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ピクタ・ポエシス
ペトラルカからエンブレムへ
原書: Il Giardino dei Sensi II, PICTA POESIS Ex Petrarca ad Emblemata
発行:ありな書房
A5
296ページ
並製
価格
3,000円+税
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 書店発売日
- 2022年5月20日
- 登録日
- 2022年4月27日
- 最終更新日
- 2022年5月25日
紹介
魔性の女の快楽不退の「アルミーダの庭」を二〇世紀に自らの「綺想の庭」に変容させた稀代の碩学プラーツは、自然が戯れにつくりあげた芸術を、四つの言語──イタリア語、ラテン語、英語、スペイン語──を駆使し、自らの「洞察力と良き趣味」で評した芸術のエッセンスで飾り、レトリカルで豊穣な宇宙に変容させた。そこでは、リナルドはわれわれ読者に姿を変え、プラーツの「綺想の庭」の魔性の芸術的レトリックの虜とされる。ここでわれわれに示されるのは、近代ヨーロッパの文学に大きな影響をおよぼした四つのイタリア古典文学──ダンテ『神曲』、ペトラルカ『カンツォニエーレ』、アリオスト『狂えるオルランド』、タッソ『エルサレム解放』──のイギリスにおける受容の諸相である。ダンテは人気を博し、ペトラルカは礼賛か拒否、アリオストの詩の精神はシェイクスピアの中に分け入り、タッソはスペンサーの『妖精の女王』を通してイギリス文学に侵入した。そして、これらの「綺想の庭」のアレゴリーの林に分け入ると、そこではエンブレムとインプレーサの「ピクタ・ポエシス(描かれた詩)」の世界が、すなわち言葉とイメージの、綺想と機知の、技巧の戯れる豊穣の、咲き誇る花々が語り尽くされる。
目次
プロローグ マリオ・プラーツの庭 伊藤博明
イギリスのバロック
イギリスにおけるペトラルカ
イギリスにおけるアリオスト
イギリスにおけるタッソ
ペトラルカとエンブレム作家たち
イギリスのエンブレム文学
エンブレム、インプレーサ、エピグラム、綺想
エピローグ ピクタ・ポエシス──バロック期のテクストとイメージ 伊藤博明
註
人名・作品名 索引
上記内容は本書刊行時のものです。