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ブルキナファソの歴史 二石 昌人(著) - 明石書店
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ブルキナファソの歴史 (ブルキナファソノレキシ) 苦難の道を生き抜く西アフリカの内陸国 (クナンノミチヲイキヌクニシアフリカノナイリクコク)

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発行:明石書店
四六判
384ページ
上製
価格 5,800円+税
ISBN
978-4-7503-5484-2   COPY
ISBN 13
9784750354842   COPY
ISBN 10h
4-7503-5484-8   COPY
ISBN 10
4750354848   COPY
出版者記号
7503   COPY
Cコード
C0322  
0:一般 3:全集・双書 22:外国歴史
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2022年10月31日
書店発売日
登録日
2022年10月7日
最終更新日
2022年11月18日
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紹介

西アフリカの内陸国、マリ、ニジェール、ベナン、トーゴ、ガーナ、コートジボワールなどに囲まれたブルキナファソ。著者は2013~2017年の4年3か月、特命全権大使と当地に勤務した経験・見聞を生かして、特色あるブルキナファソの通史を執筆した。

目次

 はじめに

第一章 ブルキナファソの概要
 一 国名の由来
 二 国土と気候
 三 人口と民族
 四 宗教
 五 経済状況
 六 文化・スポーツ

第二章 モシ王国
 一 私の経験したモシ王国
 二 モシ王国の歴史
 三 モシ王国の統治体制
 四 フランス植民地下のモシ王国の変容
 五 現在のモシ王国
 六 モシ王国以外の王国

第三章 フランスによる植民地化
 一 フランスによるオート・ヴォルタの植民地化
 二 オート・ヴォルタの三分割
 三 ブラザビル会議
 四 フランス連合下におけるオート・ヴォルタ
 五 第四共和国憲法下での国民議会選挙
 六 国民議会でのアフリカ議員の活躍
 七 オート・ヴォルタ植民地の再建
 八 オート・ヴォルタ植民地再建後の選挙
 九 デフェール枠組み法
 十 デフェール枠組み法下のオート・ヴォルタ
 十一 フランス・アフリカ共同体
 十二 フランス・アフリカ共同体下のオート・ヴォルタ
 十三 オート・ヴォルタの独立

第四章 モーリス・ヤメオゴ大統領時代
 一 オート・ヴォルタの独立直後
 二 モーリス・ヤメオゴの強権政治
 三 モーリス・ヤメオゴ政権の崩壊

第五章 サングレ・ラミザナ大統領時代
 一 サングレ・ラミザナ軍政権の誕生
 二 第二共和政
 三 国家再生政府の樹立
 四 第二次国家再生政府の樹立
 五 暫定政府の樹立
 六 第三共和政

第六章 セイ・ゼルボ大統領時代
 一 国家発展のための軍再建委員会の樹立
 二 ゼルボ政権と若き大尉グループとの対立
 三 ゼルボ政権と労働組合との対立

第七章 ジャン=バプティスト・ウェドラオゴ大統領時代
 一 人民救済評議会の樹立
 二 人民救済評議会内部での対立
 三 国家革命評議会の樹立

第八章 トーマス・イジドール・ノエル・サンカラ大統領時代
 一 革命直後の模様
 二 サンカラ政権の樹立
 三 サンカラ大統領の施政方針演説
 四 人民民主革命下における具体的対策
 五 国家革命評議会の下での三つの委員会の活動
 六 マリ・ブルキナファソ国境紛争
 七 国家革命評議会における政治闘争
 八 人民民主革命の失策
 九 サンカラ大統領暗殺
 十 サンカラ大統領暗殺後のサンカラ

第九章 ブレーズ・コンパオレ大統領時代
 一 人民戦線樹立
 二 コンパオレ政権誕生
 三 人民戦線規約と行動計画の採択
 四 コンパオレ政権下の修正路線
 五 クーデター未遂事件
 六 第四共和制憲法
 七 第一回大統領・国民議員議会選挙
 八 第四共和制下の第一次内閣
 九 第二回大統領・国民議会選挙
 十 ノルベール・ゾンゴ事件
 十一 賢人会議の設置
 十二 コートジボワールにおける政治危機の影響
 十三 第三・第四次コンパオレ政権
 十四 軍による騒擾事件
 十五 コンパオレ政権の崩壊

