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迷宮のアルストピア 金山弘昌(責任編集・著) - ありな書房
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迷宮のアルストピア (メイキュウノアルストピア) 新しきイマジナリアを求めて (アタラシキイマジナリアヲモトメテ)

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発行:ありな書房
A5判
432ページ
上製
価格 6,000円+税
ISBN
978-4-7566-2488-8   COPY
ISBN 13
9784756624888   COPY
ISBN 10h
4-7566-2488-X   COPY
ISBN 10
475662488X   COPY
出版者記号
7566   COPY
Cコード
C0070  
0:一般 0:単行本 70:芸術総記
出版社在庫情報
在庫あり
書店発売日
登録日
2023年12月8日
最終更新日
2024年1月17日
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紹介

イタリア美術叢書の各巻の各章を執筆した導き手たち、いわばイタリア美術史のウェルギリウスたちが、各時代を代表する作品群の造形を分析し、意味内容を解読する悦びを読者諸氏に伝えるべく奉仕してきた。それはいわばダンテの「煉獄篇」のような、美的にして知的な悦びという救済に向けての螺旋状の上昇運動であった。しかしながら、美術であれ文学を初めとする文化全般であれ、さらにはそれを生みだした社会や時代であれ、いささか難解で咀嚼しがたい基盤、深層構造のうえに成りたっているのもまた歴然たる事実である。そこでこの「迷宮」では、シリーズを通して語られる「美的叡智」をさらに掘り下げるべく、いささか難解な論理や複雑な事実が錯綜する暗い森のなかへと誘い、時には美術とは縁遠いようにさえ見える知の迷宮の錯綜した「綾織文様」をなす空間へと迷いこんでいただくことが目論まれている。そのなかでは、伝統的な美術史の学問的な枠組みから逸脱することもあろう。しかしながら、この知の迷宮での覚醒/浄化を経たあとに、イタリア美術史のより深いレヴェル、そしてより広範な文脈での理解という、美術とその歴史を愛するものたちにとっての救済への道筋が示されることが約束されているのである。ただし、読者諸氏が、ダンテに対するウェルギリウスの忠告、「ここではあらゆる疑いを捨てねばならぬ。あらゆる怯懦はここでは殺されねばならぬ」(原基晶訳)に忠実にしたがって、各章の導き手たちが案内する螺旋状の険しい小径を最後までたどりえたならば、という条件つきではあるが。ダンテの語るかのあまりに有名な地獄門の銘文、「あらゆる希望を捨てよ ここをくぐるおまえたちは」(原基晶訳)に倣い、読者諸氏には、ぜひすべての「思念」、思いこみ、そして先入観を捨て、知と美術と歴史のくりひろげる世界へと果敢に分け入っていただきたい。

目次

プロローグ 迷宮としてのイタリア美術 出発  金山弘昌
第1章 ボッティチェッリ『神曲』挿絵素描──異時同図表現をめぐって  京谷啓徳
第2章 もうひとつの「グロテスク」の系譜──フィリッピーノ・リッピからミケランジェロへ  荒木文果
第3章 星辰と天使──サンタ・マリア・デル・ポーポロ聖堂キージ礼拝堂  伊藤博明
第4章 欺瞞のリアリズム──カラヴァッジョ作品のロマたち  吉住磨子
第5章 聖アレクシウスの「甘美なる死」──バルベリーニ家の音楽劇とピエトロ・ダ・コルトーナの法悦的絵画  新保淳乃
第6章 ガリレオからガウディへ──ドーム形状としての懸垂曲線  金山弘昌
第7章 風景画家リチャード・ウィルソンのローマ滞在──知的表象としてのアルカディア  金沢文緒
第8章 カントリー・ハウスのクロード・ロランとラファエッロ──グランドツアーと一八世紀イギリスの絵画蒐集  松田隆美
エピローグ 迷宮としてのイタリア美術 帰還  金山弘昌

人名索引

著者プロフィール

金山弘昌  (責任編集・著

慶應義塾大学文学部教授/イタリア美術史

京谷啓徳  (

学習院大学文学部哲学科教授/イタリア美術史

荒木文果  (

慶應義塾大学理工学部准教授/イタリア美術史

伊藤博明  (

専修大学文学部教授/イタリア思想史

吉住磨子  (

佐賀大学芸術地域デザイン学部教授/イタリア美術史

新保淳乃  (

武蔵大学人文学部講師/イタリア美術史

金沢文緒  (

岩手大学教育学部准教授/イタリア美術史

松田隆美  (

慶應義塾大学名誉教授/イギリス文学

上記内容は本書刊行時のものです。