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フレスコ画の身体学 上村清雄(責任編集) - ありな書房
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フレスコ画の身体学 (フレスコガノシンタイガク) システィーナ礼拝堂の表象空間 (システィーナレイハイドウノヒョウショウクウカン)
原書: Exploratio Imaginum III SCIENTIA CORPORIS AFFRESCI: Spatium Repraesentatum Cappellae Sixtinae

芸術
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発行:ありな書房
A5判
縦216mm 横154mm 厚さ33mm
重さ 930g
664ページ
上製
定価 7,200円+税
ISBN
978-4-7566-1225-0   COPY
ISBN 13
9784756612250   COPY
ISBN 10h
4-7566-1225-3   COPY
ISBN 10
4756612253   COPY
出版者記号
7566   COPY
Cコード
C0071  
0:一般 0:単行本 71:絵画・彫刻
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2012年12月
書店発売日
登録日
2012年11月29日
最終更新日
2012年11月29日
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紹介

芸術神ミケランジェロがシスティーナ礼拝堂に描いた壮麗なる絵画的宇宙、すなわち、ルネッタとヴェーラに描かれたキリストの祖先たち、ペンデンティヴに描かれた預言者とシビュラたち、大ペンデンティヴに描かれた旧約聖書の四つの神話、天井に描かれた『創世記』の語る天地創造の九場面、そして、祭壇に描かれた究極の《最後の審判》、これらの雄渾な視覚を凌駕する表象を丹念に読み解き、その内部に込められた創造の秘跡を探検する!

目次

序 章 システィーナ礼拝堂の五〇〇年Ⅰ──《最後の審判》まで 金井直
第1章 〈モーセ伝〉と〈キリスト伝〉 足達薫/喜多村明里
第2章 キリストの祖先たち──ヴェーラとルネッタ 上村清雄/石井朗
第3章 預言者とシビュラ──キリスト教の普遍性と教会の革新をめぐって 伊藤博明
第4章 大ペンデンティヴにおけるミケランジェロの神学理解と造形
──《ダヴィデとゴリアテ》、《ユディットとホロフェルネス》、《ハマンの懲罰》、《青銅の蛇》 喜多村明里
第5章 《アダムの創造》──天井に描かれた『創世記』連作九場面 金山弘昌
第6章 《最後の審判》──ブオン・フレスコ美学と復活のヴィジョン 足達薫
終 章 システィーナ礼拝堂の五〇〇年Ⅱ──見えることと見えないこと 金井直

ミケランジェロの道──あとがきにかえて 上村清雄
人名索引

前書きなど

国そのものが世界遺産であるヴァティカン市国には、名所・名建築も数多いが、中でもシスティーナ礼拝堂の知名度、人気のほどは格別である。ヴァティカン内にとどまらず、ヨーロッパで最も有名な礼拝堂のひとつといっても過言ではない。システィーナ礼拝堂への関心は、ローマ・カトリックに帰依する者に専有されるわけではなく、むしろ同礼拝堂訪問は、信仰の異同を超えた、都市ローマ・ヴァティカン観光のハイライトとも言えるだろう。実際にヴァティカン美術館を訪れれば、このことは明らかだ。古代彫刻の宝庫「ベルヴェデーレの庭」やラファエッロの傑作がならぶ「署名の間」といった、美術史上必見の名所さえさっと駆け抜けた善男善女が、観覧コースの終わりに組みこまれたシスティーナ礼拝堂に入るや、感嘆の声をあげつつ、天を見上げ、しばし茫然と立ち尽くす。堂内は群衆であふれかえり、ざわめきが反響する。大多数の来訪者の目当ては、言うまでもなくミケランジェロ・ブオナローティのフレスコ画である。『創世記』を中心に、旧約聖書の世界を雄渾な筆致で描きあげた天井画や、数多の身体が発するパトスが壮大な渦をなす《最後の審判》を、人々は一目自らの眼で見ようと押し寄せてくるのである。この礼拝堂の主役は、したがって、審判の日のキリストや、アダムを創造する神と同等に、「神のごとき」ミケランジェロその人と言えるだろう。システィーナは、ルネサンス芸術の最も高い巓なのである。

著者プロフィール

上村清雄  (ウエムラキヨオ)  (責任編集

千葉大学教授 ミケランジェロとラファエッロ研究の第一人者

金井直  (カナkタダシ)  (共著

信州大学准教授 ルネサンス、バロック、現代美術の、幅の広い研究者

足達薫  (アダチカオル)  (共著

弘前大学教授 ルネサンスおよびマニエリスム美術の第一人者

喜多村明里  (キタムラアカリ)  (共著

兵庫教育大学教授 ルネサンスおよびフィレンツェ美術の第一人者

石井朗  (イシイアキラ)  (共著

表象文化論、意匠文化論、イメージ学、編集構造学

伊藤博明  (イトウヒロアキ)  (共著

ヨーロッパ精神史、ルネサンスおよび中世哲学の第一人者

金山弘昌  (カナヤマヒロマサ)  (共著

慶應義塾大学准教授 ルネサンスおよびバロック建築史および美術史の第一人者

上記内容は本書刊行時のものです。