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Q&A ハラールを知る101問 福島 康博(著) - 解放出版社
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Q&A ハラールを知る101問 ムスリムおもてなしガイド

発行:解放出版社
A5判
縦210mm 横148mm 厚さ16mm
重さ 397g
246ページ
並製
定価 2,000円+税
ISBN
978-4-7592-6340-4
Cコード
C0039
一般 単行本 民族・風習
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2018年5月
書店発売日
登録日
2018年5月14日
最終更新日
2018年5月24日
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紹介

来日するムスリム観光客の接客について、飲食店や宿泊施設などが注意しなければならないポイントをQ&A方式で優しく解説。店舗づくりから食材・調理の選択、接客まで、マネジメントのノウハウをすべて網羅。ハラール理解のための決定版!

目次

はじめに

第1部 イスラームとムスリムの現状

第1章 旅するムスリム
 Q1 なぜいま外国人ムスリム観光客に注目が集まっていますか?
 Q2 ムスリム観光客の市場規模はどのくらいですか?
 Q3 なぜムスリムは旅をするのですか?
 Q4 外国人ムスリム観光客の特徴は何ですか? 中東と東南アジアでは違いますか?
 Q5 ムスリムにとって旅行しやすい国とはどんな国ですか?
 Q6 外国人ムスリム観光客にとって日本はどのように映っていますか?
 Q7 毎年どのくらいの外国人ムスリム観光客が日本を訪れていますか?
 Q8 ムスリム対応とは何ですか?

第2章 イスラームの教義とムスリムの日常生活
 Q9 イスラームとはどのような宗教ですか?
 Q10 アッラーとはどのような神ですか?
 Q11 イスラームの開祖である預言者ムハンマドとはどのような人物ですか?
 Q12 イスラームの聖典とはどのようなものですか?
 Q13 イスラームの教義とはどのようなものですか?
 Q14 「ハラール」や「ハラム」とは何ですか?
 Q15 ムスリムはどのような時間認識で暮らしていますか?
 Q16 個人によるボランティア活動や企業の社会貢献活動はさかんですか?
 Q17 日本にはどのくらいのムスリムが暮らしていますか?
 Q18 なぜムスリムは教義に従って生きることにこだわるのですか?

第3章 イスラームへの誤解を解く
 Q19 イスラームは中東の宗教ですか?
 Q20 イスラームは一枚岩ですか? 地域差はあるのですか?
 Q21 イスラームさえわかれば、外国人ムスリム観光客のことがわかりますか?
 Q22 なぜお酒を飲むムスリムがいるのですか?
 Q23 イスラーム諸国に娯楽はあるのですか?
 Q24 観光でムスリム対応を推進しているのは日本だけですか?
 Q25 なぜムスリムだけに特別な配慮をしなければならないのですか?
 Q26 ムスリムはハラール認証があるものしか食べないのでしょうか?
 Q27 自分の店舗でムスリム対応を行う場合、ハラール認証の取得は必須ですか?
 Q28 ムスリム対応を行うと店の売上は増加しますか?

第4章 イスラームに基づく産業
 Q29 イスラームはビジネスとどのように結びついていますか?
 Q30 ハラール産業の市場規模はどのくらい?
 Q31 イスラーム金融産業の特徴は何ですか?
 Q32 ハラール食品産業の特徴は何ですか?
 Q33 ムスリム観光産業の特徴は何ですか?
 Q34 メディア・娯楽産業の特徴は何ですか?
 Q35 ファッション産業の特徴は何ですか?
 Q36 医薬品・化粧品産業の特徴は何ですか?
 Q37 イスラーム諸国におけるハラール産業の現状は?
 Q38 非イスラーム諸国におけるハラール産業の現状は?
 Q39 ムスリム対応を行う場合、日本ではどのように対応していくべきですか?

第2部 外国人ムスリム観光客へのおもてなし

第5章 ムスリム対応の先進的な取り組み
 Q40 日本政府は観光立国化に向けてどのような取り組みを行っていますか?
 Q41 日本の観光立国化の中で、どこの外国人ムスリム観光客がターゲットになっていますか?
 Q42 日本は東南アジアでどのような誘客活動を行っていますか?
 Q43 日本の観光地においてイスラームとビジネスはどのように結びつくのですか?
 Q44 官公庁や地方自治体はどのような取り組みを行っていますか?
 Q45 各地域の取り組みにはどのようなものがありますか?
 Q46 さまざまな業界団体ではどのような取り組みが期待されていますか?

