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文化精神医学の実践ガイド
移住者・難民、文化的アイデンティティに向き合う臨床家のために
原書: Practical Cultural Psychiatry
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2025年9月30日
- 書店発売日
- 2025年10月3日
- 登録日
- 2025年9月9日
- 最終更新日
- 2025年11月19日
紹介
多文化化が進む社会において、精神医療の現場に求められる新たな視点とは何か。
本書は、移住者や難民、また多様な文化的アイデンティティをもつ人々に対する精神医療の実践的ガイドである。人種とレイシズム、移住と文化変容、文化結合症候群、LGBTQや宗教性などの多様な文化的要因が、精神症状の表出や治療にどのように影響するのかを丁寧に解説し、アセスメントや薬物療法、精神療法における臨床的対応を具体的に提示する。文化精神医学の基礎から応用までを体系的に学べる、医療・心理専門職必携の一冊といえる。
目次
序文
第1章 文化とその役割――概説
第2章 治療的出会い
第3章 精神症状評価――基本原則
第4章 精神症状評価――さまざまな疾患と特定要因
第5章 アセスメントツールと文化的定式化
第6章 精神薬理学と文化
第7章 精神療法――一般原則
第8章 さまざまな精神療法
監訳者あとがき
索引
前書きなど
序文
この10年間、文化精神医学はその真価を発揮してきた。精神病の原因、発現とマネジメントに文化的要因が与える影響に対する理解から、DSM-5における文化的定式化の考案と採用に至るまで、文化が精神科症状の発現だけでなく、そのマネジメントにおいても主要な役割を果たすことが明らかにされたのである。精神保健専門家に対する指導と研修では、患者を診察と治療への取り組みの中心に置くこと、ただし、患者の文化的背景に照らしてこれを行うことが、ますます重視されつつある。同様に、臨床医の個人的文化と職業的文化も診断に影響を与え、薬物療法や精神療法による介入を含む治療戦略を明確にする。患者の経験を理解するにあたっては、ミクロ・アイデンティティ(宗教を含む文化的伝統の一部を形成すると考えられる)が、より一層重要となってきた。同様に、社会資源のアクセスのしやすさと入手しやすさも文化の影響を受け、これにより、ケアを受けるまでの経路を決定する際に、誰に最初にアプローチするかが決まってくる。
本書では、文化精神医学の診療に関する実践面を紹介する。文化的要因のアセスメントから薬物療法および各種精神療法の実施に至るまで、多文化対応能力が優れた臨床実践であり、患者の治療参加と患者との治療同盟に文化が与えうる影響について、すべての臨床医が認識する必要があると、私たちはここに提言する。
(…後略…)
上記内容は本書刊行時のものです。
