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出版者情報
誰も教えてくれなかった婦人科がん薬物療法
改訂第2版
- 初版年月日
- 2020年4月20日
- 書店発売日
- 2020年5月2日
- 登録日
- 2020年4月14日
- 最終更新日
- 2020年4月21日
紹介
パワーアップした紙面で,治療をさらに強力にバックアップ!
① 新規薬剤・レジメンはもちろん追加。
② 新しい知見やガイドラインに合わせて,最新の投与例に更新。制吐薬の使い方も変わりました。
③ 誰も教えてくれなかった肉腫のレジメンも詳解。
④「トラブルシューティング」には知りたかった最新の話題が盛りだくさん。
⑤ 支持療法薬もアップデート。免疫チェックポイント阻害薬の副作用への対処法もわかります。
⑤ 疼痛治療薬もすぐに処方できるように解説。
目次
はじめに 抗がん剤を「効果的に」使うための8か条
抗がん剤治療を始めてよい患者を見極めよう
抗がん剤の目的は何か?
予定している抗がん剤は標準治療か?
Shared decision making (SDM)を実践しよう
投与量を厳守せよ!安易な減量はすべからず
このまま続けて大丈夫? ベネフィットとリスクを見極めよう
副作用をうまく抑えよう
緩和医療も一緒に始めよう
I 標準レジメンを投与せよ!(単位はすべてmg/m2)
卵巣がん
【初回治療・プラチナ感受性再発】
パクリタキセル175+カルボプラチンAUC6(triweekly TC療法)±ベバシズマブ
【初回治療】
dose-dense TC療法
ドセタキセル75+カルボプラチンAUC5療法
【プラチナ感受性再発】
カルボプラチンAUC5+リポソーム化ドキソルビシン(PLD)30(PLDC療法)
カルボプラチンAUC4+ゲムシタビン1,000(GC療法)
【プラチナ抵抗性再発】
リポソーム化ドキソルビシン(PLD)40-50±ベバシズマブ療法
イリノテカン100単剤療法
ゲムシタビン1,000単剤療法
ノギテカン1.25-1.5±ベバシズマブ療法
経口エトポシド療法
【初回治療後・プラチナ感受性再発の維持療法】
オラパリブ単剤療法
卵巣胚細胞腫瘍
BEP療法
TIP療法
子宮頸がん
【III/IVA期】
シスプラチン40 weekly+放射線療法
【IVB期・再発】
パクリタキセル135 24時間持続+シスプラチン50(TP療法)±ベバシズマブ
パクリタキセル175+カルボプラチンAUC5(TC療法)
イリノテカン100単剤療法
子宮体がん
【進行・再発】
ドキソルビシン60+シスプラチン50(AP療法)
パクリキセル175+カルボプラチンAUC5(TC療法)
ドセタキセル70単剤療法
メドロキシプロゲステロン200 mg/日(MPA療法)
子宮平滑筋肉腫
ドキソルビシン75単剤療法
トラベクテジン単剤療法
パゾパニブ単剤療法
ゲムシタビン900+ドセタキセル70療法
エリブリン1.4単剤療法
MSI-High腫瘍
ペムブロリズマブ療法
ハイリスク絨毛性腫瘍
EMA/CO療法
EMA/EP療法
II こんなときどうする!トラブルシューティング
患者から1サイクル目から外来化学療法を希望されたらどうする?(入院でするか、外来でするか?)
化学療法開始後、好中球数400 /μLになった。G-CSFを投与するか?
患者から「化学療法中、生ものを避けたほうがよいかどうか?」と聞かれた。その答えは?
卵巣がん
Stage IIIC(広範囲腹膜播種)、初回手術不能、化学療法dose-dense TC6 サイクル施行。PRとなり、手術可能となり、子宮全摘、付属器切除、大網切除、リンパ節郭清施行。腹腔内残存腫瘍は1 cm以下にはできたが、横隔膜下腹膜播種はわずかに残存した。CA125は化学療法後100台、術後さらに低下し、50台になった。今後治療をどうするか? 家族歴なし、BRCA:陰性であった。(追加化学療法する? 経過観察?)
Stage IIIC(腹膜播種)、初回手術、化学療法(TC 6サイクル)施行、経過観察中。最終化学療法から8カ月経過、CA125が徐々に上昇。正常値(<35)だったが、CA125が先月50、今月は70に上昇、CTスキャンでは再発なし。どうするか?(化学療法開始する?しない?)
プラチナ感受性再発。レジメンがいくつかあるが、どう選択する?
プラチナ抵抗性再発。レジメンがいくつかあるが、どう選択する?
子宮頸がん
Stage IVB期(大動脈・鎖骨上リンパ節転移)。局所は4cm大の腫瘤形成し少量の不正出血がある。初回治療として何を行う? 放射線治療? 化学放射線治療? 化学療法?
子宮体がん
Stage IC期、Grade 1術後補助療法なし。2年後、多発性肺転移にて再発。症状なし。初回治療はどうする? ホルモン治療? 化学療法?
III 副作用をうまく抑えよう! フローチャートで対処法がすぐわかる
発熱性好中球減少症
婦人科がん化学療法時の制吐薬の使い方
アレルギー(主にカルボプラチン)
末梢神経障害(主にパクリタキセル)
爪障害(主にドセタキセル)
手足症候群(主にリポソーム化ドキソルビシン)
下痢(主にイリノテカン)
高血圧・尿蛋白(ベバシズマブ)
腎障害(主にシスプラチンなど)
脱毛
免疫チェックポイント阻害薬の副作用とその対策
IV 緩和医療を一緒に始めよう!
緩和ケア、アドバンス・ケア・プランニングをいつ始めるのがよいか? どうやってやるのか?
適切なインフォームド・コンセントはどのようにしたらよいのでしょうか?「抗がん剤と緩和ケアどちらにするか、次までに考えてきてください」と“ICする”のは適切なのでしょうか?
余命告知は実際どのようにするのがよいのでしょうか?
「私はあとどれくらいですか」と聞かれたら、何と答えたらよいでしょうか?
再発卵巣がんの治療の止め時は?
再発子宮頸がん・子宮体がんの治療の止め時は?
腹腔内転移による腸閉塞はどのように対応したらよいのでしょうか?
再発がん患者さんのご家族へどう対応したらよいのでしょうか?
チーム医療はどうやってやったらよいのでしょうか?
鎮痛薬の使い方
付録 障害年金診断書の書き方
- 旧版ISBN
-
9784758303910
上記内容は本書刊行時のものです。