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産前からの親準備教育のススメ
二人でともに親になるために
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2024年11月30日
- 書店発売日
- 2024年11月14日
- 登録日
- 2024年10月21日
- 最終更新日
- 2024年12月12日
紹介
産後うつ、育児のストレス、夫婦関係の悪化、そして子どもへの虐待など、出産と子育てに対する不安は数多くあります。これらの不安を軽減し、親としての意識を育て、夫婦で協力的に子育てを進めるためには、出産前からの教育が必要です。
本書では、日本国内と欧米の、産前からの子育て教育やペアレンティングの具体的なプログラムとそのエッセンスを紹介します。
目次
第1章 なにも準備しないと二人は同時に親になれない[常葉大学・柴田俊一]
猫を育てることと赤ちゃんを育てること
自動車教習所でさえ
親という存在になっていくこと
子ども虐待の現状と課題
「愛着」がだんだん薄れていく
子ども虐待を予防する親教育
なぜ産前からの取り組みが必要なのか
夫婦がともに学ぶことの意義
この本で取り上げること
第2章 出産前教育としての「コペアレンティング促進プログラム」の実践[山形県立保健医療大学・中村康香]
コペアレンティングとは
なぜ親準備教育が大切なのか
コペアレンティング促進プログラム
日本人夫婦のコペアレンティングの実態
コペアレンティング促進プログラムの実践
今後の方向性について
オンライン講座など連絡先
第3章 産後うつ予防プログラム「共感セッション」の実践[ハーバード公衆衛生大学院・後藤あや、福島県立医科大学・石井佳世子]
男女のコミュニケーション
共感セッションのはじまり
産後うつ病は早めに支援を受けることが必要
なぜ産後うつを予防する必要があるのか
妊娠期から産後うつを予防する共感セッションプログラム
プログラムの実際――悩みチェックリストを使った話し合い
男女によって「話し合い」の感想が異なる
プログラムの実際――産後「大変な日」のシナリオを使った話し合い
プログラムの実際――産後の説明と対応策の提示
第4章 産前からの親準備教育「親になるための講座」[常葉大学・柴田俊一]
子どもが産まれた瞬間、二人は同時に親になるけれど
新聞記事から
一人の青年から親という存在になっていく
産後の子育て教育から、産前の子育て教育へ
この講座で伝えたいこと
妻の愛情量の変化・産後クライシスとは
感想文より
産後に夫婦ともに協力的な育児ができるようにするためには
今後の方向性について
第5章 産前からの子育て教育[青少年養育支援センター陽氣会・杉江健二]
里親として、虐待をされた子どもを引き受けて
「里親養育」から「子ども虐待防止活動」へ
子育てプログラム(CPA)開発の取り組み
親のための講座の実践
予防教育のたいせつさ
今後の方向性
第6章 思春期から行う虐待予防教育[大阪府立伯太高等学校・森岡満恵]
思春期から虐待予防教育を行う意義について
虐待予防教育の内容について
不適切な養育の予防
第7章 高校生を対象とした「共感のセッション」の取り組み[福島学院大学・渡邉一代]
助産師として子育て現場で感じたこと
助産師として私が決めたこと
思春期からの教育の重要性
思春期に子育て教育が必要な理由
若年(10代)妊娠と子どもの虐待の現状
学生版「共感セッション」の取り組み
共感セッションを活用した健康教室の一例
共感性を高めるライフプラン教室の効果
今後の方向性
第8章 産前からの親のための講座を実践してみて[親なるサポート・金子和保]
子育て支援団体として
子育て支援の現場で見えた子育ての現状は
『親なる講座』を地元三条で開催したい!
産前から親に伝えておきたいこと
出産はゴールじゃない、スタートです
お母さんだって初めてのことばかり、その上、体はボロボロ
お父さんも子育てに関わりたいと思っている
赤ちゃんを迎えると夫婦の関係は変わります
私達夫婦に産後クライシスなんてないよね!は、ない
夫婦にとって大切なのは最初の二か月
「言わなくてもわかるでしょ。」は、ない
大切なのは、お父さんとお母さんのチームワーク
子育ては夫婦育て、家族育て
今後の方向性は
第9章 子育て奮闘中!父親からのメッセージ[子育て/パートナーシップ活動家・石丸大志]
父親の子育て――父親の育児は重要
子育てに積極的になったきっかけは
夫婦が協力する子育てとは――子育て「あるある」な病気対応
男性側に残る子育て神話
子育て神話は女性側にもいまだに残る
周りではなく自分がどうありたいか
親になる人に伝えたい産前から大切なこと
夫婦の関係性が成長する
子育てをすれば仕事にも好影響
第10章 フィンランド教育における親準備教育の取り組み[KHジャパンマネージメント株式会社・ヒルトゥネン久美子]
実際にフィンランドに住んで子育てを体験してみて
フィンランドという国での子育て
子育てに父親が関わるのは当たり前!子育てを通して父性も育ちます
フィンランドの教育の特徴・日本と比較して
義務教育の中で行われる家庭科授業「ホームエコノミクス」
その他安全安心な家庭の土台作りに役立つ授業など
ネウボラで行われている産前教育の支援の実際
日本の教育に取り入れたら良いと感じること
第11章 産前からの子ども虐待予防教育が必要[常葉大学・柴田俊一]
これからどうすればいいのか
もし、仮に父親だけで子育てをするとしたら
保育園が必要なわけ
共同養育者としての父親はどうなのか
じゃあどうしたらいいのか
各執筆者の強調したいことは
共通する産前からの取り組みは
よい親子関係連鎖にむけて
実施回数について
産前子育て教育の制度化に向けて
執筆者紹介
前書きなど
まえがき 産まれる前から、親になるためのこころの準備を!
(…前略…)
(……)現代の社会では、8割の子育て家庭は核家族で、子育てをしています。また、高層住宅など、孤立を招きやすい育児環境の中で子育てをする親が多いなか、子どもを育てるスキルも、親になっていくことの心理的準備もできていないまま子育てが始まってしまいます。これらのことを背景に「産んだけどなんともならなかった(ものすごくたいへんだった)」という体験からこの本は書かれています。
少なくとも従来の母子保健領域における産前の教育では、赤ちゃんのお世話について、お風呂の入れ方(沐浴指導)やおむつの変え方など赤ちゃんのケアに関することは、それなりに教育の機会はありました。
しかし「親になるって、そもそもどういうことなんだ」という親としての自覚や、子どものいる家庭を運営していくという心構えなどを学ぶ心理教育的なアプローチはほとんどなされてきませんでした。
親になる意識を積み上げていくことは、子どもが産まれてから、何とか未熟なまま親をしていくことでできていきました。まわりのサポートのある時代はそれでも何とかやっていたのです。
核家族・孤立・母親ひとりに子育ての比重が掛かるという状況のなかで、夫婦の気持ちはすれ違い、親の精神的な不調が増加し、子どもの虐待という問題つながってしまうことも起こり得ます。
出産・子育て支援の現場で活動する人たちの中で、赤ちゃんのお世話の仕方だけでなく、親としての成長という問題に対して学習をしていく必要があると感じる人も増えてきました。
この本は、親としての意識をもち夫婦が協力して子育てをすることの重要性を感じている関係者の集まりから生まれました。親になるために産まれる前からの教育が必要だと感じている人々が各自の実践を通じて、その必要性を伝えようとするのが本書のねらいです。
(…後略…)
上記内容は本書刊行時のものです。
