.
歌集『ゆりの木の影』
発行:飯塚書店
四六判
縦188mm
横128mm
厚さ19mm
重さ 317g
182ページ
上製
価格
2,500円+税
- ISBN
- 978-4-7522-8130-6
- Cコード
-
C0092
-
一般 単行本 日本文学詩歌
- 出版社在庫情報
- 在庫僅少
- 初版年月日
- 2020年10月16日
- 書店発売日
- 2020年10月30日
- 登録日
- 2020年5月2日
- 最終更新日
- 2020年10月21日
紹介
掲載歌より
歩きつかれベンチにゐれば差し伸べる手のごとゆりの木の影とどく
沼の主の蛇にかあらん枝にきて雨にからだをうたせてゐたり
一年に六時間づつためてきてけふはうるふ日 ギャラリーにいく
明け方に来てこしかける人もあらん砂(いさご)になかば埋もれゐる椅子
子午線を越えてよりのちふはふはとすると思ひてゐれば君もいふ
空色のトラックは移動式本屋さん港町の辻にけふは来てゐる
揚雲雀の声をききつつ太りゆくキャベツか大きく外葉ひろげて
父母の暮しのなかに飛び跳ねてありしか幼きわれら三人子
さざ波のやうな葉いくへもひろげゐる合歓の木の下 み祖は眠る
上記内容は本書刊行時のものです。