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担任力がそだつ
教室発 学級づくり実践論 総集編
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2018年11月30日
- 書店発売日
- 2018年11月30日
- 登録日
- 2018年10月2日
- 最終更新日
- 2018年11月22日
紹介
学級づくりに対する考え方や力量は、子どもや保護者、同僚との出会い、教室で起こるさまざまな出来事に立ち向かうなかで形成される。それらに具体的にどう向きあえばよいか、現場の教師たちの声をもりこみ、ヒントを伝える。著者の学級づくり論の集大成。
目次
まえがき
第1章 「担任力」とは何か――「担任力」を解剖する
「良い授業」は「良い教室」でこそ
「担任力」とは、子どもとともに学級をつくる力
学級づくり、四つの大切
学級づくりの3要素
子どもとつながる担任力
子どもをつなぐ――人はどんなときに「つながった」と感じるのか
子どものつながりを阻害する教室の空気
学級づくりはどこから始めるべきか
子どもをつなぐ「つなぎの素」は
「人」をつなぎに変える担任力
「活動」をつなぎに変える担任力
「思い」をつなぎに変える担任力
第2章 先生100人に聞きました――どんなとき「担任力」がアップしたと感じたか
アンケート調査「どんなときに担任力がアップしたと感じたか」
「課題を背負う子」と出会って
・やんちゃな子
・障がいのある子
・外国にルーツのある子
学級づくりのさまざまな場面で
起こった問題に立ち向かうなかで
第3章 みんな悩んで教師になった――若い教師との往復メール集
コラム
これも担任力① 教室を固定的性別役割分担意識を刷り込む場にしない
これも担任力② 体罰は学級づくりを阻害する
これも担任力③ 保護者とつながるためのチョットした工夫
これも担任力④ 進路保障は学級づくりの総和である
あとがき
前書きなど
「教師は現場で育つ」といわれている。なかでも学級集団づくりに対する考え方や力量は、大学で学ぶというより、学校現場での実践のなかで身につけていくことのほうがはるかに多い。しかも、それは、教師自身の力というよりも、子どもや保護者、ときには同僚との出会い、また、教室で起こるさまざまな出来事に立ち向かうなかで形成されていくものである。
本書は、学校現場で、学級集団づくりに対する考え方や技量、すなわちぼくがいうところの「担任力」が、どのような過程を経て個々の教師に形成されていくかを論考したものである。
本書の構成は3章からなる。
第1章は、「『担任力』とはなにか―担任力を解剖する」と題している。『担任力をみがく』『担任力でひらく』の時点から、大学で講義したり、各地で講演することを通して、より深く考えたり、整理したりした発展的「担任力」論である。
次に、第2章では、「先生100人に聞きました―どんなとき『担任力』がアップしたと感じたか」と題し、当の教師が、どのようなときに自分の担任力がそれまでに比べてアップしたと感じたか。子ども、保護者、同僚などとの出会い、日ごろの学級活動のなか、教室で起こった問題に立ち向かったときなど、講演の際にお願いした教師へのアンケートの回答を対象ごとに分け、ぼくの解説を付している。
さらに、第3章は、「みんな悩んで教師になった―若い教師との往復メール集」。知りあった20代の小学校と中学校の教師にお願いし、それぞれ隔月で月2回学級の様子や相談したいことをメールで送ってもらい、それにぼくが返信したものある。若い教師が、子どもたちとの格闘を通して、「担任力」を高めていくところと、実際の悩みに回答しながら、ぼくが考えるところの学級づくり実践論を展開した内容になっている。
この本が、若い教師が自らの「担任力」をアップさせることにつながってくれること、ベテランの教師が「学級づくり」を次の世代に伝えていく際の参考になれば幸いである。【抜粋】
上記内容は本書刊行時のものです。