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美味しい落語
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2024年9月20日
- 書店発売日
- 2024年9月20日
- 登録日
- 2024年7月17日
- 最終更新日
- 2024年9月18日
目次
第一章 美味しい落語
先代小さんの「時そば」が美味しい
先代小さんの「うどん屋」も美味しい
志ん生の「鰻の幇間」が美味しい
先代文楽の「酢豆腐」が美味しい
談志の「らくだ」は煮しめが美味しい
木久扇の「目黒の秋刀魚」が美味しい
昇太の「青菜」が美味しい
一朝の「二番煎じ」は猪鍋が美味しい
小遊三の「味噌蔵」は田楽が美味しい
花緑の「禁酒番屋」はお酒が美味しい
白酒の「茗荷宿」が美味しい
小ゑんの「ぐつぐつ」はおでんが美味しい
彦いちの「長島の月」は給食が美味しい
第二章 甘味が美味しい落語
談志の「饅頭怖い」が美味しい
先代文楽の「寝床」は羊羹が美味しい
先代文楽の「明烏」は甘納豆が美味しい
三代目三木助の「蛇含草」は餅が美味しい
先代小さんの「長屋の花見」は玉子焼きが美味しい
志ん朝の「唐茄子屋政談」はかぼちゃが美味しい
志の輔の「千両みかん」が美味しい
一之輔の「初天神」は団子が美味しい
市馬の「百川」はきんとんが美味しい
円丈の「グリコ少年」はキャラメルが美味しい
第三章 芸人たちとの美味しい思い出
談志と最後に食べた寿司の味
可朝にご馳走になったてっちり&お好み焼き
左談次が食べたカレーうどん
文都が残したダシ巻き玉子焼き
先代三木助と共に学食のカツカレーを食す
志ん駒の傑作寿司ダジャレ
川柳が好きなバカ安餃子
前田隣とオムライス
白山雅一と神宮球場でホットドック
酒好きの正楽とトンカツを食す
第四章 芸人たちとの美味しい記憶
市馬と打ち立ての蕎麦を食す
温泉旅館の朝食に勢朝が出した焼き海苔
竹丸にご馳走になった北海道の珍味
牛肉を食べると志らくを思い出す
木久蔵ラーメンは本当に不味いのか
らく次と初めて行った回転寿司チェーン店
あやめと食べた朝のホットケーキ
小朝にご馳走になった鮑と松阪牛のステーキ
前書きなど
落語には食べ物が出てくる噺が多くある。思いつくまま列挙してみたら、「こんなにあったのか」と驚いたくらい。どれも現在、日常で食している物ばかりだ。
そこで、それらの噺はどの演者のが面白かったか。さらに、食べ物にまつわる私自身の思い出やこだわりを書こうと思い立った。
また、演芸評論家を50年近くやっていると、芸人の方々と食事をした回数は数えきれない。いつ、誰と、どんな物を食べたか、その時、どんな話をしたか、記憶をたどってみた。すると、次から次へと脳裏に浮かんできた。
親しくお付き合いしていた芸人の半数以上は故人である。私にとっては、大好きな芸人の良き思い出だ。また、現役の落語家たちの逸話は楽しい話ばかりで、大いに笑ってもらえるはず。
従って、本書は食をテーマにしたエッセイ集であると同時に、落語のガイドブックであり、芸人交友録でもある。
読者の皆様にも、食に関する良き思い出があると拝察する。改めて、美味しい記憶をたどって頂きたい。
そして、本書に登場する現役落語家の高座を聴いてみたいと思ったら、寄席や落語会に足を運んで頂けると幸甚である。
上記内容は本書刊行時のものです。