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取引情報
人権ポケットエッセイ 1
- 出版社在庫情報
- 品切れ・重版未定
- 初版年月日
- 2008年10月
- 書店発売日
- 2008年10月5日
- 登録日
- 2010年2月18日
- 最終更新日
- 2021年7月5日
紹介
部落問題、女性問題、障がい者問題、高齢者問題、外国人問題、ハンセン病問題、子どもの人権の問題など、様々な「人権」に関わっている28人の、日頃の活動と思いをつづったエッセイ集。
各執筆者の体験からつづられた「人権の語り」が、さまざまな角度から人権問題に光をあてており、しかも生き生きとして「わかりやすい」。漢字にはすべて「ふりがな」が付いており、子どもからおとなまで幅広い層の、家庭や地域、職場、学校、など身近な人権問題への「気づき」のきっかけづくりに最適。
目次
「関係」というキーワードで人権問題を見直す/21世紀を「戦争と憎悪の時代」にしないために/「まちづくり」から考える共生社会/「人権教育」を生きたものにするために/人権教育に新しい風を/「いい人」をやめることから始める子育てを/あなたの安心と幸せが、きっと人を幸せにする/どんな人にも必ず「存在する意味」がある/子どもたちに「自己肯定感」という根を/虐待防止は「エンパワメント」から始まる/フェミニストカウンセリングを通じて見えてくるもの/教師時代に遭遇したさまざまな“暴力”を原点に/かっこ悪くある勇気をもとう/今こそ多様な生き方を尊重し、サポートする社会づくりを/性の視点から検証する社会の差別構造/個人の独立・自立をベースに描く「家族」と「人権」/家族の愛情プラス社会的支援で「納得のいく人生」を/高齢者介護を通じて問われる人権意識/識字との出会いで変わった、わたしの人生/高齢者の就労・いきがいづくりは支援と意識改革から/障害者の生活支援への、意識改革を/障害者の就労意欲を生かす仕組みづくりを/「ちがうことこそ、ええこっちゃ」と心から言える社会に/差別に立ち向かい、社会を自ら変える力を/ハンセン病療養所と社会を隔てる「壁」を取り払うために/ハンセン病患者の父を誇りとして生きる/医療者として向き合うハンセン病問題/回復者の言葉や生き方が社会のありようを映し出す
前書きなど
発刊にあたって
本書は、「人権」にかかわって活躍しておられる人たちの、日ごろの活動や思いを、等身大で紹介するエッセイ集です。それぞれ短い文章ですが、部落問題や女性問題、障がい者問題、高齢者問題、外国人問題、ハンセン病問題、子どもの人権の問題などさまざまな人権問題にかかわってこられた人たちの姿を、お伝えできるものになりました。
本書にご登場いただいた人たちは、人権侵害を受けている当事者やその支援者、大学教員や研究者などさまざまな立場で「人権」にかかわって活動しておられます。深く傷ついたり苦しんだり、時には生きることをあきらめそうになったりしたときに、この人たちがどのようにしてこられたのか。誰かを支えたいと思った時に、どう考えどのように行動をしてこられたのか。自分自身と「人権」のかかわりに、どのように気付いたのか。おひとりおひとりの経験から「人権の課題」が語られます。そしてその「ことば」からは、人権問題はどこか遠いところの誰か特別な人の問題ではなく、日常の生活の中にある問題で、誰もがかかわり、変えていける問題だということが伝わってきます。
このように「人」に光をあてることで、さまざまな角度から、わかりやすく人権問題をお伝えすることができる本になったと考えております。
本書が一人でも多くの方に読まれ、自分自身の「人権」に気付くきっかけとなること、さらには家庭や地域、職場などでの行動につながることを願っております。
最後に、本書の執筆にご協力をいただいた皆さまに心よりお礼を申し上げます。
2008年10月
財団法人 大阪府人権協会
版元から一言
さまざまな人権の課題が、28人の「人権の語り」の形でコンパクトにまとまっています。
本文は「総ルビ付き」で、子どもから大人まで幅広く読んでもらえるよう工夫しています。
上記内容は本書刊行時のものです。