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描かれる他者、攪乱される自己 横山佐紀(著) - ありな書房
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アメリカ美術叢書 III

描かれる他者、攪乱される自己 アート・表象・アイデンティティ
原書: ALIUS PICTUS, EGO DISTURBATUS: Ars, Repraesentatio, Identitas

発行:ありな書房
A5判
224ページ
上製
価格 4,500円+税
ISBN
978-4-7566-1858-0
Cコード
C0071
一般 単行本 絵画・彫刻
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2018年1月
書店発売日
登録日
2017年12月28日
最終更新日
2018年1月11日
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紹介

一四九二年にクリストファー・コロンブスがアメリカ大陸そばのカリブ諸島にあるひとつの島、現在ではサン・サルバドル島と呼ばれる地に到着したとき、彼はそこがインドの近くの島であると信じていた。そのため、そこに暮らす人々は「インディアン(インド人)」と呼ばれることになり、カリブ海域の島々も「西インド諸島」と名づけられた。アメリカの先住民は、「インディアン」と白人に呼ばれることによって「インディアン」となったのである。このときインディアンは白人によって「発明」されたとも言えるであろう。……美術作品などの視覚文化は、他者を典型的な他者の図像(たとえば「凶暴で野蛮なインディアン」)に表現することによって、支配者の思想や価値観の確立や保持のために機能する。だが他方ではまた、表象を変異させていくことによって、その思想や価値観を攪乱することもある。他者とされた人々が主体的に自らを表象するようになったとき、そこにはある種の攪乱が拭いがたくあったはずである。以下の各章では、さまざまな他者が描かれた多様な作品を見ていくことによって、それがどのように自己と他者のイメージをつくりだし、あるいはそれを解体しているのかを解き明かしていく。

目次

プロローグ 「他者」を描くということ  田中正之
第1章 ジョージ・カトリンの「インディアン・ギャラリー」──消えゆく他者と救出する画家の自己成型  横山佐紀
第2章 フレデリック・エドウィン・チャーチのオリエント  瀧井直子
第3章 メアリー・カサットの自画像──シカゴ万博女性館壁画《モダン・ウーマン》に描かれたモダニティと「新しい女」のイメージ第4章 ヘンリー・オサワ・タナー《バンジョーのレッスン》をめぐって──黒人画家による黒人表象  田中正之
第5章 沈黙のリアリズム──エドワード・ホッパーが視たもうひとつの「自己」  小林剛
エピローグ 描かれる「他者」、攪乱される「自己」  田中正之

あとがき  田中正之
人名索引

著者プロフィール

横山佐紀  (

中央大学文学部准教授/アメリカ視覚文化

瀧井直子  (

武蔵野美術大学造形文化非常勤講師/アメリカ美術史

江崎聡子  (

神奈川大学外国語学部非常勤講師/アメリカ美術史

田中正之  (

武蔵野美術大学美学美術史教授/西洋近現代美術史

小林 剛  (

関西大学文学部総合人文学科教授/アメリカ美術史

田中正之  (監修解説

武蔵野美術大学美学美術史教授/西洋近現代美術史

石井朗  (企画構成

表象芸術論

上記内容は本書刊行時のものです。