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〈消費者〉の誕生 林 凌(著/文) - 以文社
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〈消費者〉の誕生 (ショウヒシャノタンジョウ) 近代日本における消費者主権の系譜と新自由主義 (キンダイニホンニオケルショウヒシャシュケンノケイフトシンジユウシュギ)

歴史・地理
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発行:以文社
四六判
縦188mm 横130mm 厚さ38mm
496ページ
価格 4,600円+税
ISBN
978-4-7531-0375-1   COPY
ISBN 13
9784753103751   COPY
ISBN 10h
4-7531-0375-7   COPY
ISBN 10
4753103757   COPY
出版者記号
7531   COPY
Cコード
C0030  
0:一般 0:単行本 30:社会科学総記
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2023年5月12日
書店発売日
登録日
2023年3月2日
最終更新日
2023年5月19日
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紹介

〈消費者〉は社会を変えられるのか?

戦後消費社会の出現とともに語られる〈消費者〉は、戦前期からすでに知識人の構想のなかに蠢いていた。
戦後の生活協同組合を支える論理を生み出した賀川豊彦・奥むめお・本位田祥男、流通行政の礎を築いた向井鹿松・谷口吉彦・福田敬太郎らの戦前・戦中期の思想=活動に肉薄し、近代日本に通底する社会改良主体/庇護対象としての〈消費者〉像を掘り起こす。
これまで黙殺されてきた/にも関わらず私たちの生を根底から規定する、消費者主権の思想史。
 

目次

はじめに
序論
第一章 〈消費者〉言説の分析の方法  
第二章 近代日本における消費者概念の受容過程
第三章 社会改良主体としての〈消費者〉
第四章 庇護対象としての〈消費者〉
第五章 〈消費者〉としての国民の「自覚」
結論
あとがき

参考文献
主要用語・人名索引

前書きなど

「あなたは消費者ですか?」この問いに自信をもって答えられる人は、おそらくそう多くない。
(……)現代社会における〈消費者〉としての私たちの所在なさは、偶然ではない。〈消費者〉の保護に国家が努め、企業がその動向を追いかけようとする一方で、私たちが〈消費者〉としての自覚が薄いという状況は、このような本概念の歴史的形成過程によっても生じているとみるべきなのである。

著者プロフィール

林 凌  (ハヤシ リョウ)  (著/文

林 凌(はやし りょう)
1991年生まれ。 東京大学大学院学際情報学府博士課程単位取得退学、博士(社会情報学)。
現在、日本学術振興会特別研究員(PD)。専門は消費社会論、歴史社会学。論文に「出来事としての都市を考えるために」(『惑星都市理論』所収、以文社、2021年)、「労働問題の源泉としての「新自由主義」?」(『労働と消費の文化社会学』所収、ナカニシヤ出版、2023年)など。

上記内容は本書刊行時のものです。