第6章 ムスリム対応の実際
 Q47 ムスリム対応が必要なのはどのようなビジネスですか?
 Q48 「ハラール」「○○フリー」「ムスリム・フレンドリー」といった言葉に違いはありますか?
 Q49 ハラール認証とは何ですか?
 Q50 ハラール認証団体にはどのようなものがありますか?
 Q51 なぜハラール認証基準には多様性があるのですか?
 Q52 日本の場合、認証取得は必須ですか?
 Q53 ハラール認証はどの認証団体で取得しても同じですか?
 Q54 ハラール認証は簡単に取得できますか?
 Q55 ラマダーン月に気をつけるべき点は何でしょうか?
 Q56 取引先の外国人ムスリムを接待することになりました。何に気を配ればいいですか?
 Q57 外国人ムスリム観光客の接客担当者になりました。何に気を配ればいいですか?
 Q58 ムスリム対応店の場合、従業員としてムスリムを雇用するのは必須ですか?
 Q59 外国人ムスリム観光客の動向やムスリム対応の情報はどこで入手できますか?
 Q60 ムスリムから直接意見を聞きたいのですがどのようにすれば会えますか?
 Q61 ムスリム対応が整った後にどのように広報を行えばいいですか?

第7章 飲食店の対応① 食材と調理
 Q62 飲食店におけるムスリム対応とはどのようなものですか?
 Q63 ムスリムが飲食できないものは何ですか?
 Q64 「ブタの飲食は不可」ですが、ブタ肉を使った料理を食べなければいいのですか?
 Q65 ブタに関して飲食以外で禁止されていることはありますか?
 Q66 アルコールに関してどんなことが禁止されていますか?
 Q67 イスラームに基づく屠畜とはどのように行われるのですか?
 Q68 食品添加物については何に気をつければいいですか?
 Q69 ハラール認証を取得した食材はどこで手に入りますか?
 Q70 調理器具や食器について注意すべき点はありますか?

第8章 飲食店の対応② 接客と業態別の対応
 Q71 外国人ムスリム観光客にはどのような料理を提供すればいいのでしょうか?
 Q72 味付けに工夫は必要ですか?
 Q73 店舗内で注意すべき点はありますか?
 Q74 店内表示・メニューはどのように行えばよいですか? 各国語表示は必須ですか?
 Q75 ムスリム対応の料理を日本人に提供してもかまいませんか?
 Q76 日本人客向けに別途アルコール飲料やブタ肉料理を提供してもかまいませんか?
 Q77 誤ってムスリムにブタ肉料理を出してしまいました。どうすればよいですか?
 Q78 レストラン・チェーンで注意すべき点はありますか?
 Q79 仕出し弁当やケータリングで注意すべき点はありますか?
 Q80 フードコートで注意すべき点はありますか?

第9章 宿泊施設の対応
 Q81 宿泊施設におけるムスリム対応では何を行えばいいですか?
 Q82 客室の運営で注意すべき点は何ですか?
 Q83 ホテルに入居しているテナントに対して注意すべき点は何ですか?
 Q84 客室での礼拝の環境を整えるため準備すべきものは何ですか?
 Q85 テレビやアメニティグッズなど客室の備品にはどんな問題がありますか?
 Q86 館内施設での礼拝に関してどのような用意が必要ですか?
 Q87 宿泊施設内でアルコール飲料を提供する場合、何に留意すればいいですか?
 Q88 会議室やプールなどの館内の施設・備品に関して気をつけなければならないことは何ですか?
 Q89 外国人ムスリム観光客は風呂に入浴しますか?
 Q90 従業員はどのような接客を心がけるべきですか?
 Q91 周辺施設との関係はどのようにすればいいでしょうか?
 Q92 海外で参考となる事例はありますか?

第10章 各種施設での対応
 Q93 飲食店や宿泊施設以外にも、ムスリム対応が必要な施設はどこですか?
 Q94 各種の施設に礼拝設備の設置は必要ですか?
 Q95 女性ムスリムに対してはどう接するべきでしょうか?
 Q96 土産物として不適切な物品は何ですか?
 Q97 小売店におけるムスリム対応を教えてください
 Q98 ムスリムは神社・仏閣や教会を訪れることができますか?
 Q99 エンターテインメント産業・施設は、どのようなムスリム対応をすべきですか?
 Q100 公共交通機関によるムスリム対応はどのようになっていますか?
 Q101 学校でのムスリム対応はどうあるべきですか?

