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ルターの時代の言葉と図像における異教的 = 古代的予言 伊藤博明(監訳) - ありな書房
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ルターの時代の言葉と図像における異教的 = 古代的予言 (ルターノジダイノコトバトズゾウニオケルイキョウテキ=コダイテキヨゲン)
原書: The Collected Works of Aby WARBURG 6 Heidnisch-antike Weissagung in Wort und Bild zu Luthers Zeiten (1920) Orientalisierende Astrologie (1926)

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発行:ありな書房
A5判
224ページ
上製
定価 4,500円+税
ISBN
978-4-7566-0692-1   COPY
ISBN 13
9784756606921   COPY
ISBN 10h
4-7566-0692-X   COPY
ISBN 10
475660692X   COPY
出版者記号
7566   COPY
Cコード
C0071  
0:一般 0:単行本 71:絵画・彫刻
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2006年7月
書店発売日
登録日
2010年2月18日
最終更新日
2015年8月22日
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紹介

 既成のカトリック的世界像を打破しようとするルターやメランヒトンの宗教改革の内部にも、占星術を背景として古代のダイモーン的活動が復活し、その影響は新興のメディアである印刷術を介して四方に広まっていく。ヨーロッパ精神の基底に存する論理と魔術の緊張関係を、言葉とイメージの相互作用のうちに析出したヴァールブルク畢竟の論考。「アテネは繰りかえし新たにアレクサンドリアから奪回されることを求める」。

目次

第1章 ルターの時代の言葉と図像における異教的 = 古代的予言
       付属資料
第2章 東方化する占星術
原 註
補 註
図版一覧
解 題 アレクサンドリアとアテネ 伊藤博明
あとがき
人名/著作名/美術作品名 索引

著者プロフィール

伊藤博明  (イトウヒロアキ)  (監訳

埼玉大学教養学部教授 ルネサンス哲学とイコノロジー研究の日本における第1人者

アビ・ヴァールブルク  (アビ・ヴァールブルク)  (

 美術史家ヴァールブルクは、一八六六年六月一三日、一七世紀以来ハンブルクに在住していたユダヤ系銀行家の七人兄弟の長男として、ハンブルクに生まれた。父はモーリッツ・ヴァールブルク、母はシャルロッテ。幼少より身体が弱く、一八七三年、アビが七歳のときにはチフスを患い、その結果就学が遅れる。体調の不安定さを自覚していた彼は、一八七九年、彼が一三歳のときに、すぐ下の弟マックスと有名な「契約」を結んだ。それによって、アビはマックスに、この有名な銀行家一族の「長子相続権」を譲り、そのかわりにマックスは、アビが望む本の代金を支払うことになる。豊かな資金をもとにアビが築き上げた類い稀な書籍コレクションの出発点である。
 一八八六年、ボン大学に入学したアビは、美術史家のユスティ(Carl Justi, 1832-1912)やトーデ(Henry Thode, 1857-1920)、神話学者のウーゼナー(Hermann Carl Usener, 1834-1905)、文化史家のランプレヒト(Karl Lamprecht, 1856-1915)たちのもとで学ぶかたわら、自らが購入した図書の記録をとりはじめていた。その後彼は、八八年にはミュンヘンを訪れ、八八年から八九年にかけてはフィレンツェでシュマルゾ(August Schmarsow, 1853-1936)が開いた実地演習に参加する。イタリアから帰国後、彼はストラスブールに赴き、一八九一年、有名な博士号請求論文「サンドロ・ボッティチェリの《ヴィーナスの誕生》と《春》」をヤニチェク(Janitschek, Hubert, 1846-1893)のもとに、提出した。
 論文提出後のヴァールブルクはベルリンに転居して、一八九二年から九三年までエビングハウス(Hermann Ebbinghaus, 1850-1909)のもとで心理学を学んでいる。彼は自らのことを「美術の歴史家」とみなすだけではなく、つねに「視覚文化の心理学者」だとも考えていた。とくに記憶の問題については、後述する写真集「ムネモシュネ・アトラス」のタイトルが示唆しているように、彼は強い関心を持っていた。また、ダーウィンの進化論やローベルト・フィッシャー(Robert Vischer, 1847-1933)の象徴理論に対しても、彼は深く傾倒している。これらの理論的関心が示す哲学的な基盤は、後年に展開されるヴァールブルクの文化史的思考の基本的な土台をかたちづくっていくことになる。
 その後、一年間の兵役のあとで彼はフィレンツェに戻り、アメリカ南西部への旅行に出かける一八九五年まで、美術、音楽、演劇、服飾などの諸分野にまたがる「ページェント」の研究に没頭していた。あまり日本では紹介されることはないが、この研究も「越境」の美術史家ヴァールブルクの姿をよく示すものと言えよう。

上記内容は本書刊行時のものです。