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ゲノム操作と人権 天笠 啓祐(著) - 解放出版社
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ゲノム操作と人権 新たな優生学の時代を迎えて

発行:解放出版社
A5判
縦210mm 横148mm 厚さ8mm
重さ 218g
125ページ
並製
定価 1,400円+税
ISBN
978-4-7592-6794-5
Cコード
C0036
一般 単行本 社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2020年8月15日
書店発売日
登録日
2020年6月16日
最終更新日
2020年8月6日
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書評掲載情報

2020-09-20 消費者リポート  No.1637(2020.9.20)
評者: 利光 惠子 氏(グループ生殖医療と差別/立命館大学生存学研究所客員研究員)

紹介

科学技術の発展は人間の遺伝情報さえも操る。それがゲノム編集。遺伝情報の書き換え。許される行為なのか?私たちは命に優劣をつけることができるのか?制御できなくなった科学技術の差別性と闇を問い続ける著者の渾身の警世の書。

目次

はじめに  一線を越えた

第1章 ゲノム編集がもたらした社会的衝撃
 遺伝子組み換えとゲノム編集/開発が進むゲノム操作食品/日本政府が邁進する開発競争/多国籍企業の特許戦略

第2章 遺伝子と優生学
 ゲノム編集とそれが作り出す思想と社会/分子生物学的人間像/米国での遺伝子決定論をめぐる論争

第3章 人体改造の時代と優生工学
 筋肉の盛り上がった人体への改造/ドーピングの世界/遺伝子データバンクへ/優生工学

第4章 人の受精卵にまで及んだゲノム操作
 まずは中国で始まった/米国でも行われる/この受精卵への実験への反応は?/タブーに踏み込む

第5章 ゲノム操作赤ちゃん誕生の衝撃
 中国での最初の赤ちゃん誕生/賀副教授、懲役3年の判決/どのような遺伝子操作か?/何が問題か?/次はロシアでも/さらに分かってきた新たな問題

第6章 政府や企業はゲノム編集推進一辺倒
 欧州司法裁判所が規制を求める判決/環境省は規制せず/厚労省も規制せず/国際的な動き/有機農業をめぐる動き

第7章 ゲノム編集、iPS細胞、動物利用が変える臓器移植
 活発化する臓器移植/豚の臓器を人間に移植へ/新たな形の臓器移植/iPS細胞について

第8章 人間と動物の雑種づくりを容認
 動物性集合胚にゴーサイン/動物性集合胚の種類は?/臓器づくりに動きだす

第9章 ゲノム編集がもたらす生命へのダメージ
 ブラジルがゲノム編集牛導入を中止/壊してよい遺伝子などない/クリスパー・キャス9の登場で容易な操作に/オフターゲットは必ず起きる/切断箇所に起きる大きな変化/ゲノム編集で発がん性が示される

第10章 遺伝子ドライブ技術・合成生物学・RNA干渉法
 種の絶滅をもたらす遺伝子トライブ/科学者による重大な懸念/合成生物学/RNA干渉法/RNA干渉ジャガイモ

第11章 ビッグデータ時代のゲノム情報
 AIが家族より先に妊娠を知る/遺伝子商売/広がる遺伝子差別/インフォームド・コンセントの中身/100万人ゲノムコホート研究が始まる/ゲノム情報とマイナンバーが連結する/デザイナー・ベイビーと新たな優生学

第12章 生命操作の推進役、生命特許・遺伝子特許
 経済の知的所有権依存強まる/生命特許が成立する/遺伝子も特許に/ジョン・ムーア事件が起きる/乳がんの遺伝子特許が投げかけた波紋/デザイナー・ベイビーも特許に

第13章 日本における健康帝国づくりと優生学時代
 国家戦略としての医療・健康/健康・医療国家戦略の源流/ライフコースデータとビッグデータ利用/健康・医療戦略が企業や医師を高圧的にする/生殖医療・臓器移植も歯止めがかからなくなる/ゲノム編集技術の登場/新たな優生学時代へ

dialogue 科学技術に張りつくもの 天笠敬祐×佐々木和子
 大学で科学技術に疑問を持ちました/人間にとって科学技術とは?/科学技術も「いまだけ、カネだけ、自分だけ」

あとがきにかえて パンデミック禍のゲノム編集と医療崩壊
パンデミック禍の差別と偏見/いのちの選別に反対して声を上げる/国が潰してきた感染症対策―ゲノム編集推進と保健所半減

著者プロフィール

天笠 啓祐  (アマガサ ケイスケ)  (

天笠 啓祐(あまがさ けいすけ)
1970年早稲田大学理工学部卒、元雑誌編集長、元法政大学・立教大学講師。現在、ジャーナリスト、市民バイオテクノロジー情報室代表、遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン代表。
主な著書に、『知っていますか?医療と人権一問一答』『知っていますか?脱原発一問一答』『いのちを考える40話』(解放出版社)、『ゲノム操作・遺伝子組み換え食品入門』(緑風出版)、『子どもに食べさせたくない食品添加物』(芽ばえ社)、『地球とからだに優しい生き方・暮らし方』(柘植書房新社)、『遺伝子組み換えとクローン技術 100の疑問』(東洋経済新報社)、『この国のミライ図を描こう』(現代書館)、『暴走するバイオテクノロジー』(金曜日)ほか多数。

上記内容は本書刊行時のものです。