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〈消費者〉の誕生
近代日本における消費者主権の系譜と新自由主義
発行:以文社
四六判
縦188mm
横130mm
厚さ38mm
496ページ
価格
4,600円+税
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2023年5月12日
- 書店発売日
- 2023年5月16日
- 登録日
- 2023年3月2日
- 最終更新日
- 2023年5月19日
紹介
〈消費者〉は社会を変えられるのか?
戦後消費社会の出現とともに語られる〈消費者〉は、戦前期からすでに知識人の構想のなかに蠢いていた。
戦後の生活協同組合を支える論理を生み出した賀川豊彦・奥むめお・本位田祥男、流通行政の礎を築いた向井鹿松・谷口吉彦・福田敬太郎らの戦前・戦中期の思想=活動に肉薄し、近代日本に通底する社会改良主体/庇護対象としての〈消費者〉像を掘り起こす。
これまで黙殺されてきた/にも関わらず私たちの生を根底から規定する、消費者主権の思想史。
目次
はじめに
序論
第一章 〈消費者〉言説の分析の方法
第二章 近代日本における消費者概念の受容過程
第三章 社会改良主体としての〈消費者〉
第四章 庇護対象としての〈消費者〉
第五章 〈消費者〉としての国民の「自覚」
結論
あとがき
注
参考文献
主要用語・人名索引
前書きなど
「あなたは消費者ですか?」この問いに自信をもって答えられる人は、おそらくそう多くない。
(……)現代社会における〈消費者〉としての私たちの所在なさは、偶然ではない。〈消費者〉の保護に国家が努め、企業がその動向を追いかけようとする一方で、私たちが〈消費者〉としての自覚が薄いという状況は、このような本概念の歴史的形成過程によっても生じているとみるべきなのである。
上記内容は本書刊行時のものです。