主要参考文献・資料
おわりに

前書きなど

 はじめに

 2018年1月、観光庁の発表によると、2017年に日本を訪れた外国人観光客は2,869万人で過去最高となりました。このうち2%~3%がムスリム(イスラーム教徒)であるとみられます。ムスリムは、イスラームの教義に基づいて日常生活をすごしており、これは日本への旅行中であっても同じです。断食の実践や適切な服装の選択は当人の判断によって行うことができますが、礼拝の実施、あるいはアルコールやブタ由来成分を含まない食事などイスラームなら実践しなければならないものです。そしてこれらは、ホスト側である日本の企業や公共施設からの供給に依存しなければなりません。
 そこで本書では、外国人ムスリム観光客が日本でイスラームの教義を実践しながら観光を行えるように日本の飲食店や宿泊施設、公共施設などが商品やサービスを提供する際の「ムスリム客への対応」の実践方法をやさしく解説します。
 具体的な内容としては、イスラームやムスリムに関する基礎知識を解説する「第1部 イスラームとムスリムの現状」と、外国人ムスリム観光客への対応を解説した「第2部 外国人ムスリム観光客へのおもてなし」という2部構成となっています。まず第1部では、イスラームがどのような宗教で、その信徒であるムスリムとはどのような人びとであるかに焦点を当てます(第1~3章)。また、イスラーム金融やハラール食品などイスラームに基づく商品・サービスを提供している各産業についても、その概要や市場の動向を解説します(第4章)。
 続く第2部では、はじめに「ムスリム対応のあり方」(第5、6章)を概観します。そしてこれらをふまえ、業種ごとのムスリム対応を解説します。具体的には、「飲食店でのムスリム向けの食材選びと調理方法」(第7章)、「飲食店でのムスリムへの接客方法」(第8章)、「ホテルなど宿泊施設でのムスリム対応」(第9章)、「土産物屋や小売店、公共交通機関、商業施設などでのムスリム対応」(第10章)を解説します。
 本書は「疑問と答え」「課題と解決方法」を明確にしたQ&A形式になっているので、ビギナーでも理解しやすいのが大きな特長です。また、第1章から順に読み進めても、関心がある順に読んでも理解できるよう構成されています。
 主な読者としては、外国人ムスリム観光客のインバウンド需要を期待している企業や店舗、観光業者、観光協会、行政関係者など想定していますが、イスラームを学びたい読者のための入門書としても利用できます。
 ハラール・ビジネスやイスラーム文化に関心をお持ちの方にご一読いただければ幸いです。

(注)なお本書では、主に外国人ムスリム観光客に対するイスラームに準拠する対応のことを「ムスリム対応」と称していますが、ムスリム対応が必要なのは外国人ムスリム観光客だけではありません。出稼ぎで日本にいるムスリム労働者、大学・大学院や日本語学校などに在籍しているムスリム留学生、および日本人ムスリムにも、同様のムスリム対応が必要な場合もあります。現場での必要性に応じて読み替えてください。

版元から一言

 現在、年間80万人以上ものムスリム観光客が来日しています。この数字は、2003年の14.5万人と比較して約5.5倍と急増しており、今後もこの傾向は続くことが予想されています。日本の観光業界では、こうしたイスラーム諸国からのインバウンド需要をどのように取り込んでいくのかが大きな課題となっており、ムスリム観光客への対策が急務となっています。
 本書はこうしたニーズを受けて、来日するムスリム観光客の接客に関して、飲食店や宿泊施設などが注意しなければならないポイントをQ&A方式で優しく解説するものです。店舗づくりから食材・調理の選択、接客まで、マネジメントのノウハウをすべて網羅するほか、イスラームの文化、宗教、ビジネスの概要についても言及。ビギナーでもこれ1冊でハラールの要点が理解できます!

著者プロフィール

福島 康博  (フクシマ ヤスヒロ)  (

1973年東京生まれ。東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所フェローおよび立教大学アジア地域研究所特任研究員。博士(学術)。マレーシア国際イスラーム大学大学院MBA課程イスラーム銀行・金融コース留学をへて、桜美林大学大学院国際学研究科博士後期課程単位取得満期退学。専門はイスラーム経済論、マレーシア地域研究。主な著作に床呂郁哉・西井涼子・福島康博 共編著『東南アジアのイスラーム』(東京外国語大学出版会、2012年)など。

上記内容は本書刊行時のものです。