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短歌用語辞典 増補新版 日本短歌総研(編著) - 飯塚書店
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短歌用語辞典 増補新版

発行:飯塚書店
四六判
縦200mm 横145mm 厚さ36mm
536ページ
箱入り
価格 4,000円+税
ISBN
978-4-7522-1043-6
Cコード
C0095
一般 単行本 日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2019年8月
書店発売日
登録日
2018年12月3日
最終更新日
2019年8月6日
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紹介

明治以降の近代短歌数十万首より、短歌によく使われる用語、独特の用語、詩的な表現ができる用語、韻律・リズムを引き立てる用語等を厳選し言葉の意味と働きを説明。著名歌人の作品を多数引例した、他に類書のない短歌実作者必携の辞典です。
引例歌は人口に膾炙する歌、誰にも親しまれる歌、短歌史の筺底にある秘宝、作者が自身の美学に託した力作、味わい深い短歌等々を小社が長年に渡り構築してきた作品群をフル活用して選定した秀歌ばかりです。
この度、26年ぶりに改定。大幅の増補版となりました。

前書きなど

 新元号「令和」が「万葉集」から採られたこともあって、「万葉集」に関心が集まっています。日本人の心の奥に和歌・短歌が棲み着いていることが図らずも示されました。
 本書の初版は一九八一年、国語学者の司代隆三氏を中心とする飯塚書店編集部の心血を注いだ当時の短歌的知見の集大成です。その後も改訂を重ねつつ、永きにわたって、短歌に勤しむ方々のご支持をいただいてきました。
 増補版の刊行にあたって、改めて本書の使命、期待されているところを整理してみます。
 本書は、実作者の手引きとなることを目的としています。近代・現代の短歌を鑑賞する上で、意味のわかりにくい字句に遭遇したとき、あるいは、短歌を制作するに際して、過去にどのような実作例があるかを調べるときの手引きとなることを目指しています。
 長期にわたる編集作業の結果、見出し語二六〇〇語、引例歌七三四四首、歌人数を一五五三人に集約しました。
 ひとくちに「用語」といっても多様です。まず、「必須用語」というべきものがあります。古来、歌語と呼びならわされているもの(たとえば、鶏を「かけ」というような)や日常生活と密接に関わる事象を表わす語がこれに当たります。これが大半です。
 それとは別に「特殊用語」というべきものがあります。短歌という一行詩を、歌人は鏤骨の思いで綴りますから、その語を起用するに至るまでの思いはなみなみではありません。本書ではそういった語を「短歌用語」として積極的に収録しています。
 ここで重要なことは、これらの用語は、語として独立しているのではなく、一首の中で、他の用語と緊密に絡み合って、息づいているという点です。同じ見出し語の許にある引例歌がそれぞれの異なる光彩を帯びていることが、何よりも雄弁にそれを物語っています。
 これを受けて、本書では、単語の紹介の中で、たとえば、助詞・助動詞の用法については用例として具体的に展開しました。現場主義です。ひとつの助動詞を活用形毎に表示するなどについて、紙数が許す限り記述したほか、多くの連語(「よしもがな」のような)も収録しています。さらには、多くの国語辞典には記載されていない「語素」を重視しました。「語素」は他の品詞と結合して語に微妙は味わいをもたらすので(柔肌の「柔」など)、歌の基本的技術のひとつである「適切な語句の形成」に役立ちます。
 つまるところ、表現の自在性や豊かさの紹介に努めました。要は、「活きた表現」を生み出す核として「見出し語」を位置づけたのです。
 引例歌は、人口に膾炙する名歌、親しみ易い歌、さらには、今ではあまり使われない用例を書き留める歌を記載しています。短歌史に密かに眠る秘宝や歌人のひらめきが残した傑作、さらには歌人が辛苦の追究の挙句にたどり着いた秀作も紙数の限度まで収めました。いずれも、一首を活性化し、短歌の可能性を広げてきた用例です。
 味わい深い短歌の数々を吟味した結果、大幅な増補となりました。用例はその用語の本来の意味に忠実なものが中心ですが、中には逆説的な用法、また反復など、工夫の用法にも、見落としてはならないものもあり、これも少なからず収めました。これらは実作に際して、必ずや参考になると思われます。なお、ひとつの用語の用例数には限りがあるので、なるべく最近の作を掲載するようにしています。その陰で割愛に及んだ、用語、名歌も少なくないことを申し添えます。
 十名の共同執筆は偏りを防ぎつつ同時に多面性を生むことができたと自認しております。
 冒頭では、「手引き」としての読み方を強調しましたが、そのまま「読み物」として味わっていただきたい思いもあります。全巻を通読されれば、七〇〇〇ピースの大きなモザイク画が「人間そのもの」を描き出していることに気づかれることでしょう。日本語そのものの彫りの深さ、襞の多様さ、そこに分け入る歌人の絶えざる意欲は、言霊のさきわう国をさらに豊かにしています。

版元から一言

本書は1993年刊行以来、小社定番ベストセラー書籍として版を重ねてまいりました『短歌用語辞典 新版』を26年ぶりに改定するものです。ポイントは現在活躍中の歌人の名歌を多数追加しさらに現代的な用語も新たに採用、本文も60ページ以上増やしました。短歌実作者の間では必携の辞典です。

著者プロフィール

日本短歌総研  (ニッポンタンカソウケン)  (編著

「日本短歌総研」は下記ユニットです。
梓志乃・石川幸雄・井辻朱美・雅風子・川田茂・小谷博泰・水門房子・武田素晴・森水晶・依田仁美

上記内容は本書刊行時のものです。