少しでも役にたてばうれしく思います。
なお、本書で述べている内容について、感想や意見や異論があれば遠慮なくお寄せください。いろんな方がたの考えを知り、今後の私たちの糧としたいと思います。
本書では以下の呼称を使用しています。
「耳が聞こえない人」……「ろう者」「難聴者」などさまざまな人がいますので、それらを総合する意味で、あえて「聴覚障害者」と言い表しています。ただし、質問の内容によっては「ろう者」としたほうがよい場合もありますので、その場合は「ろう者」という表現にしています。
「耳が聞こえる人」……初めて聴覚障害者問題にかかわるみなさんにわかりやすいように、「健聴者」と言い表わしています。しかし最近では、わざわざ「健」という字をつけないで、単に「聞こえる人」という意味で「聴者」と表現することが多くなっています。
版元から一言
ともに生きる思いを行動に!
上記内容は本書刊行時のものです。