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ゲーテの世界観
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2023年1月25日
- 書店発売日
- 2023年1月18日
- 登録日
- 2022年12月7日
- 最終更新日
- 2023年1月22日
書評掲載情報
2023-10-30 |
モルフォギア
45号 評者: 久山雄甫 |
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紹介
シュタイナーによる認識論的著作の中心に位置するのは『自由の哲学』である。しかしこれは重要と思われる多くの哲学的テーマを包括的に扱っているために、話題が多岐にわたり、理解は容易ではない。それに対しこの『ゲーテの世界観』では、前半に認識論の最中心課題である「理念世界の捉えられ方」にフォーカスし、それが歴史や諸哲学者の中でどのように変遷し、誤りに陥っていったかが考察されている。ゲーテ自身は哲学的に自覚はしていなかったものの、理念世界を正しく捉え、それにしたがって自然考察を進めていた。それゆえ諸哲学をゲーテの世界観と対比することでその問題点がクローズアップされる。そして後半では理念世界の正しい捉え方から得られる自然科学的な成果について、その意味が解説されている。ここではシュタイナー自身の言葉を借りれば「ゲーテの思考の中には、現代の自然科学が育て実らせるべき芽がある」ことが示されている。
目次
新版へのまえがき
初版へのまえがき
序論
西洋の思想発展の中でのゲーテの位置づけ
ゲーテとシラー
プラトン的世界観
プラトン的世界観のその後
ゲーテとプラトン的世界洞察
人格と世界観
世界諸現象のメタモルフォーゼ
自然観及び生物の発達観
メタモルフォーゼ論
色彩世界の考察
色彩世界の諸現象
大地の発展史と大気現象についての考え
大地の発展史についての考え
大気の現象についての考察
ゲーテとヘーゲル
1918年新版へのあとがき
補足的な注
訳者あとがき
前書きなど
ゲーテは自然創造における本質と生成の秘密を聞き取っていたし、それは彼の芸術的創作の内に生きている。そしてこの秘密は、この詩人が自然について語った言葉を静かに聞き取ろうとする者にだけ明かされる。ゲーテの自然観察に無知な者は、彼の芸術の深みに入り込むことはできない。
ゲーテの思考の中には、現代の自然科学が育て実らせるべき芽がある。現代自然科学にとってゲーテの考え方はお手本になりうる。
版元から一言
より多くの人が読みやすく、誤読されにくいように工夫された書体「ユニバーサルデザイン(UD)フォント」を使用しました。UDフォントは、濁点を大きくしたり、「3」や「8」といった似た字は線の長さや角度を調節して違いを明確にしたりして、文字が読みにくいと感じる人への配慮がなされています。
関連リンク
上記内容は本書刊行時のものです。