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知識のイコノグラフィア
文字・書籍・書斎
原書: Labyrinthus Sensus I ICONOGRAFIA SAPIENTIAE : Littera, Liber, Studium
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2011年12月
- 書店発売日
- 2011年12月14日
- 登録日
- 2011年12月12日
- 最終更新日
- 2011年12月12日
紹介
感覚の豊かな世界を解き明かそうと企図された「感覚のラビュリントゥス」というシリーズの最初の巻である本書は、「イメージ」と「言葉」の相互作用という古くて新しいテーマを念頭に置きながら、まずは感覚としてとらえられた「イメージ」と「言葉」が次に共働/融合してひとつの意味を生成し、それらが積み重なって全体としてひとつの知識を形成していくプロセスを呈示し、五人の執筆者がそれぞれの専門分野──主にイタリア美術史──からこれはというテーマを選んで論考を寄せたものである。「文字・書籍・書斎」というサブ・タイトルが示すように、「イメージ」と「言葉」が紡ぎだすルネサンスからバロックにおける芸術的営為を対象に、『知識のイコノグラフィア』というメーン・タイトルが示すように、生成された「知識」がどのようなプロセスを経てどのような表象世界を形成したのか、が明らかにされる。そして読者はこれから、一五世紀シチリアとヴェネツィア、およびウルビーノを訪問し、再び一五世紀のヴェネツィアを巡り、一七世紀のシチリアを探索し、そしてローマで書を繙き、最後にウルビーノのストゥディオーロを再訪する旅に誘われるだろう。
目次
第1章 アントネッロ・ダ・メッシーナ《書斎の聖ヒエロニムス》──イタリア・ルネサンスにおける読書の観点から 出佳奈子
第2章 敬虔なる様式の形成──聖母子画と描かれたギリシア文字、署名 佐々木千佳
第3章 アンドレア・サッキの《聖女ロザリア・シニバルディ》を読み解く──トレント以後の聖性と文字 新保淳乃
第4章 絵は詩に似て──イエズス会の言葉とイメージ 吉住磨子
第5章 ウルビーノ・ストゥディオーロ再考――木象嵌装飾の視点から 林羊歯代
註
解 説 知識のルネサンス的表象──アントネッロからウルビーノへ 上村清雄
人名索引
上記内容は本書刊行時のものです。