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人権ってなんだろう?
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2018年12月20日
- 書店発売日
- 2018年12月25日
- 登録日
- 2018年11月21日
- 最終更新日
- 2023年5月18日
書評掲載情報
2019-04-11 | 大阪日日新聞 |
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重版情報
4刷 | 出来予定日: 2023-05-01 |
3刷 | 出来予定日: 2021-11-10 |
2刷 | 出来予定日: 2019-08-25 |
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紹介
人権の出発点は「私が私でいられること」。青ちゃんと空くんと猫のリボンがふだん着のコトバとトピックで語るリアル人権ビジュアル読本。理念ではなく、「そうか!」と思わずひざを打つ人権のキホン納得の好著。人権のカタログである世界人権宣言のやさしい読みとき方も必読。
目次
はじめに
人権をめぐる5つのTopic 金子匡良
Topic 1 人権ってなんだろう?
●人権と思いやりは何が違う?
●人権の役割
●人権はわがまま?
●人権は誰のもの?
●人権にはどんな種類があるの?
●国境を越える人権
Topic 2 「らしさ」で縛らないで!
●人権の出発点は「私が私であること」
●「らしさ」のトリック
●「人間らしい生き方」ってなに?
●お互いさまの人権
●二重三重の「らしさ」の縛り――複合差別
●複雑化する抑圧
Topic 3 人権の3本柱――自由・平等・社会保障
●人権のはじまり
●自由ってなに?
●平等ってなに?
●もうひとつの平等
●人権としての社会保障
●生活保護のマイナスイメージ
●人権は「文化遺産」
Topic 4 人権を守る仕組み
●人権は成長する
●裁判所の役割
●国内人権機関という新たな仕組み
●民主主義の長所と短所
Topic 5 どうして差別が生まれるの?
●社会の仕組みが生みだす差別
●歴史が生みだす差別
●差別を正当化する理屈
●自分のなかの差別意識とたたかう
世界人権宣言を通して知る人権 白石 理
人として生きるための最後の「よりどころ」――人権
●人が人として大切にされるための人権
●国際連合(国連)と世界人権宣言
●世界人権宣言を土台として、その上につくられた人権条約
●世界人権宣言の中身
●現実を変える理想の力
世界人権宣言を読んでみよう
人権をさらに知るための書籍・ウェブガイド
資料 国連が中心となってつくった9つの主な人権条約
おわりに
【コラム】
①人権の歴史
②条約義務履行監視制度
③人権条約と日本
④国内人権機関
⑤ヘイトスピーチ
⑥部落差別とインターネット
前書きなど
「人権についてわかりやすく説明された冊子がほしい」。これは、私たち、(一財)アジア・太平洋人権情報センター(ヒューライツ大阪)に繰り返し寄せられてきた期待と要望でした。そうした要望をいただく背景には、とくに21世紀に入って以降の20年ほどの間に、日本そして世界ににおける人権をめぐる状況がきびしさを増しているという理解があるからではないでしょうか。
世紀の変わり目に「21世紀は人権の時代」と希望を抱いたことが幻であるかのような現実が存在します。深刻な人権侵害にさらされている人たちが依然として世界中に数多く存在することにくわえ、人権そのものに対して否定的、敵対的な姿勢を隠さない人が数を増しているように思えます。人権が真に「普遍性」を獲得するための知恵と努力がいまほど求められている時代はないかもしれません。世界人権宣言が70周年を迎える2018年の今年、人権の大切さと存在意義をあらためて考えることには大きな意味があると信じます。
人権が大切と学んできたが、わかっているようでわからない、わかっていないかどうかもわからない。そもそも人権は自分に関係があるのだろうか。そんな方たちに気軽に手にとっていただき、「そうか」と納得していただけることをめざしてこの本はつくられました。(「はじめに」から)
人権は、「棚からぼた餅(もち)」のごとく、私たちの社会に突然ありがたく落ちてきたものではありません。人権のためにたたってきた人びとが世界中にいたからこそ、こんにち誰もが自分の人権を国家や社会に対し主張することができるのです。そして、すべての人が人としての権利を持つと世界が認めてから――つまり世界人権宣言が生まれてから、まだ70年です。人類の長い歴史から見ると、この歴史はとても若いです。とはいえ、世界を見わたすと、昨今の人権をめぐる状況はけっして楽観を許さないことは、この本の「はじめに」でもふれたとおりです。この素晴らしい人権という「宝」を育てるも手放すも、私たち一人ひとりにかかっていることをいま、痛感しています。
本書が、人権を実現するためのアクションを起こすささやかな一助になりますように。
(「おわりに」から)
版元から一言
わかっているようでわからない人権の説明をippoさんのイラストレーションをナビにして、とりわけ若い読者むけに書き(描き)おろした人権理解の本。
人権学習の授業やセミナー・集会でも、じゅうぶんに使える人権マニュアル本になっているとおもいます。
上記内容は本書刊行時のものです。