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日本語文法の原理と教育 小谷博泰(著/文) - 和泉書院
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日本語文法の原理と教育 (ニホンゴブンポウノゲンリトキョウイク) 超言語学ことはじめ (チョウゲンゴガクコトハジメ)

語学・辞事典
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発行:和泉書院
A5判
436ページ
定価 7,000円+税
ISBN
978-4-7576-0958-7   COPY
ISBN 13
9784757609587   COPY
ISBN 10h
4-7576-0958-2   COPY
ISBN 10
4757609582   COPY
出版者記号
7576   COPY
Cコード
C3381  
3:専門 3:全集・双書 81:日本語
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2020年4月7日
最終更新日
2020年4月20日
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紹介

日本語では、主語がしばしば言語化されずに発話がなされる。いわば、非言語状態で概念化がなされないままの主語と、発話された述語との組み合わせでコミュニケーションが行われるのである。西洋の言語ではなく、そうした日本語の本質にそって、言語行為や文法についての考察を行った。さらに小説、映画、演劇、落語などに至る広いジャンルに及んで調査分析をして、日本語教育、国語教育のために具体的、実践的に考察を行った。

目次

    まえおき
第一章 自立語
1 喚起詞
2 指示詞
3 形容詞
4 動詞
5 名詞
6 形容名詞
7 副詞
8 接続詞
第二章 補助語
1 補助用言(補助形容詞・補助動詞)
2 補助体言(形式名詞)・補助副用言(補助形容名詞・補助副詞)
第三章 付着語
1 接合用言
2 助動詞
3 助詞
第二部 語法と語史
  一、日本語の会話文における題目部の外在(ないし内在)について
  二、学校文法と接尾用言―「書きヤスイ」 と「美しスギル」をめぐって―
  三、古代における「もの」と「こと」
  四、準体助詞・準体法・ク語尾
  五、「~ハズダ」 とその周辺、およびその成立
  六、古代文学に見る失意・後悔の表現
  七、「~ヨウニナル」 の語法、およびその成立
第三部 国語教育と方言
  一、国語教育のための考える文法―「ある」「ない」をめぐって―
  二、国語と差別―方言および敬語をめぐって―
  三、ことばの実験教室
―方言の語法、家族の呼び方、ニュー・フォークの文体―
  四、神戸の文学と関西方言
―谷崎潤一郎、野坂昭如、田辺聖子、宮本輝、坂本遼、その他―
  五、神戸市におけるテヤ敬語の衰退―大学生の方言使用に関して―
(増補)
1 日本語の「主語」と小説の文体
―谷崎潤一郎『痴人の愛』『文章読本』志賀直哉『暗夜行路』をめぐって―
2 宮本輝と関西方言
3 田辺聖子作品における関西方言について
4 関西のことばと文化―小説・詩・落語・マンガ・映画―
5 西鶴・近松作品と上方詞
―国語教育の観点からみる関西方言資料としての文学作品―
6 神戸市における方言敬語の衰退について
―大学生とハル敬語、テヤ敬語の状況―
あとがき
著作集第四巻あとがき
(付)著者(話者)名索引
事項索引(抄)

著者プロフィール

小谷博泰  (コタニヒロヤス)  (著/文

昭和19年1月 神戸市に生まれる。
昭和49年3月 甲南大学大学院博士課程単位取得退学
 甲南大学助手、講師、奈良教育大学講師、助教授を経て、甲南大学文学部教授、
平成24年3月 定年退職。古事記学会理事、木簡学会評議員を務める。
甲南大学名誉教授
主著『木簡と宣命の国語学的研究』(1986年)、『日本語文法の原理と教育―超言語学ことはじめ―』(1997年)、『上代文学と木簡の研究』(1999年)、『木簡・金石文と記紀の研究』(2006年)

上記内容は本書刊行時のものです。