.
侵略者は誰か?
外来種・国境・排外主義
発行:以文社
四六判
320ページ
上製
価格
3,400円+税
- ISBN
- 978-4-7531-0351-5
- Cコード
-
C0010
-
一般 単行本 哲学
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2019年1月21日
- 書店発売日
- 2019年1月21日
- 登録日
- 2018年12月5日
- 最終更新日
- 2019年1月20日
紹介
なぜ外来種を駆除しなければならないのか? 移民・外国人を排除・嫌悪するのはなぜか?脅威は「外」から来ると考えるのはどうしてか?
外来種を侵略者と読み替える「国境」の論理――それが生み出す、人間と人外の動物への「排外主義」とは何か。
「人新世」や「多元的存在論」など、人間と自然の関係を再検討する諸概念・研究を手がかりに、既存の外来種論の見直しを図る人文社会科学からの応答である。
目次
種が侵略者となるとき
いと(わ)しい存在の管理を超えて
外来種生態学、あるいは、存在多元論の探究
客か厄か賊か ― 種に印づけられた倫理と植民地主義による「侵略的他者」の理解
ユダの豚 ― サンタクルス島の「野生化」豚殺し、生政治、ポスト商品物神
帰属の大活劇 ― 多種世界における市民権の非登録化
よそ者を迎えて ― 繁殖の脅威論と侵略種
楽園と戦争 ― アルド・レオポルドと復元生態学におけるレトリックの起源
根無し草の根を育てる ― ピーター・ケアリーの『異星の快楽』にみられる侵略種と不気味な生態系
原注
参考文献
訳者あとがき
版元から一言
― なぜ脅威は「外」から来ると考えるのか? ―
上記内容は本書刊行時のものです。