書店員向け情報 HELP
電子音楽in Japan
電子音楽イン・ジャパン
- 初版年月日
- 2001年12月
- 登録日
- 2015年12月10日
- 最終更新日
- 2015年12月10日
紹介
1955年、NHK電子音楽スタジオで生まれた日本の電子音楽。この未知の音楽は、先達の驚くべきフロンティア・スピリットに支えられて発展し、やがてポピュラー音楽にも浸透、YMOというモンスターによって一時代を築きあげる-。81年のテクノポップの終焉で幕を閉じる「電子音楽イン・ジャパン」を大幅に加筆・修正し、電子音楽誕生以前の歴史に記されなかった事実から、エレクトロニクスがもはや魔法ではなくなった90年代にまで言及した本書は、まさに半世紀に渡る歴史の目撃者たちの証言集である。
目次
イントロダクション1970 大阪万博と国産モーグ・レコード第1号「思い出は朝陽のように」の誕生
現代音楽史におけるドイツの電子音楽、フランスのミュージック・コンクレートの発生
日本の電子音楽とミュージック・コンクレートの起源-黛敏郎と武満徹
国産電子音楽第1号「7のヴァリエーション」-諸井誠
1955年、NHK電子音楽スタジオの誕生
唯一のNHK型電子音楽スタジオ、大阪芸術大学の歩み-塩谷宏の残したもの
音響デザインとアヴァンギャルド芸術-「鉄腕アトム」と大野松雄
新大陸アメリカにおける電子音楽の発生
ポピュラー電子音楽と電子楽器の変遷-20世紀初頭のシンセサイザーのルーツを辿る
シンセサイザーの誕生-モーグ、ブックラ、アープの登場背景
映画音楽、アニメーション音楽で聞いた「電子音」の正体?-宇野誠一郎と『21世紀の子供のうた』
「羽田税関モーグ」輸入事件」の真相-国産シンセ作品第1号『月の光』ができるまで-冨田勲
「スイッチト・オン・バッハ」はいかにして日本に紹介されたか?"脱音楽史"としてのシンセサイザー音楽史
シンセサイザー輸入第1号「ブックラ」東京芸術大学音響研究室
モーグ、アーブの上陸と日本の黎明期の輸入楽器業界「シンセサイザーを最初に輸入したのは誰?」〔ほか〕
上記内容は本書刊行時のものです。