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文化精神医学の実践ガイド ディネッシュ・ブグラ(著) - 明石書店
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文化精神医学の実践ガイド (ブンカセイシンイガクノジッセンガイド) 移住者・難民、文化的アイデンティティに向き合う臨床家のために (イジュウシャナンミンブンカテキアイデンティティニムキアウリンショウカノタメニ)
原書: Practical Cultural Psychiatry

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発行:明石書店
A5判
212ページ
並製
価格 2,700 円+税   2,970 円(税込)
ISBN
978-4-7503-5995-3   COPY
ISBN 13
9784750359953   COPY
ISBN 10h
4-7503-5995-5   COPY
ISBN 10
4750359955   COPY
出版者記号
7503   COPY
Cコード
C0011  
0:一般 0:単行本 11:心理(学)
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2025年9月30日
書店発売日
登録日
2025年9月9日
最終更新日
2025年11月19日
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紹介

多文化化が進む社会において、精神医療の現場に求められる新たな視点とは何か。
本書は、移住者や難民、また多様な文化的アイデンティティをもつ人々に対する精神医療の実践的ガイドである。人種とレイシズム、移住と文化変容、文化結合症候群、LGBTQや宗教性などの多様な文化的要因が、精神症状の表出や治療にどのように影響するのかを丁寧に解説し、アセスメントや薬物療法、精神療法における臨床的対応を具体的に提示する。文化精神医学の基礎から応用までを体系的に学べる、医療・心理専門職必携の一冊といえる。

目次

 序文
第1章 文化とその役割――概説
第2章 治療的出会い
第3章 精神症状評価――基本原則
第4章 精神症状評価――さまざまな疾患と特定要因
第5章 アセスメントツールと文化的定式化
第6章 精神薬理学と文化
第7章 精神療法――一般原則
第8章 さまざまな精神療法

 監訳者あとがき
 索引

前書きなど

序文

 この10年間、文化精神医学はその真価を発揮してきた。精神病の原因、発現とマネジメントに文化的要因が与える影響に対する理解から、DSM-5における文化的定式化の考案と採用に至るまで、文化が精神科症状の発現だけでなく、そのマネジメントにおいても主要な役割を果たすことが明らかにされたのである。精神保健専門家に対する指導と研修では、患者を診察と治療への取り組みの中心に置くこと、ただし、患者の文化的背景に照らしてこれを行うことが、ますます重視されつつある。同様に、臨床医の個人的文化と職業的文化も診断に影響を与え、薬物療法や精神療法による介入を含む治療戦略を明確にする。患者の経験を理解するにあたっては、ミクロ・アイデンティティ(宗教を含む文化的伝統の一部を形成すると考えられる)が、より一層重要となってきた。同様に、社会資源のアクセスのしやすさと入手しやすさも文化の影響を受け、これにより、ケアを受けるまでの経路を決定する際に、誰に最初にアプローチするかが決まってくる。
 本書では、文化精神医学の診療に関する実践面を紹介する。文化的要因のアセスメントから薬物療法および各種精神療法の実施に至るまで、多文化対応能力が優れた臨床実践であり、患者の治療参加と患者との治療同盟に文化が与えうる影響について、すべての臨床医が認識する必要があると、私たちはここに提言する。

 (…後略…)

著者プロフィール

ディネッシュ・ブグラ  (ディネッシュ ブグラ)  (

英国 キングスカレッジロンドン
情動障害センター
精神保健・文化多様性名誉教授
世界精神医学会(WPA)前理事長

アントニオ・ヴェントリグリオ  (アントニオ ヴェントリグリオ)  (

イタリア フォッジャ
フォッジャ大学
精神保健学部

カマルディープ・S・ブイ  (カマルディープ エス ブイ)  (

英国 ロンドン大学
バーツ・ロンドン医科歯科学部
ウォルフソン予防医学研究所 精神医学センター長
文化精神医学・疫学教授

桂川 修一  (カツラガワ シュウイチ)  (監訳

東京都生まれ。東邦大学医学部卒業、同大学大学院にて博士号を取得(医学)。東邦大学医学部精神神経医学講座にて研鑽後、ブリティッシュコロンビア大学精神科に留学。東京労災病院精神科部長、東邦大学医療センター佐倉病院メンタルヘルスクリニック部長を経て、現在は東邦大学名誉教授。2019年より多文化間精神医学会理事長。専門は多文化間精神医学、リエゾン精神医学、産業精神保健。
[著書]『精神科ケースライブラリーⅣ アルコール・薬物の依存と中毒』(共著、中山書店、1998)、『産業精神保健マニュアル』(共著、中山書店、2007)、『精神科救急ケースファイル――現場の技』(共著、中外医学社、2009)、『病棟・ICUで出会うせん妄の診かた』(共著、中外医学社、2012)、『サイコネフロロジー診療ガイド』(共著、メディカ出版、2024)他。

李 創鎬  (リ チャンホ)  (

山形大学医学部卒。東邦大学医学部精神神経医学講座入局。医学博士。東邦大学大森医療センターメンタルヘルスセンター病棟長、東京武蔵野病院医長を経て、医療法人泉心会 泉保養院院長。多文化間精神医学会理事、延世医科大学精神科外来副教授。福島県いわき市の地域医療と四谷ゆいクリニック多文化外来(主に韓国語)を兼任し、日本在住脱北者、在日コリアンに対する臨床・研究活動に従事。2012年多文化間精神医学会学会賞受賞。
[訳書]『移住者と難民のメンタルヘルス――移動する人の文化精神医学』(共訳、明石書店、2017)。

鵜川 晃  (ウカワ コウ)  (

大正大学 地域創生学部 公共政策学科教授、専門は文化人類学、多文化間精神保健学。アジア福祉教育財団 難民事業本部にて難民のメンタルヘルス支援に携わり、その後、出入国在留管理庁 東日本入国管理センターで収容者のメンタルヘルス支援を行っている。
[著書・論文]『あなたにもできる外国人へのこころの支援――多文化共生時代のガイドブック』(共著、岩崎学術出版社、2016)、『移住者と難民のメンタルヘルス――移動する人の文化精神医学』(共訳、明石書店、2017)、「特集 多文化共生社会における精神療法『難民の心理療法』」(『精神療法』46(2)、2020)、「特集 多文化共生時代のメンタルヘルス『日本に暮らす難民らの心の病いを知る』」(『臨床精神医学』54(5)、2025)他。

上記内容は本書刊行時のものです。