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移民大国化する韓国 春木 育美(著) - 明石書店
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移民大国化する韓国 (イミンタイコクカスルカンコク) 労働・家族・ジェンダーの視点から (ロウドウカゾクジェンダーノシテンカラ)

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発行:明石書店
四六判
296ページ
並製
価格 2,000円+税
ISBN
978-4-7503-5473-6   COPY
ISBN 13
9784750354736   COPY
ISBN 10h
4-7503-5473-2   COPY
ISBN 10
4750354732   COPY
出版者記号
7503   COPY
Cコード
C0036  
0:一般 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2022年11月15日
書店発売日
登録日
2022年10月12日
最終更新日
2022年11月18日
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紹介

日本以上のペースで少子高齢化が進む韓国は、「雇用許可制」を導入し、非熟練外国人労働者を正式に受け入れる政策転換に踏み切った。その労働政策、語学教育、結婚移民などの話題を現地取材で掘り下げ、問題が山積する日本の外国人政策に示唆を与える必読書。

目次

はじめに
 移民大国化する韓国
 なぜ外国人居住者が急増したのか

第一章 非熟練外国人労働者から高度人材まで
 1 企業、外国人双方に利益の雇用許可制
  給与は母国の5倍以上「ずっと働きたい」
  韓国人と同じ待遇を保障
  産業研修制度から雇用許可制に転換
  ベトナム人労働者の選択「日本より韓国」
  「漢江の奇跡」に自身を重ね
 2 労働相談から語学教育まで幅広い支援――現場から
  外国人最多の安山市の「ワンストップセンター」
  15言語に対応の労働相談
  非正規滞在者にも医療サービス提供
  地方都市の外国人労働者支援センターでは――南部光州広域市
  全国9つのセンター、傘下に35の地域拠点も
 3 雇用許可制導入から15年――見えてきた課題
  懸念される非正規滞在者の増加
  新たな在留許可の創設――点数制ビザ
  国の移民政策の将来像を
 4 外国人労働者と韓国語教育
  入国前に「自力で学んで」
  韓国語教育体制は整えられているが
  何が足りないのか
  重要なのは学習の動機づけ
 5 雇用許可制の光と影
  何が問題か
  制度の趣旨との乖離
 6 外国人労働者を支える宗教団体
  キリスト教系団体が牽引した外国人労働者支援
  果たした役割の大きさ
 〇インタビュー1 禹萬善 光州外国人労働者支援センター所長
 コラム1 韓国で働く非熟練外国人労働者
 コラム2 「ハッピーリターン・プログラム」

第二章 韓国系外国人
 1 最大の移民集団――朝鮮族
  朝鮮族流入の経緯
  中国との国交樹立後に激増
  韓国女性の社会進出を支える朝鮮族
  高齢者介護と外国人労働者
  ケアの危機
  映画「ミッドナイト・ランナー」に怒り爆発
  朝鮮族の若い世代の葛藤
  転換期を迎える朝鮮族
 2 高麗人の苦難
  なぜ韓国に
  高麗人のゴッドマザー
  高麗人の子どもたちの問題とは
 コラム3 急激な人口変動にどう向き合っていくのか

第三章 華僑と留学生、そして難民
 1 華僑の苦難
  韓国に定着できなかった華僑
  2人の華僑スター
  なおも残る疎外感
 2 留学生急増の背景と問題点
  最低賃金以下の労働力となる留学生たち
  政府によるアメとムチ
  偽装留学生問題の発生
  留学生に期待される労働力
 3 難民
  イエメン難民パニック
  難民への冷めた視線
  アジアで初めて難民法を制定
  政府の難民への対応には温度差
  過酷な環境にさらされた難民家族
  アフガニスタン難民の入国
 〇インタビュー2 梁起豪 聖公会大学校教授
 コラム4 「社会統合プログラム」とは
 コラム5 国際比較からみた移民統合政策の課題

