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レジリエンスを育む キャシー・L・ケイン(著/文) - 岩崎学術出版社
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レジリエンスを育む (レジリエンスヲハグクム) ポリヴェーガル理論による発達性トラウマの治癒

哲学・宗教
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四六判
416ページ
定価 3,500円+税
ISBN
978-4-7533-1160-6   COPY
ISBN 13
9784753311606   COPY
ISBN 10h
4-7533-1160-0   COPY
ISBN 10
4753311600   COPY
出版者記号
7533   COPY
Cコード
C3011  
3:専門 0:単行本 11:心理(学)
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2019年12月
書店発売日
登録日
2019年11月27日
最終更新日
2019年11月27日
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紹介

「古い地図が間違っているかどうかを問う必要はない。新しい地図のほうが、人生を探求する時に役に立つ、新しい選択肢を提供してくれるのだ」成人期に発症し「ストレス性」「自律神経の問題」「原因がわからない」と言われてきた様々な疾病は、幼児期の 心の傷=発達性トラウマが原因だった。愛着の問題となって現れる心の傷=発達性トラウマ生成の仕組みを明らかにし、クライアントの回復=レジリエンスを促進するために臨床家が行う、調整の方法を、神経系の最新メカニズム「ポリヴェーガル理論」をもとに説明した、日本初の解説書!

目次

賛辞
『レジリエンスを育む』に寄せて ピーター・A・ラヴィーン
謝辞
序文

Part1 発達性トラウマの理解
生まれたときは健全であるのに、やがて損なわれていくもの
第1章 関係性が発達するための基盤
安全と愛着/協働調整/つながり

第2章 「安全である」ことを知る
内受容感覚/外受容感覚/ニューロセプション/ナラティブの形成

第3章 健全な発達が阻まれるとき
エピジェネティクス/周産期トラウマ/不健全な愛着/ニューロセプションが頼りにならないとき/内受容の機能不全/他者理解や社会的交流の困難さ

第4章 調整とつながりのための神経基盤
ポリヴェーガル理論と発達性トラウマ/腹側迷走神経系/背側迷走神経系/生き残るための対価と生理学的バランス

第5章 発達性トラウマの副作用
基本構造の調整不全/生き残りをかけた生理学的反応が暴走するとき/統制場/防衛的適応/防衛的適応としての身体管理戦略

Part2 調整とレジリエンス
発達トラウマの発見と修復
第6章 逆境的小児期体験(ACE)の影響
逆境的小児期体験(ACE)研究/大人になってからの発達性トラウマの身体的影響/一般的な身体症状と反応/子どもたちに見られる発達性トラウマの影響/トラウマスペクトラム障害

第7章 「耐性の窓」と「偽りの耐性の窓」
ローカス・オブ・コントロール(LOC)/「偽りの耐性の窓」/ストレスに対処する能力を築き、「耐性の窓」を拡張する背側迷走神経系の生理学的機能に働きかける/さらに正確な内受容感覚を築く

第8章 トラウマ地図:発達性トラウマのナラティブ
言語的ナラティブ/身体的ナラティブ/言語的ナラティブと身体的ナラティブの関係を理解する/「トラウマ地図」:生理と行動/神経系の発達の視点からナラティブを見る/愛着:防衛的適応と行動システム/「ソマティックな恥」/「ソマティックな恥」に働きかける

第9章 新しい地図を創る:「調整!」「調整!」そして「調整!」
「調整」について:臨床家、臨床の環境、そして予測性/「調整」の生理学的反応/「調整」という文脈の中で、行動を考える/社会的交流という「調整」に向けて/「調整」とレジリエンス/ナラティブ:新しい「調整」の地図

第10章 タッチの役割
初期の発達におけるタッチの役割/発達性トラウマに働きかける際の身体的アプローチと治療的タッチの技法
「調整」をサポートする

第11章 戦略と道筋
治療戦略/治療的タッチと「調整」/アプガースコア/カプリング力学/完了への働きかけ/安定した愛着に向けて/ソマティックな転移とソマティックな逆転移/レジリエンスを育む

訳者あとがき
索引

著者プロフィール

花丘 ちぐさ  (ハナオカ チグサ)  (翻訳

公認心理師、専門健康心理士、ソマティック・エクスペリエンシングR・プラクティショナー。早稲田大学教育学部国語国文学科卒業,米国ミシガン州立大学大学院人類学専攻修士課程修了。桜美林大学大学院心理学研究科健康心理学専攻修士課程修了。A級英語同時通訳者。キャシー・ケインの「トラウマセラピストのためのタッチスキル・トレーニング」修了。ステファン・テレール博士の「愛着の傷を癒すタッチスキル・トレーニング」修了。「国際メンタルフィットネス研究所」代表。ソマティック心理学関連の海外講師を招へいして様々なトレーニングを主催している。翻訳書にP・ラヴィーン著『トラウマと記憶』(春秋社 2017年),S・ポージェス著『ポリヴェーガル理論』(春秋社 2018年)がある。

浅井 咲子  (アサイ サキコ)  (翻訳

セラピスト,ソマティック・エクスペリエンシングR・プラクティショナー。立教大学文学部卒。外務省在外公館派遣員としてロンドンにある日本国大使館に勤務する。その後渡米し,カリフォルニア州のジョンFケネディ大学院で,カウンセリング心理学の修士号取得(身体心理学専攻)。著者のK・ケイン氏に師事し,ほとんどの講座を修了。2008年から現在まで,都内でセラピールームを主宰し,ソマティック・エクスペリエンシング?療法(SE),内的家族システム療法(IFS),総括的リソースモデル(CRM)なども臨床に用いている。翻訳書にP・ラヴィーン,M・クライン著『子どものトラウマセラピー』 (雲母書房 2010年),著書に『「今ここ」神経系エクササイズ』(梨の木舎 2017年)がある。

上記内容は本書刊行時のものです。