第十章 ヤクーバ・イザック・ジダ暫定大統領時代

第十一章 ミッシェル・カファンド暫定大統領時代
 一 カファンド暫定政権樹立
 二 大統領警護隊によるクーデター未遂事件
 三 大統領・国民議会選挙

第十二章 ロック・マルク・クリスチャン・カボレ大統領時代
 一 カボレ政権樹立
 二 カボレ政権下の外交問題
 三 テロ事件の勃発
 四 第二次カボレ政権
 五 クーデターによるカボレ大統領の失脚

第十三章 サンダオゴ・ポール・アンリ・ダミバ暫定大統領時代のはじまり

 結びに
 エピローグ――日本とブルキナファソ二国間関係
 参考文献

前書きなど

はじめに

 筆者は仕事の関係で、アフリカではモロッコ、カメルーン、セネガルそしてブルキナファソに滞在した。特に最後のブルキナファソには二〇一三年二月より二〇一七年五月までの四年三ヶ月間滞在した。このアフリカ諸国滞在中、任国の情報収集・分析を始めとした仕事をしていたが、ブルキナファソを除けば、いずれの任国も在勤期間が二年半~三年と一つの国を理解するにはあまりに短く、任国の事情を十分理解できないまま、次の任国に転勤していた。こうした状況下で、いつも感じていたことは、任国の歴史を俯瞰する歴史書があれば、任国を早く理解でき、早く馴染むことができ、任国と我が国との関係をより深堀りできるのではないかということであった。
 ところで、日本人にとってのアフリカはどのような位置を占めているのだろうか。ほんの一昔前、アフリカは「暗黒大陸」と呼ばれ、日本人には馴染みの薄い地域であった。今はこうした時代とは全く異なり、情報革命によりアフリカのニュースが瞬時に入手できるようになった。また、「アフリカは最後のフロンティア」と呼ばれ、日本企業のアフリカ進出が叫ばれている。実際アフリカでは先進国が少しずつ積み上げてきた発展過程を一挙に飛び越えて、情報通信技術を使いイノベーションを起こし、ダイナミックに発展しようとする現象、俗に「リープフロッグ(蛙跳び)」現象が起きている。また、二〇二一年一月一日、アフリカ大陸自由貿易圏(AFCFTA)協定が実施される運びとなった。こうした状況に加え、サハラ砂漠以南のサブサハラアフリカでは人口増加率が高く、国連の予測によれば、二〇一九年時点の一〇億六六〇〇万人から五〇年には二一億一八〇〇万人に倍増するとのことである。アフリカが、紆余曲折を経ながらも、大きく変化しようとしている。
 しかし、ここで注意すべきは、アフリカは非常に多様性のある大陸であるということだ。アラブの世界である北アフリカとサブサハラとは大きな違いがある。また、サブサハラの中でも、海に面したセネガルと、内陸国のブルキナファソとでは大きな違いがある。アフリカを十把一絡げに論ずるとことは、時に大きな誤解を生むことになる。アフリカへの関心が高まっている今こそ、アフリカをよりよく知るために、アフリカの各国が持つ国情、就中、その国が辿った歴史を書き表すことが、今求められているのではないかと思っている。
 こうした観点から、筆者は最後に勤務したブルキナファソの通史を書いてみようと思い立った。偏った経験と不十分な調査で誤解している点も多々あろうかと思うが、この本をブルキナファソという国の理解への踏み台にして頂ければ幸いである。

 (…後略…)

著者プロフィール

二石 昌人  (フタイシ マサト)  (

1951年鹿児島県生まれ。
立命館大学経済学部卒業後、外務省入省。
元在ブルキナファソ特命全権大使(2013年1月~2017年5月)。
現在、在名古屋ブルキナファソ名誉領事、アフリカ協会特別研究員。
在ハイチ大使館勤務時、他の館員と共に川口賞受賞。在ブルキナファソ大使館勤務時、2つの勲章(OFFICIER DE L'ORDRE NATIONAL、COMMANDEUR DE L'ORDRE DU MERITE DE LA JEUNESSE ET DES SPORTS)を受章。

上記内容は本書刊行時のものです。