第四章 結婚移民
 1 自治体が多様な支援を展開――現地取材から
  アジアから農村部へ、国際結婚急増
  韓国中部にある約3万人の小さな村では
  韓流ドラマと違う「毎日、泣いた」
  夫も一緒にカウンセリング
  20年後の「多文化村」は?
  小学校でも国際結婚家庭の子どもを支援
  都市部のセンターの取り組み――ソウル近郊安山市
  24時間受付の電話相談も
  少子化のつけ、結婚移民女性に?
 2 結婚移民女性へのまなざし
  国際結婚の実態
  ある結婚移民女性の表象
  「嫁」役割の呪縛
  CMに描かれる結婚移民女性の変化
  韓国人の夫はどこに?
  嫁姑問題と結婚移民女性
 3 結婚移民女性のエンパワーメント
  ライフサイクルに合わせた支援
  自立に向けたエンパワーメント
  新たな戦力に
  結婚移民者の行政への活用
  地方の村で起きている地殻変動
 〇インタビュー3 李弦珗 全羅北道淳昌郡多文化家族支援センター長

第五章 外国につながりを持つ多様な子どもたち
 1 増え続ける国際結婚家庭の子どもたち
  国際結婚家庭の子どもへの選別的支援
  国際結婚家庭の子どもへのまなざし
  新たなミッション
  バイリンガル教育の功罪
  子どもたちの夢か? 社会の願望の押しつけか?
  多様な出自を持つ子どもたちの教育問題
  急ピッチで進む韓国語学習支援
 コラム6 国民の条件とは――国際比較にみる日本と韓国の相違点

第六章 排外主義の高まり
 1 バックラッシュ
  閉鎖的な意識の拡がり
  逆差別なのか
  自国民セントリズム
 2 意識変化の難しさ
  イスラモフォビア
  「包括的差別禁止法」の行方
 〇インタビュー4 薛東勲 全北大学校教授

おわりに
 1 ヨーロッパの事例(視点)から
  ブリュッセル・テロが奪った日常
  英国のEU離脱の背景にも移民
  オランダでは右翼台頭の要因に
  「移民に職を奪われる」
  循環型から定住型への転換を
 2 ふたたび、韓国
  コロナ禍でみえた現実
  今後の行方
  転換期にきた外国人労働者政策
  積み残した課題

あとがき
 その1
 その2

 参考文献

前書きなど

はじめに

 (…前略…)

 日本も韓国も、これから人口急減時代に突入する。外国人労働者の存在感はさらに増す。東アジア地域で働き手不足を補う労働力を求める動きが活発化すれば、外国人労働者の奪い合いが起きかねない。日本よりも良い条件であれば、韓国を選択する可能性もある。
 韓国政府は移民の受け入れに舵を切ったわけではなく、各省庁が推進する政策の公式名称は「外国人政策」となっている。これまでも「移民庁」の新設を求める声があがり、尹錫悦政権でも政策課題として掲げられているが、本格的な議論はこれからだ。
 本書は韓国の外国人政策について制度と実態、問題点や日本への示唆について記したものである。この間、韓国ではどのような取り組みがなされてきたのか、現場ルポを交えて、さまざまな角度から検証していく。韓国に居住する多様な外国人が置かれている状況について詳述した。関心のある章から読み進めていただけたら幸いである。

 (…後略…)

著者プロフィール

春木 育美  (ハルキ イクミ)  (

東京生まれ。同志社大学大学院博士後期課程修了(博士・社会学)。聖学院大学政治経済学部教授、早稲田大学韓国学研究所招聘研究員、東京大学大学院非常勤講師。
単著に『韓国社会の現在――超少子化、貧困・孤立化、デジタル化』(中央公論新社)、『現代韓国と女性』(新幹社)、編著に『韓国の少子高齢化と格差社会』(慶應義塾大学出版会)、『現代韓国の家族政策』(行路社)、共著に『知りたくなる韓国』(有斐閣)、『日韓における外国人労働者の受入れ』(九州大学出版会)、『韓国における市民意識の動態Ⅱ』(慶應義塾大学出版会)など多数。

吉田 美智子  (ヨシダ ミチコ)  (

山口生まれ。早稲田大学大学院法学研究科修士課程修了(国際公法)、朝日新聞社入社。神戸総局、大阪本社社会部検察担当、特別報道部、ブリュッセル支局、be編集部などをへて、2022年4月から朝日新聞ネットワーク報道本部。早稲田大学次世代ジャーナリズム・メディア研究所招聘研究員。
共著に『プーチンの実像――証言で暴く『皇帝』の素顔』(朝日新聞出版)、『ルポ タックスヘイブン――秘密文書が暴く、税逃れのリアル』(朝日新書)、『負動産時代――マイナス価格となる家と土地』(朝日新書)。

上記内容は本書刊行時のものです。