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日本語文法の原理と教育
超言語学ことはじめ
- 書店発売日
- 2020年4月22日
- 登録日
- 2020年4月7日
- 最終更新日
- 2020年4月20日
紹介
日本語では、主語がしばしば言語化されずに発話がなされる。いわば、非言語状態で概念化がなされないままの主語と、発話された述語との組み合わせでコミュニケーションが行われるのである。西洋の言語ではなく、そうした日本語の本質にそって、言語行為や文法についての考察を行った。さらに小説、映画、演劇、落語などに至る広いジャンルに及んで調査分析をして、日本語教育、国語教育のために具体的、実践的に考察を行った。
目次
まえおき
第一章 自立語
1 喚起詞
2 指示詞
3 形容詞
4 動詞
5 名詞
6 形容名詞
7 副詞
8 接続詞
第二章 補助語
1 補助用言(補助形容詞・補助動詞)
2 補助体言(形式名詞)・補助副用言(補助形容名詞・補助副詞)
第三章 付着語
1 接合用言
2 助動詞
3 助詞
第二部 語法と語史
一、日本語の会話文における題目部の外在(ないし内在)について
二、学校文法と接尾用言―「書きヤスイ」 と「美しスギル」をめぐって―
三、古代における「もの」と「こと」
四、準体助詞・準体法・ク語尾
五、「~ハズダ」 とその周辺、およびその成立
六、古代文学に見る失意・後悔の表現
七、「~ヨウニナル」 の語法、およびその成立
第三部 国語教育と方言
一、国語教育のための考える文法―「ある」「ない」をめぐって―
二、国語と差別―方言および敬語をめぐって―
三、ことばの実験教室
―方言の語法、家族の呼び方、ニュー・フォークの文体―
四、神戸の文学と関西方言
―谷崎潤一郎、野坂昭如、田辺聖子、宮本輝、坂本遼、その他―
五、神戸市におけるテヤ敬語の衰退―大学生の方言使用に関して―
(増補)
1 日本語の「主語」と小説の文体
―谷崎潤一郎『痴人の愛』『文章読本』志賀直哉『暗夜行路』をめぐって―
2 宮本輝と関西方言
3 田辺聖子作品における関西方言について
4 関西のことばと文化―小説・詩・落語・マンガ・映画―
5 西鶴・近松作品と上方詞
―国語教育の観点からみる関西方言資料としての文学作品―
6 神戸市における方言敬語の衰退について
―大学生とハル敬語、テヤ敬語の状況―
あとがき
著作集第四巻あとがき
(付)著者(話者)名索引
事項索引(抄)
上記内容は本書刊行時のものです。